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2020年02月26日14:46

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あの事件の裏に ホモ愛憎劇が?!マッキーをうった元恋人

以下26日のデイリー新潮より*******************

〈僕の背中は自分が思うより正直かい? 誰かに聞かなきゃ不安になってしまうよ〉

 マッキー最初のミリオンとなった1991年の「どんなときも。」はこう始まっている。

「平易な言葉を使って、深い心情を歌ってきた。槇原が幅広い層に受け入れられた理由はそこにあります」

 これは、音楽業界で長らくプロデューサーを務めてきた人物の弁だ。

 そんなマッキーが覚せい剤取締法違反容疑で逮捕されたのは、去る2月13日のことである。マッキーは99年8月にも同じ容疑で逮捕・起訴されているから、これが2度目となる。

 今回の警視庁による逮捕容疑は、2018年4月11日、東京・港区のマンションの一室で覚醒剤0・083グラムを所持し、同年3月30日には同じ部屋で危険ドラッグの「ラッシュ」と呼ばれる、指定薬物の亜硝酸イソブチルを含む液体64・2ミリリットルを所持したというもの。

 ほぼ2年前の案件を何で今更? しかも薬物事案は現行犯逮捕が基本では? 

 専門家でなくともそういった疑問を抱かれた読者諸氏は少なくなかろう。そこで、元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士に聞くと、

「槇原容疑者が約2年前の覚醒剤所持容疑で逮捕されたことは、極めて異例と言っていいでしょう。通常なら『所持』は、証拠があれば逮捕までに時間はかかりません。にもかかわらず、なぜ2年後の今になって逮捕したのか。ひとつ考えられるのは、警視庁に新たな情報が寄せられたという可能性。2年前の時点では十分に揃わなかった証拠が今になって揃うとは思えませんからね」

 2年前の案件が急展開した背景には、マッキーに新しい恋人ができたせいで突如捨てられた男による供述がある。若狭氏の言う「新たな情報」がこれに当たる。捜査当局への協力に至った、「愛憎の司法取引」と呼ぶべきこの行状は文学と言って差し支えなかろう。

「港区のこのマンションはドッグカフェや犬用のホテルも併設されており、一時、フレンチブルドッグなど9匹を飼っていた槇原には打ってつけの物件でした。で、そこでマッキーは恋人と一緒に暮らしていたんです」

 とは、社会部記者。その恋人とは先に触れた「突如捨てられた男」であり、今回マッキーが逮捕された同じ容疑で、18年3月に逮捕・起訴されていた、43歳になる人物だ。逮捕直前までマッキーの個人事務所社長を務め、しかも港区のマンションで同棲していたわけだから、マッキーにも覚醒剤使用や所持の疑いがかけられたのはむべなるかな。

 そもそも二人の出会いは90年代に遡る。

「自分はかつて、新宿・歌舞伎町のニューハーフパブで働いていたことがあり、槇原とは恋人関係で一緒に暮らしていました。そんな自分たちが99年8月の覚醒剤事件で逮捕された。槇原はその事件の裁判の後、自分とは“もう二度と会わない”と決別を宣言していたんですが……」

 と明かすのは、当の元恋人である。

「しばらくして槇原の方から、“いろいろあったけど、大丈夫?”みたいな感じで連絡があったんです。お互いに愛情があって、会ったら会ったで焼け木杭に火が付くというやつで、自分たちはまた一緒に暮らすようになります。2000年くらいのことで、『フライデー』にも同棲のシーンを撮られましたね。それから程なくクスリの方もまた始めてしまったんです」

 06年、元恋人はマッキーの個人事務所社長となり、晴れて公私に亘るパートナーとなった。業界関係者はこんな評価をする。

「槇原さんと言えば、『とにかく面倒くさい人』というのが通り相場でした。レコード会社の担当も周囲のスタッフも入れ替わり立ち替わりというような状態で、長続きした人はほとんどいない。レコード会社もワーナー、ソニー、旧EMIミュージック、エイベックスと転々。アーティストだから仕方ない面もあるのですが、とにかく気難しい。気に入らないことがあるとすぐスネる。あと、恋人にのめり込むタイプ。元恋人と同棲していた頃、周辺の方が“最近、仕事に関して彼氏の言うことばかり聞く”と困った顔をしていたのを覚えています」


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“荷物まとめて出て行け”
 そんな蜜月が終わるのは、18年3月のことだ。

「槇原に彼氏ができたんです。“だから別れよう”と言われました。新しい彼氏は30歳過ぎのちょっとポッチャリの体形で。二人は出会い系サイトみたいなところで知り合ったと思います。槇原が建てた、要塞のような自宅で同棲しています」(同)

 実際にマッキーは、2年前から東京・渋谷区神宮前の約80坪の一軒家で生活している。

 近隣住民によると、

「槇原さんは変装することもなく、自転車に乗って出てくるところなど、しょっちゅう見かけました。一緒に暮らしているという男性の姿は2年ほど前から見ていましたが、一緒に住み始めたのはここ1年くらいだと思います。それまでは男性が頻繁に槇原さんの家に出入りしていて、住んでいるというよりは自宅に通っている感じでした」

 人目も憚らず、

「男性とは外でも手を繋いで歩いていたり、イチャつく場面もあったので、恋人だとすぐにわかりました。薬の影響かどうかはわかりませんが、二人で歩いているときも、槇原さんは大きな笑い声をあげて男性にボディタッチをしたりして、やたらハイテンションになってはしゃいでいることはありました」(同)

 近所のコンビニ店員にも訊くと、

「一緒に来る男性の背丈はマッキーと同じ175センチぐらいの短髪メガネで、体格はガッチリでポッチャリ。支払い役はいつも槇原さんでした」

 再び、別れを告げられた日のことに戻ると、

「ただ、槇原からは“一緒に仕事は続けていこう”というふうに言われていました。しかし、その1週間くらい後に槇原から、“社長、ちょっと来てくれるか?”って自分が呼び出されて出かけたら、“今から株主総会を開きます”となった。で、別の役員が、“あの、今までずっと検討してきたんですけど、今日限りで(社長は)解雇になります”みたいな流れになって……」

 とは、元恋人。

「そう言われて、“え、ちょっと待って、待って。どういうこと?”みたいになったんですが、そんな余地もなく。会社のカネの使い込みなどをツッコまれ、“ちょっと待って”“弁護士を立てて話し合いを”と言っても取り付く島もない。それどころか、“いやいや、もうそういう次元の話じゃないから、荷物まとめて出て行け”と槇原からすごまれたんです。自分としては、歌舞伎町で大きな金額を使うことはあったけれど、それはあくまでも自分のポケットマネーから出したもので、会社のカードを使ったわけじゃないのに……」(同)

 ともあれ、公私に亘るパートナー関係が終わった瞬間だった。

 元恋人の反応から、その宣告はあまりに突然だったと推察される。その後の彼の行動は厭世的にならざるを得なかったのだろう。前述の通り、覚せい剤取締法違反容疑で逮捕されるのは、僅かその4日後のことだ。

 捜査関係者によると、

「自棄(やけ)になった元恋人はシャブをキメ、新宿をフラついていたところ、職質を受け、逮捕と相成った」

 二人は破綻直前まで暮らした港区のマンションに、隣り合った2室を借りていた。一つは“愛の巣”で寝室は同じ。もう一方がマッキーの作詞作曲用の作業部屋だった。基本的に元恋人はこの部屋に立ち入ることはなかった。

「元恋人の2年前の逮捕後のガサでは、その作業部屋で、槇原の指紋がついたシャブの袋や彼の唾液とシャブが付着したガラス製のパイプが見つかっていた。ただ、逮捕した元恋人の協力はカッチリと得られず、槇原は“自分のモノではない”と頑なで、捜査陣は立ち往生した。記憶がない間にシャブの袋に手を触れさせられたとか、知らないうちに口へガラス製のパイプをツッコまれたなど、いくらでも言い訳は立ちますからね」(同

 しかしその後、警視庁は元恋人を半落ちから完落ちさせるに至った。彼はこう供述したのだ。

「自分たちが覚醒剤を使用していたのは事実です。槇原とのブツも含め、自分が新宿で知人から覚醒剤を調達していました。基本的に自分たちはパイプを使う『あぶり』という手法で覚醒剤を使用していました」

 かくして、マッキー包囲網は狭まっていく。

「元恋人のしっかりした証言を得ることで、2年前の事案は立件できると警視庁の上層部は判断しました。更に槇原宅のゴミを調べるなどし、現在の危険ドラッグの使用は確実と見ていました。警視庁の現場としてはシャブの所持・使用もあると槇原を泳がせて状況を見守ってきたんです。実際、漁ったゴミの中には、シャブと疑われる薬物反応もありました。現場は色めき立ったんですけれど、細かな分析をすると、シャブか否かは判然としないということで意気消沈。そうこうするうちに、担当の課長が異動時期を迎えることもあり、このタイミングとなったんです」(前出・捜査関係者)

 別の捜査関係者によれば、

「現在の自宅へのガサでシャブは出ておらず、簡易尿鑑定は陰性で、数日後に出る本鑑定でも、その結果は覆らないと思われます。ちなみに危険ドラッグは、肛門の括約筋を弛緩させる効果があるなどと言われていますけれど、槇原の場合、シャブの効き目を高めるために使ったと見ています」

 自宅から危険ドラッグと割れたガラス製のパイプが見つかり、本人もその使用を認める供述をしている。

 最後に、元恋人はこう話した。

「彼の才能というのは神様から授かったような才能だと思っています。こういうことになってしまったけど、またこれまでと同じように曲を作り続けて欲しいと思っていますし、頑張って欲しいと思っています」






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