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2020年02月20日23:16

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児相の相談員「冗談だと思った」 神戸の女児追い返し

■児相の相談員「冗談だと思った」 神戸の女児追い返し
(朝日新聞デジタル - 02月20日 20:45)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5980938

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神戸市こども家庭センター(児童相談所)で夜間対応にあたっていた委託相談員が、未明に訪れた小学6年の女児を追い返した問題で、この相談員が女児の年齢や名前などを確認せず、インターホン越しの短い会話で済ませていたことが市への取材でわかった。市は相談員用マニュアルの改訂や研修方法の見直しを進めるとしている。


 市こども家庭局などによると、センターは2005年以降、NPO法人「社会還元センター グループ わ」(神戸市北区)に夜間・休日業務を委託してきた。NPOは60代以上が中心のボランティア活動団体で、約1400人が登録。災害復興支援や高齢者の生涯学習サポートなども展開しており、センターの対応業務は自ら志望したNPOの32人があたっていた。追い返した相談員は60代後半の男性で、5年ほど対応業務にあたってきた。今後この業務は担当しない意向を示しているという。


 相談員は2月10日午前3時半ごろ、センターを訪れて「家を追い出された」と訴えた女児に警察へ行くよう伝え、市の担当職員にも報告しなかった。女児は近くの交番を訪れ、警察からの連絡でセンターが女児を保護した。相談員は「(インターホン画面では)高校生にみえ、冗談だと思った」と話しているという。
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このニュースで最初に感じたのは、これを担当した職員はこれから吊るし上げられるぞ、という事だった。

しかしニュースを聞けば、委託だという。更にはボランティア団体だともいう。どれほどの賃金を払っているかは知らないが、それで見方を変える事にした。

訪問した小学生を保護できなかった事、決められた手順を守れなかった事は残念であるが、もしこの人が無償のボランティアなら批判する権利を誰も有しない事になる。

もちろん、高校生であっても子供だから保護する義務はあるとは思うが、しかし、同時にいたずらや犯罪行為から自衛もしなければならない。そのためには、例えば、インターホーン越しではなく、直接的には接しなくても、直接的に会話できるような設備がある事が望ましい。アメリカの銀行にあるように防護された受付所みたいなのがなければ深夜勤務は厳しいだろう。

それとは別に、担当者の胸先三寸でその人の運命が変わるというのは行政ではよくある事だ。特に受付をする人によって決まる。これは日常の業務だけではない、ナチス政権からのがれようとしたユダヤ人がどの受付窓口に並んだかで運命が分かれたのと全く同じである。

だが、もし、この職員が気軽に出るような人ならば、この人は強盗やいたずらに遭遇していたかもしれない。その場合にどのような責任問題が発生しどのような補償を受けられるかも分からない状況では、明らかに深夜受付をする準備が不足していたという契機として、見直しをすべき事案であろう。幸いに保護されなかった子供は保護されたのだし。

経団連が終身雇用は近く廃止するだろうと宣言した。なるほど、経団連はどうやって労働者のロイヤルティー (loyalty) をする気なのだろうか。終身雇用は、給与を平均的には安くかつ、強烈に忠誠心を得られるよい方法であった。

歴史を学べば鎌倉武士の忠誠心が土地の不足と共に失われた事は小学生でも知っている事である。室町時代の忠誠心が何であったかは知らないが、武士という制度は忠誠心を基本として幕末まで続いた。そのために江戸幕府は朱子学を導入し統治を工夫した。

長州や薩摩を非難するとしたら彼らの忠誠心が幕府を向いていなかったという点だろう。だがこれが近代国家の成立であった。幕府ではなく国家への忠誠心というものは既に江戸時代の終わりには見られている。それはロシアと取引をした江戸時代の人たちの考え方を読めば分かる。日ノ本という考え方は長い武士の時代を通じて成立したようである。

この忠誠心を天皇に切り替えたから特攻隊までをやって惨めな敗北を経験しても国として成り立つ事ができた。そして、戦後から復興するのに、企業は新しい共同体(戦前は農村)としての役割を担う。終身雇用はそのような経緯と切ってもきれないものであった。

バブル崩壊による経済的衰退は、人件費を最も重い足かせとして考えるようになる。多くの企業、銀行、産業が利潤と追求する過程で労働者は必要なコストではなく、大きなリスクと考えるようになった。

だから雇用だって正社員など不要だと考えるし、解雇の自由を目指すし、終身雇用も廃止しようとする。それは構わない、国民軍などいらない、常備軍など不要だ、我々は全ての戦争を傭兵でやるんだと宣言したようなものである。

よって金の切れ目が縁の切れ目であるし、金額に見なっただけしかやらないようになる。それを選択する自由は労働者側にある。同じ作業をするにしても、放り投げても丁寧に置いても同じ金額なら放り投げるに決まっている。それを経団連は良しとしたという事であろう。

これまで多くの人の忠誠心によって確保されてきた品質や丁寧さ、サービスは期待してはならないという事である。昔アメリカで作っているエンジンの中からコーラの瓶が出てきたという話を日本人は笑っていたが、明日の日本車のエンジンの中からはポテチの袋が出てきても驚いてはいけない。その程度の賃金しかはらっていないのなら当然の帰結である。

そういうやり方を選んだという事であるから、よいサービスを受けたければ金を払え、安いなら安いなりのものしか提供しないよ、という考え方である。これが悪い訳ではない。

しかし日本人は安さでしか勝負しかして来なかったはずである。安いわりに高品質というのが日本製の特徴であったはずである。トヨタが誇るレクサスでさえ、品質は世界一であるが、ベンツより安いから売れるのである。おんぼろのベンツと同じ値段にしたら絶対に負ける。そのことをトヨタがしらないはずがない。

ではどのような忠誠心で人を雇用するのか。若く能力がある時期は安く雇って、高くなったら捨てると分かっていたら、雇用される側だって対策を打つ。全力では仕事をしないし、本当に大切な部分は企業には提供しないようになるはずである。能力があって若さが野心がある人はスキルアップしか考えない。

日本企業はそういう状況の中で企業文化を醸造する手段を知らないのではないか、とも思う。日本人の企業を支えてきたものはひとえに個々人の美意識であった。それだけが戦いの頼りであった。それを捨てるという訳である。その変わりとなるものを何も提案できないでいるのである。

動きの軽さ、身動きの速さでは決して中国企業には勝てない。それは終身雇用を捨てて全員を請負にしたところで、変わらない話である。そんなところに着目していても問題は何も解決しない。ただ会計上、よくなったように見えるだけである。それで世界を相手に勝てると思っているならやってみればいい。次も特攻隊に志願する連中が現れると思っているならやってみるがいい。

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