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2020年02月11日09:09

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『パラサイト 半地下の家族』(原題:寄生虫 パラサイト)

 韓国映画趣味で『パラサイト 半地下の家族』(原題:寄生虫 パラサイト)を鑑賞。カンヌ映画祭パルムドール受賞。米ゴールデングローブ賞外国語映画賞も。「グエムル」や「殺人の追憶」などで有名なポンジュノ監督作品。

  ※ その後、アカデミー賞で作品賞・監督賞・脚本賞・国際長編映画賞
   (昨年まで外国語映画賞)の4冠を達成したというニュースが入って
   来た。英語映画以外の作品賞受賞は初。


 あらすじ。

 韓国特有、半地下で環境劣悪な安アパートに暮らす貧乏な金一家。父(名優ソンガンホ演じる)は計画性も無く事業をしては失敗続き、今は失業中。長男ギウは大学入試に失敗続きの浪人生。長女ギジョンは美大を目指すも上手く行かず予備校にも通えない。一家は母の内職で細々と食いつないでいた。

 そんなある日、長男ギウが大学生の友人に紹介して貰った女子高生相手の家庭教師のアルバイト。教える先は高台にある超高級住宅の朴社長の家だった。大学生だと偽り上手く家庭教師として潜り込んだギウは、朴家末子の絵の家庭教師として妹ギジョンを他人だと偽って紹介。ギジョンは、運転手として父を、家政婦として母を、それぞれ他人であるかのように装って紹介し、引き込んでしまう。富裕家庭に寄生するギウ一家だったが、この超高級住宅には秘密があった...


 感想。

 良く出来たブラックコメディで、一瞬も退屈せずに楽しめた。ソンガンホ主演作にハズレ無し、との格言は生きている?(一作だけハズレがあったかもしれない。そういう記憶。まぁいいや)

 コメディとしてだけでなく、貧乏な一家と富裕な寄生先との対比も効いていて、社会性もある。主人公の家庭は、ある意味悪役なんだけど、貧乏なので憎めない。高台にある高級住宅地から流れ込む汚水が集まる半地下住宅... 社会のケガレの吹き溜まり、という表象?

 ただ、ラスト、オチが痛々しい。貧乏人に救いが無い。夢を見るだけが救いで、現実には救いなんか無いんだ、ということ?かなりやるせない。

 キネ旬では星5・4・3評価、私は星4つ評価です。オチの救いのなさがイヤ。芸術ぶって、あんなオチにしたんじゃないの?



 それにしても、このミニシアター、初めて来たけど狭い。これじゃあ、この話題作を上映するには狭いね。私も10:15ころに来て、ギリギリ13時の回が取れたくらい。もっと広い映画館が買えば良かったのに。

 観客は、コメディなのにクスリとも笑わず。私は鬱っているから笑えなかったけれど、元気だったら笑っていたハズ。みんな、ちゃんと楽しめましたか?クソ真面目な映画と誤解してない?
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