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2020年02月10日22:52

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雪の降る如く〜鉄道員〜。

2月10日(月)。
フォト


朝8時起床。
朝、いつも通り風呂に入って身体をほぐして窓外を見ると緑の木々の中にまるで雪が降るように白梅が咲いている。
綺麗だ、しばし見惚れる。
エアコン無しで室内の気温24°
快適な週の始まり。

フォト

2/8
2月-2 鉄道員。
1999年 東映 113分。
原作 浅田次郎
脚本 岩間芳樹 降旗康男
出演 高倉健 大竹しのぶ 広末涼子 吉岡秀隆 志村けん 小林稔侍

【あらすじ】

北海道のローカル線の終着駅の駅長を務める乙松(高倉)は、仕事熱心なあまり、漸く授かった一人娘の死や、公私に支えてくれた妻・静枝(大竹)の最期にも立ち会えなかったが、廃線とともに定年を間近に控えた冬の日、元同僚の訪問を機に鉄道員人生を振り返る。

原作は書籍にまとめられた時に読んだ。
浅田次郎は泣かせるのが上手いなあと思った。
その後、あざとさに敬遠気味になった。

短編集の中でも「鉄道員」は記憶に残っている。
主人公の乙松は伊東四郎が演じたら面白いだろうなあと思った。
映画化が発表されて主人公は高倉健!
北海道の雪深い駅の駅長があの高倉健!
立派すぎないか?
それに広末涼子が好きじゃないので見る気が起きなかった。
それが土曜日偶然時間が一致して録画せずに見た。

映画である。
雪の中を走る電車の遠景、近景。横一あり、真正面から捉えたり、俯瞰気味に捉えたり、それは電車のみならず、駅の構内の描写、人物もアップあり、ロングあり、丁寧に生真面目に冗長ではなく的確にそのカットに必要な長さを積み重ねていく。
妙にコケ脅しの早いズームなどない。フラッシュバックのような細かいカット割りはない。
堂々と粛々と映画の時間は進んで行く。
健さんの遺作「あなたへ」も降旗康男監督作品だったが、健さんはこの堂々とした何処から見ても映画を信頼して降旗康男監督と組んだのだろう。
降旗康男監督もまた健さんの意向を組んで映画を作ったのだろう。

健さんと降旗康男監督が組んだ「夜叉」でたけしが漁師町で刃物を振り回す場面があるが、深作欣二以下それに影響を受けた人間は手持ちカメラで緊迫感を出そうとするだろうが、降旗演出はたけしの動きに合わせてパンはしない、ズームはしない、引いた画面でたけしの動きを見せて、次に下に降りてたけしの正面を撮る。
丁寧に生真面目に描いて、堂々たる映画作品になる。

久しぶりに映画の作り方を勉強させて頂きました。有難う。


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