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2020年02月03日14:14

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さらば、小さな巨人 その4

チケットを購入して地上に戻ると、キャンセル待ちおまけの整列が始まっていた。

この日のキャンセル番号は、75まで。

ん〜〜〜〜、こればっかりは仕方ないのだが、どうなる事やら・・・。

難波のヒマラヤ登山(といっても、この日は71番なので、大したものではない・・・元々91番だったのが繰り上げ)をしようと会談のところまで行くと、何やら抗議している男性が。

どうも、今回、申し込みが偏っていたことから、前回のキャンセル待ちのメールを提示して、並ばせろとの話のよう。

彼曰く、
「この状況を見てみろ。このままじゃあ、空席が出るぞ!」

確かに彼の言わんとすることもわかるが、ルールはルールだからねえ・・・。
ただ、やまりなの卒業公演ということを考えれば、空席は出てほしくない。
難しいところだ。


さて階段を上って並ぶと、いつもとは違う静かさ。
これで本当に大丈夫か?


呼び出しが始まり、入場を開始する。
ヒマラヤ非常階段から出てくると、いつもの4倍ぐらい、おまけの列が延びている。
その中には、なんと、生誕委員長まで?!

大丈夫か?
ちなみに、ハリーさんは2番でした。


いつもは引っかかる金属探知機をスルー出来て、無事に通過。

いつ以来かわからない3列目に着席。
こういうポジションは、いつもやまりな生誕祭だった記憶がある。


で、おまけに整列していた生誕委員長も入れた。
無事、空席もなく行えたみたい。
ほっとする。


影アナは、もちろんやまりな。
ああ、これを聞くのも最後か・・・。
どんどん、最後の瞬間が近づいてい来る。


「誰かのために」公演のオープニング「月見草」

考えたら、この公演が行われている真っ最中に、東日本大震災が発生した。
奇しくも、正式にTeamNが発足した日である。

そんな中、真っ先に劇場公演を再開したのがNMB48。
それは、48Gとして被災地支援を掲げるためにすぐに始動したプロジェクトが「誰かのためにプロジェクト」
テーマ曲は、もちろん「誰かのために」。
その公演を行っていたNMB48が、真っ先に公演を再開する意義は当然あった。

リバイバルを経て、難波での3回目の公演が、やまりなの所属するTeamM。
これには、因縁を感じざるを得ない。


通常、新しいグループやチームは、最初、「会いたかった」公演などから始める。
しかし、難易度が高く、メッセージ性が高いことから、本店A以外は誰も行ってこなかったA3「誰かのために」にチャレンジしたNMB48。

もし、やまりなが1期生に合格していれば、これをやっていたのかも?
そして、彼女が最初にアンダーに入ったのも、この公演。

何より、被災地支援プロジェクトに、難波で一番熱心に取り組んでいたのも彼女。
彼女の卒業に対して、南三陸町などから、多数の声が寄せられていた。

「誰かのために」は、被災地復興プロジェクトの肝になるもの。
彼女が演じ、卒業を飾るには、最もふさわしい公演かもしれない。



淡々と公演は進んでいく。

やたらと、安倍若菜が釣ってくる(笑)
困った・・・。


ユニットコーナーでは、「バード」

ひょっとしたら、センターかとも思っていたのだが、いつもの岸野ポジション。


そして、彼女にとってのハイライトともいえる「小池」。

初代TeamNでは、メインを務めたのは、山田菜々。
本店では篠田麻里子が行っていた台詞語りを、大阪弁にアレンジして行った。
山田菜々のキャラクターと演技力で、非常にユニークで、全く別の曲に出来上がったともいえる。

それをこの公演では、山尾梨奈が演じている。

山尾梨奈は、誰もが認める山田菜々のTO。

NMB48に合格したために溶かしてしまった握手券を披露したこともあるほどで、握手会には自作の衣装を着て参加していたほど。
それ故に、合格時点でメンバーには存在を知られていた。

昨今、難波ヲタからメンバーになったのがたくさんいるが、原点は山尾梨奈である。

そんなやまりなの「小池」
表情、台詞回し、演技力とも、まるでやまりなのために書かれた曲のようになっている。
それほど嵌っていたし、山田菜々から引き継いだ魂を、彼女が昇華させたともいえる。

ああ、あのはっきりとした声と、小さな体をいっぱいに使った演技力・・・これを見るのも最後か・・・。


そしてアンコール前の「誰かのために」

曲が始まってから、MCを行っていたメンバーが順番に遅れて出てくる。

やまりなは、渋谷凪咲、明石奈津子とともに、4期生3人で出てきた。
その姿を見た瞬間、涙腺が完全崩壊した。

5人しか残っていない4期生のうちの3人・・・。
これは運命かも。


もうだめだ・・・涙が止まらない・・・。


口上を述べたのは、予想通りハリーさん。
卒業公演の日付が変わってしまっているところでとちったり、ちょっとおもしろいのが、どこか救いになる。

思いもいっぱい詰まっており、長い口上になったこととセレモニーのためにケツかっちんになっていたことから、アンコールの梨奈ちゃんコールは、5回ぐらいでメンバーが出てきた。

この時点で、凪咲となっつは涙顔。


そして、いよいよセレモニーへ・・・。


卒業公演では、モニターに卒業するメンバーの歩みが映し出されるのだが、この日は違った。

映し出されたのは、出演メンバーからのメッセージ。

後ろは振り返らないとの意味が込められていると解釈をした。



そして、卒業メンバーが、最後に自分の歌いたい曲を歌うコーナーに。

大方の予想は、「想像の詩人」
ひょっとしたら、卒業したメンバーも駆けつけるのかも?
と思っていたのだが・・・。

出てきた人影は、2名。

手には新聞紙が・・・
あ、これって、「隣のバナナ」やな・・・。

明るくなって見えた、もう一人のメンバーは、山田寿々。

そうか!
やまりなにとって、最も大切な曲やん、これも!

彼女がこの曲を歌ったのは、山田菜々卒業コンサートツアーであったアリーナツアー1日目に、大阪城ホールで山田菜々とデュエットした曲。

山尾梨奈は、長らくこの時の映像を、Twitterのヘッダーに使用していた。

で、指名した相手は、山田菜々の妹の山田寿々。


しかもこの時、山田菜々は藤江れいなとともに、カラオケで「想像の詩人」を歌っていた。

山田家と山尾の永遠ともいえるつながり。
この曲が大阪城ホールで歌われたとき、会場でそれを見ていたのが山田寿々。

こうして、バトンが引き継がれていくんだな。

魂の継承こそが、難波の精神的な支柱であると常々思っていたのだが、自分の推しの卒業公演で、改めて実感した。


常々、「想像の詩人」が、当時のメンバーの卒業公演で歌われることに対して、
「この曲が、卒業ソングになってしまうのはイヤ」
と言っていただけに、彼女の選択には、いろんな意味で納得した。


そして、生誕祭&卒業セレモニー。

お父さんからの便せん5枚に及ぶメッセージは、本当に熱かった。
これがあったから、彼女は活動を続けてこられたのだろう。

仕事帰りに、いつも車で彼女を迎えに行っていたお父さん。
それも、今日が最後。

同じ父親として、しんみりとしてしまう。
俺も、毎朝、駅まで娘を送っているからなあ・・・。


そして、明石奈津子が
「あかんねん、誰かのためにで、泣いてしまって・・・」
一緒だよ、俺も・・・

考えたら、シングルCDの企画「初めての二人旅」で一緒に姫路を巡ったもんな。

この企画、太田夢莉、白間美瑠、須藤凜々花が「一人旅」として行ったもので、当時、この二人にかけられていた期待の大きさが伝わってくる。
しかし、両名とも、選抜入りはかなわず・・・。
本当に、返す返すも残念で悔しい。

MCを務める渋谷凪咲は、何度も泣いて止まってしまう。

後ろに並ぶメンバーの多くも、涙を流している。

本当に、偉大な小さな巨人。


最後のお見送り、渋谷凪咲が明るい雰囲気にするために、替え歌をうたって場を和ませている。
彼女も、難波のかけがえのないスターである。

先日の夕方と夜方の話が出来た。
劇場を出ると、キャメロン(金子支配人)がいる。
「ああ、ついに自分の推しが・・・」
「いつかは通る道ですから」
確かに・・・しかし、やっぱり消化できない。


すると、いつもAKIRA先生(ダンスの先生)がお見送りしているポジションに、見覚えのある中年の御夫婦が。

あ!やまりなのご両親!

観客一人一人に、
「ありがとうございました」
と頭を下げている。

なんてご家族なんだ?
この親にして、山尾梨奈が居た。
彼女の誠実さの原点は、、このご両親にあるんだと実感。

かつて、やまりなの生誕祭ののち、ショップで嬉しそうにグッズを見て回るやまりなのおじいさんとおばあさん、そしてご両親を見かけたことがある。
(その後、おじいさんはお亡くなりになったのだが)

それ以来である。

俺に
「ありがとうございました」
と言われた瞬間、また涙腺が崩壊した。

「彼女に出会わせてくれて、ありがとうございました」

これを言うのが精いっぱいだった。


外にはGrow-ingさんがいた。

放心状態に近い俺の心情を、一番理解してくれる人である。


家に帰りつき、彼女のTwitterを見ていたら、公演には出なかったメンバーたちが、やまりなを見送るためだけに、多く劇場に駆けつけていた。

ああ、彼女の存在の大きさ、彼女の歩んできた道は、間違っていなかったんだ。


さらば、小さな巨人!

また、どこかで会おう!

その時は、また元気な声を聞かせてくれ!

お幸せに!
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