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2020年01月31日20:03

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とろとろ日記31「アマゾンに損なし」

■米アマゾン、売上高最高=19年10〜12月期―プライム会員1.5億人
(時事通信社 - 01月31日 09:01)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=5955864

アマゾンCEOジェフ・ベゾス「おかげで過去最高の売上高を記録することができました」

元妻マッケンジー・ベゾス「おかげさまで歴代最高額の慰謝料を受け取ることができました」


その売り上げの0.000000000000000000000001%くらいがおそらく自分が使った金額

昨夜のニュースでアメリカでのホームレス増加問題が取り上げられてた
好景気にもかかわらず家賃が払えない人が急増し、大都会を中心に路上生活や
キャンピングカー暮らしをせざるを得ない人は57万人に上るらしい

カリフォルニアのシリコンバレーあたりでは好調なIT関連の住民が増えたおかげで家賃が急騰し従来から住んでいた中下流の人たちが高すぎる家賃が払えず住居を失うケースが増えたというニュースはずっと前に知っていたが、最近はそれが全州的な傾向になっているということか

一般的な家賃が20〜30万と聞くと日本に比べて給料が良いはずのアメリカでもさすがに低所得者層にとっては大きすぎる支出だと思う。かなり下層の限定的な人たちだけがホームレス化していた時代と違って今はなんとか食っていけてたクラスの人たちまでもが家を失う可能性がでてきている。

一部がとびぬけて儲けると他の多数が損をする。一部がとび出すと他の部分は引っ込む。だいたい世の中の構造はそのようにできている。トリクルダウン現象などは起りもしない幻想。アマゾンが独り勝ちする中で多くの企業が隷属的な立場に追いやられる。アマゾンの役員や株主は大金を手にするが、その一方では配送センターで長時間低賃金で秒単位の管理を強いられる下層労働者の厳しい現実がある。

たしかにたとえ低賃金であれ就業の場を提供しているアマゾンには一定の意義はあると思う
しかしロボットのようにこき使いこき使われる労使の関係がはたして正常だといえるのかどうか
キャンプワーカーと呼ばれる家を持たない労働者がクリスマス商戦前の忙しい時期にアマゾンの配送センターで働く様子(といってももちろん就業現場は映らない。取材はキャンピングカーが中心だ)を追ったアメリカのドキュメンタリー番組では金を稼ぐことに一定の意味を見出しながらも身や心の置きどころのない苦しさや辛さを口にする人たちが多かった。

貧困や病気、人間関係などが原因で家を失った流民の季節労働者はトレーラーハウスやキャンピングカーで暮らす羽目になる。そして悲しいことにそんな人たちの多くは何かの病気を持ちどこかで不幸を抱えている。最近の傾向を見ると高齢者のホームレスが増えているということだ。生き方の問題として若いころからしがらみのない気楽なノマドとしての生活を選んだ高齢者たちにも安い給料で長時間労働をこなさなければ生きていけないという厳しい現実が待っている。貯えのない生活にゆっくりできる明日は無い。

ここまで格差が広がった現状を受けて行き過ぎた自由を抑制し、もっと平等な世界を目指そうとする新しい資本主義が模索されているようだ。アメリカの有力企業の多くが株主主義から抜け出して地域貢献や福利厚生重視の方向に舵を切り始めてるという話も聞いた。一度は廃墟となった街デトロイトが新しく再生の道を歩み始めたという最近の様子を町山さんの番組でやっていた。お金に縛られないようなサービスや物を物々交換的にやり取りする地域経済の萌芽もあるらしい。

アマゾンの光と影は幸せな働き方や豊かな社会の在り方をどう選びっとって行くのかを考えさせるための実験映画だ。日本でも車上生活者の実態がニュースで取り上げられアメリカと同じような新しい貧困層の出現が可視化され始めた。アメリカの現実はすぐ近くにある日本の現実であることがよくわかる。大きなスクリーンから小さなヒントでも見つけられたらいいのにと思う。

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