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2020年01月31日01:04

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愛知県豊橋市のメッシュ製品加工メーカー「くればぁ」の高機能マスクには国内外から注文が殺到している。同社によると、ウイルスや細菌、微粒子の侵入を防ぎながらも通気性が良いのが特徴で、洗えば再利用でき、>>

>骨格に合わせたオーダーメードもできる。価格は1万3000円以上>!


マスク買い占めへ「冷静に」
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5955394




「最強のマスク」でウイルス撃退

くればぁ、メッシュの品ぞろえは2万種類


白井 咲貴

日経ビジネス記者


2018年4月10日


縫製技術をメッシュ加工に活用



DATA


くればぁ

1989年設立


本社
愛知県豊橋市大村町藤田4-1

資本金
1000万円

社長
中河原 毅

売上高
4億2800万円
(2016年10月期)

従業員数
45人

事業内容
縫製業



マスクなどのヒットで急成長
●くればぁの売上高推移




「最強のマスク」でウイルス撃退

くればぁ、メッシュの品ぞろえは2万種類







白井 咲貴

日経ビジネス記者


2018年4月10日
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縫製技術をメッシュ加工に活用



DATA


くればぁ

1989年設立


本社
愛知県豊橋市大村町藤田4-1

資本金
1000万円

社長
中河原 毅

売上高
4億2800万円
(2016年10月期)

従業員数
45人

事業内容
縫製業



マスクなどのヒットで急成長
●くればぁの売上高推移



 「高機能なメッシュの特徴を生かして、世の中にない製品をどんどん生み出したい」。くればぁの中河原毅社長はこう意気込む。

 くればぁは、中河原社長の父である中河原四郎会長が1989年に設立。食品や半導体などの工場のクリーンルームで使う作業服を製造していた。防塵や帯電防止などの機能を持つ特殊な衣服には、高い縫製技術が求められる。

 中河原社長は高校卒業後、大手工具メーカーで技術者として約5年間働いた後、くればぁに入社。だが、当時の同社の業績は不安定だった。バブル崩壊後の景気低迷が長期化する中、円高を背景に日本メーカーの工場の海外シフトが相次いだからだ。

 これまでの事業を漫然と続けていても、生き残れない──。そう考えた中河原社長が注目したのがメッシュの加工だった。衣服の縫製と技術が共通することに加え、メッシュ加工を専業とする企業は世界的に少なかったからだ。「前職で技術者だったころ、仕入れているメッシュが高額なことに驚いた。くればぁの縫製技術を生かせば、チャンスがあると思った」(中河原社長)



手作業の技で仕上げる

メッシュ素材は高い技能を持つ従業員が手作業で仕上げる。レアメタルのメッシュ素材(下左)や高機能マスク(下右)まで商品は幅広い(写真=3点:宮田 昌彦)

 「大学受験を控えた息子がいたので、家族全員分の高機能マスクを買いました」。こう語るのは、愛知県豊橋市に住む会社員の山内道子さんだ。購入したのは、同市の縫製メーカー、くればぁが製造する1枚1万円以上のマスク「ピッタリッチ」。

 その特徴は、ガーゼの代わりにメッシュ(網目織り)生地を10枚程度重ねていることにある。それぞれのメッシュは、ウイルス、花粉、放射性物質などを除去する機能を持つ。そのうち1枚は「世界一細かいメッシュ」(同社)。病院などで使われる高機能マスクは「N99」と呼ばれ、0.3マイクロ(マイクロは100万分の1)メートル以上の微粒子を99%以上捕集できるものが一般的だ。

 一方、くればぁのマスクはそれよりも小さい0.1マイクロメートル以上の微粒子を99%以上捕集できるという。インターネットのレビューなどでは「最強のマスク」と呼ばれている。

 このマスクは顔のサイズに合わせてオーダーメードでき、隙間ができないよう密着する。手洗いで約100回の再利用が可能だ。価格は非常に高いものの、大気中の微小粒子状物質「PM2.5」や感染症の対策で注目を浴びており、安価なタイプを含めたシリーズで約40万枚を売るヒットになっている。

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「メッシュの用途は幅広く、可能性は無限大だ」と語るくればぁの中河原毅社長(写真=宮田 昌彦)

 そこで中河原社長はメッシュ製造の先進地域である欧州を訪問。現地で取引先メーカーを開拓して、ビジネスモデルを構築した。具体的には、まず日本でメッシュの原料を糸状にしてから、フランスなどに輸出する。それを現地の紡織機で織り、メッシュ状にしてから日本に輸入。くればぁの工場で裁断、縫製して、製品に加工する。

 同社は、今では2万種類に及ぶメッシュを取りそろえる。マスク以外に成長をけん引するのは、レアメタルのメッシュだ。例えば、レアメタルの一種で耐熱性が高いモリブデンのメッシュは、航空機エンジンの鳥よけフィルターとして航空機メーカーが採用。従来のステンレス製よりも耐熱性が高く、耐久年数を4倍に延ばせるという。

 「レアメタルという素材を新たに使うことで、新市場を開拓できた。商品を作るよりも、市場を創ることを意識している」(中河原社長)

市場を先読みして開発

 冒頭の高機能マスクも、2002年に中国を訪れた際にひらめいたという。まだPM2.5という言葉がほとんど知られていない時期だったが、大都市の大気汚染はひどく、いずれ対策が求められると考えて、先行して開発した。台湾や中国でヒアリが流行していることも早い時期に知り、日本上陸前にヒアリに効果のある虫よけシートを開発した。

 同社のもう一つの特徴が、小ロットの注文にも対応できること。大阪市にあるフッ素樹脂メーカーのフロンケミカルは小ロットで取引する企業の一つだ。「1m角のメッシュシートを1枚だけ注文しても対応してくれるのは助かる」(同社の担当者)という。

 くればぁの工場では、従業員ひとり一人が様々なメッシュを加工できる技能を持ち、多品種少量の生産に対応しやすい。数千社と取引することで、次の革新的な製品を生むヒントを探すのと同時に、景気に左右されにくい経営体質を目指している。

 企業向け以外の市場開拓も加速する。「メッシュは企業向けだったが、当初から消費者向けも狙っていた」(中河原社長)。中河原社長が入社した02年ごろは、楽天などのネット通販が出現し始めた時期で、中小企業でも販路を持てると感じていたからだ。マスクなどのヒットもあり、今ではメッシュ販売の2割を消費者向けが占めている。

 資金集めも、従来の発想にとらわれない。昨年12月に発売した新商品の開発費の一部は、クラウドファンディングを活用。マフラーにマスクの機能を付加した商品で、主にマスクをつける習慣のない欧州での展開を狙った。マスクとしての効能を調べる実験やファッションデザイナーを雇うために必要な500万円を約1週間で集めた。

 「週2回は英会話教室に通っているんですよ」と、中河原社長はにこやかに語る。商談で海外に飛ぶ機会が増えており、英語力を鍛える必要に迫られているからだ。日本で培った技術力と発想力を生かして、くればぁは世界に挑もうとしている。




 「高機能なメッシュの特徴を生かして、世の中にない製品をどんどん生み出したい」。くればぁの中河原毅社長はこう意気込む。

 くればぁは、中河原社長の父である中河原四郎会長が1989年に設立。食品や半導体などの工場のクリーンルームで使う作業服を製造していた。防塵や帯電防止などの機能を持つ特殊な衣服には、高い縫製技術が求められる。

 中河原社長は高校卒業後、大手工具メーカーで技術者として約5年間働いた後、くればぁに入社。だが、当時の同社の業績は不安定だった。バブル崩壊後の景気低迷が長期化する中、円高を背景に日本メーカーの工場の海外シフトが相次いだからだ。

 これまでの事業を漫然と続けていても、生き残れない──。そう考えた中河原社長が注目したのがメッシュの加工だった。衣服の縫製と技術が共通することに加え、メッシュ加工を専業とする企業は世界的に少なかったからだ。「前職で技術者だったころ、仕入れているメッシュが高額なことに驚いた。くればぁの縫製技術を生かせば、チャンスがあると思った」(中河原社長)




「メッシュの用途は幅広く、可能性は無限大だ」と語るくればぁの中河原毅社長(写真=宮田 昌彦)

 そこで中河原社長はメッシュ製造の先進地域である欧州を訪問。現地で取引先メーカーを開拓して、ビジネスモデルを構築した。具体的には、まず日本でメッシュの原料を糸状にしてから、フランスなどに輸出する。それを現地の紡織機で織り、メッシュ状にしてから日本に輸入。くればぁの工場で裁断、縫製して、製品に加工する。

 同社は、今では2万種類に及ぶメッシュを取りそろえる。マスク以外に成長をけん引するのは、レアメタルのメッシュだ。例えば、レアメタルの一種で耐熱性が高いモリブデンのメッシュは、航空機エンジンの鳥よけフィルターとして航空機メーカーが採用。従来のステンレス製よりも耐熱性が高く、耐久年数を4倍に延ばせるという。

 「レアメタルという素材を新たに使うことで、新市場を開拓できた。商品を作るよりも、市場を創ることを意識している」(中河原社長)

市場を先読みして開発

 冒頭の高機能マスクも、2002年に中国を訪れた際にひらめいたという。まだPM2.5という言葉がほとんど知られていない時期だったが、大都市の大気汚染はひどく、いずれ対策が求められると考えて、先行して開発した。台湾や中国でヒアリが流行していることも早い時期に知り、日本上陸前にヒアリに効果のある虫よけシートを開発した。

 同社のもう一つの特徴が、小ロットの注文にも対応できること。大阪市にあるフッ素樹脂メーカーのフロンケミカルは小ロットで取引する企業の一つだ。「1m角のメッシュシートを1枚だけ注文しても対応してくれるのは助かる」(同社の担当者)という。

 くればぁの工場では、従業員ひとり一人が様々なメッシュを加工できる技能を持ち、多品種少量の生産に対応しやすい。数千社と取引することで、次の革新的な製品を生むヒントを探すのと同時に、景気に左右されにくい経営体質を目指している。

 企業向け以外の市場開拓も加速する。「メッシュは企業向けだったが、当初から消費者向けも狙っていた」(中河原社長)。中河原社長が入社した02年ごろは、楽天などのネット通販が出現し始めた時期で、中小企業でも販路を持てると感じていたからだ。マスクなどのヒットもあり、今ではメッシュ販売の2割を消費者向けが占めている。

 資金集めも、従来の発想にとらわれない。昨年12月に発売した新商品の開発費の一部は、クラウドファンディングを活用。マフラーにマスクの機能を付加した商品で、主にマスクをつける習慣のない欧州での展開を狙った。マスクとしての効能を調べる実験やファッションデザイナーを雇うために必要な500万円を約1週間で集めた。

 「週2回は英会話教室に通っているんですよ」と、中河原社長はにこやかに語る。商談で海外に飛ぶ機会が増えており、英語力を鍛える必要に迫られているからだ。日本で培った技術力と発想力を生かして、くればぁは世界に挑もうとしている。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーーー
https://business.nikkei.com/atcl/report/15/278209/040900198/?P=2&mds

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