去年の話ですが、昭和時代のブラウン管テレビを購入しました。
日立のI-99Aって言う1970年代のトランジスタテレビです。
ちなみに白黒テレビでした(買ってから気づいた)
当初はこのままRFコンバーターと地デジチューナーを使って今使ってる液晶テレビの代わりにインテリア兼家電として使うつもりだったのですが、画面が何故か斜めに表示される不具合があったので修理に出しました。
数日後に修理不能との連絡が…
どうやらブラウン管本体に不具合があるらしくこれを直そうとしたらブラウン管そのものを交換しないと駄目だそうです。
もういっその事そのまま処分してもらおうかと思ったのですが、ガワだけでも何かに使えないかな?と思って
中身をゴッソリ抜いて頂きました。
で、抜いてもらったブラウン管の代わりに液晶パネルを埋め込んでディスプレイとして再生してみることにしました。
…で、完成したものがコレです。
今回作るのに必死すぎて製作途中の写真は全くありませんので完成後の写真のみです_| ̄|○
元々アンテナ端子があった所に入力端子をまとめて取り付けています。
上からVGA、HDMI、RCA(赤…音声 黒…映像)となります。
今回埋め込んだ液晶パネルは8インチの液晶パネルでaliexpressで購入しました。
https://ja.aliexpress.com/item/32922250012.html?spm=a2g0o.detail.1000013.15.736fb9bbAgI3WS&gps-id=pcDetailBottomMoreThisSeller&scm=1007.13339.146401.0&scm_id=1007.13339.146401.0&scm-url=1007.13339.146401.0&pvid=7017df39-2214-4cef-bef2-39ef1f753f10
海外の通販サイト使うのは今回が初めてで届くか心配でしたが10日程で無事届きました〜
日本の通販サイトに比べて怖い位安かったです。
OSDボタン基盤は裏側の元々調整用のツマミが付いていた所に取り付けています。
パネルは黒のアクリル板を使用して純正チック(?)にしています。
右側面にはコントラストと明るさ調整用ツマミとイヤホンジャックがあります。
ツマミは機能しないダミーですが、イヤホンジャックはキチンと機能(イヤホンを挿すとスピーカーから音が出ない)しますよ〜
ちなみにスピーカーも純正の物をそのまま生かしてアンプを使用して鳴らせる様にしています(モノラルですが)
画面側の写真です。
液晶パネルは元々のネジ穴を利用してアクリル板で固定しています、真ん中にある基盤が液晶の制御基板で、ここから背面に入力端子を延長しています。
元々のアンテナ端子があったパネルを破壊して新しくコネクタ用のパネルをアクリル板で作成しています。
ただ、透明のアクリルパネルで作ったので中を隠す為に黒の厚手の画用紙を表面に貼っています。
VGAコネクタは適当な線を15本ハンダ付して延長しています。
コネクタの受けと先で30箇所ハンダ付け…もう二度としたくないです(´・ω・`)
HDMIのコネクタがちょっとタレてますがこれは仮固定だからです。
下にある小さい基盤は音声アンプです。
黒いケーブルがHDMIケーブルでそのままだと基盤のコネクタがモゲそうなのでよくあるケーブルを固定するアレで支えています。
束になってるのはVGAケーブルです。
黄色のコネクタはコンポジット(AV)入力なのですが、下のピンからコネクタを使って配線を出してあげるとここからでもコンポジット入力にする事ができます。
ちなみにコンポジット入力は2つあるのですが、ピンからじゃないと2つ使用できません。
接続コネクタはたしかガラクタの中にあったなにかの配線(多分PCファン)を利用しています。
音声用のアンプは分かりづらいですが、フレームの上にアクリル板を固定してその上に乗っけています。
このアンプ基板に固定用の穴が無いので接続ケーブルをアクリル版に固定して止めています(白のネジるヤツがそうです)
今回購入したアンプはこれです。
LM386 オーディオ アンプ オーディオ アンプ モジュール
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B011IGZBBC/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o08_s00?ie=UTF8&psc=1
モノラルアンプなのですがこのテレビが元々モノラル出力だったのでステレオアンプ買っても持て余すだけなので丁度良かったです。
ただ5つもいらなかったな…(^_^;)
ちなみにこのアンプ
この部分(半固定抵抗と言うそうです)をマイナスドライバーみたいなモノで回して音量調整する様になっているのですが、利便性ゼロなのでテレビのボリュームスイッチで音量調整出来るように改造しました。
元々基盤についていた抵抗を外して配線をくっつけています(白、黒、ピンクの部分)
配線をテレビ側のボリュームスイッチにハンダ付けしています。
ぼやけて分かりにくいですけど、黄色の線の下側にある配線がそうです。
黄色の線は電源線で昔のテレビでよくあったスイッチとボリュームが一緒になっているスイッチで、スイッチ付き可変抵抗器と言うらしいです。
端子は市販の物とは異なっていましたがテスターで調べたら使えそうだったので今回使用してみました、純正スイッチをそのまま利用できているので違和感無しです。
アンプの音声出力線は…
こんな風に
イヤホンジャックとスピーカーに繋いでいます。
こっちはテレビの後ろ(?)側で、主に電源関連をまとめています。
中央付近にあるのはジャンク品で買ったノートPC用のACアダプタで確か19V出力のものです。
上にあるのはエーモンの分配器で、ACアダプタのDC出力を分配しています。
本来ならハンダ付けしたり、端子を使ったりして結線するのが正しいのでしょうが面倒だったので(^_^;)
2つある基盤は調整式の降圧コンバーターと言うものでACアダプタからの電圧(19V)をそれぞれ液晶パネル用に10V、アンプ用に7Vに降圧して使用しています。
降圧コンバータ
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B010RYGGJC/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o05_s00?ie=UTF8&psc=1
この部分をテスターで測りながら回す事によって出力する電圧を調整する事ができます。
ここの部分はショートしたり断線すると困るのでアクリル板にしっかり固定しています。
ACアダプタのコンセント側のケーブル(メガネケーブル)は途中でぶった切ってオリジナルのコンセントの配線と繋いでいます。
テレビの側から出てる電源線はオリジナルの部分だけなので違和感ないですよー(中は途中で繋いでいるので違和感バリバリですが…)
ACアダプタの後ろから出ているきしめんケーブルはOSDボタン基盤と制御基板を繋ぐケーブルです、長さが結構ギリギリなので分解する場合は注意しないとモゲます。
OSDボタン基盤はこんな形をしていて丸の部分は赤外線受信モジュールが付いていて
付属のリモコンからでも液晶パネルの入力切替や設定をすることができます。
ただ今回の場合OSDボタン基盤を後ろに取り付けているのでこのままではリモコンが使えません。
なので基盤から受信モジュールを外して配線で延長しました。
これがその配線で確かUSB延長コネクタを加工したものです。
コネクタ化した事で分解時に受信モジュールまで外さなくて良いようにしています。
受信モジュールは写真のUHFと書いている下の窪み部分に付けています。
分からないようにスモークのパネルをかぶせてます。
使う時はOFF-VOLスイッチを右にカチッというまで回せば液晶とアンプの電源が入り、さらに右に回すとボリュームが上がります、ここは元々のテレビと同じです。
上のVHFのチャンネル(ガチャガチャする所)は残念ながら現在は飾りです。
本当はここで液晶の入力切替が出来ればなぁ〜と思ったのですが知識も技術も無いので諦めました_| ̄|○
ちなみにコンポジット入力1(AV1)は背面のコネクタにあるのですが、AV2については
UHFと書かれた下のツマミを…
スコッと抜くとコネクタが現れますw
UHFのツマミは使い道が見つからなかったので思い切って撤去して変わりにコネクタを埋め込みました。
元々のツマミを加工して作ったカバーです。
使わない時にはこれをはめておけば違和感はありませんw
各端子に接続してみたらこんな感じになります。
AV1(背面コンポジット)です。
地デジチューナーから地デジ放送を写しています。
AV2(前面コンポジット)です。
使う機会はほとんど無いでしょうが問題なく写っています。
HDMI入力です。
デスクトップPCのHDMI出力から出しています。
解像度が低いのでどうしてもブラウザが狭いです。
VGA入力です。
ノートPCのデスクトップ画面を表示しています。
一応1024✕768までは表示出来るみたいですコレ
エミュレータでスターフォックスを起動してみた所。
実機みたいで懐かしい…
こんな風にロッドアンテナを伸ばしてるとアナログ放送を受信してるみたいです。
もちろんアンテナは機能してないので飾りですがいい感じです。
構想から完成まで1ヶ月ほど掛かりましたが満足な仕上がりで自画自賛です(*´ω`*)
実用性十分のレトロ風(?)家電となりました〜♪
ちなみに元々あった液晶テレビは両親の寝室に移動して第二の人生を歩んでいます。
おわり
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