【Patinage】ヨーロッパ選手権、ペアフリー。

さてペア。大本命ヴァネモルがまさかの不祥事で欠場。優勝争いの行方が一気に見通せなくなりました。しかしSPはボイコズが圧倒的首位。フリーは如何に。
なおペアは基本的に上位カップルだけなので（NHK杯とグランプリファイナルは別）、今回も上位7組に絞りました。当初は6組でしたが

・ Annika HOCKE / Robert KUNKEL GER
【衣装】白シャツ・紺ホットパンツ / 黒・黒パンツ
【曲】Do You Love Me ほか
【構成】3Tw2, 3S<(2feet), 2A+2A<+SEQ, 5ALi3, ChSq1(+0.57), 3LoTh, FiDs3, 3FTh, 5RLi4, 3Li4, PCoSp4
【感想】終始アップテンポで勢いを最後までキープ。ジュニアグランプリファイナル進出の実力見せた
【得点】技術点57.41、演技構成点59.55、減点1.00、フリー得点115.96、SPとの合計166.10

・ Minerva Fabienne HASE / Nolan SEEGERT GER
【衣装】グレー・ワインレッド・黒 / 黒・赤
【曲】House of the Rising Sun
【構成】3Tw2, 3T+2T, 3S(fall), 5RLi4, 5ALi4, 3LoTh, PCoSp4, 4Li4, 3STh, ChSq1(+0.71), FiDs3
【感想】スケートがよく伸びている印象。ジャンプは乱れあるも、演技全体が引き締まっている
【得点】技術点57.41、演技構成点59.55、減点1.00、フリー得点115.96、SPとの合計186.39
【余談】女性の名字は日本人ぽいけど、日系人というわけではなさそう

・ Miriam ZIEGLER / Severin KIEFER AUT
【衣装】青 / 紺・黒
【曲】Broken
【構成】3TwB, 3T+1T+2T, 3S, 5RLi4, 3FTh, FiDs3, PCoSp3V, 5ALi4, ChSq1(+0.93), 3STh(fall), 3Li3
【感想】地元の大声援。リフトポジション美。ジャンプは転倒2個も、演技全体の流れはスムーズ
【得点】技術点52.92、演技構成点58.59、減点2.00、フリー得点109.51、SPとの合計177.41

・ Evgenia TARASOVA / Vladimir MOROZOV RUS
【衣装】黒 /ピンク・ワインレッド・黒
【曲】Te Amo
【構成】3Tw4, 2S, 3T<+COMBO(fall), 3LoTh, ChSq1(+1.57), 5RLi4, 3STh, BoDs3, 5ALi4, 3Li4, PCoSp4
【感想】サイドバイサイド2つとも失敗も、他の要素はきっちり出来ている。演技全体がスムーズ
【得点】技術点65.35、演技構成点70.79、減点1.00、フリー得点135.14、SPとの合計208.64

・ Nicole DELLA MONICA / Matteo GUARISE ITA
【衣装】ブルーグレー・ダークグレーグラデーション/ ブルーグレー・ダークグレーグラデーション
【曲】Pilgrims On a Long Journey ほか
【構成】3S< (fall), 3Tw3, 3LoTh, BoDs3, 2T+2T, 5RLi3, ChSq1(+1.43), 3STh(shaky), 5Ali4, 4Li4, PCoSp4
【感想】ジャンプに苦戦。表彰台見えてプレッシャー？ただ他の要素は非常にいい内容。流れもいい
【得点】技術点60.05、演技構成点64.91、減点1.00、フリー得点123.96、SPとの合計194.44
【補足】ペアは意外と（？）ジャンプが苦手な組も多い

・ Daria PAVLIUCHENKO / Denis KHODYKIN RUS
【衣装】黒（パンツスタイル）/ グレー・黒
【曲】Tron: Legacy
【構成】3F, 3T+2T+2T, 3Tw4, 3FTh(fall), 5RLi4, FoDs3, ChSq1(+0.71), 3LoTh, 5ALi4, 4Li4, PCoSp4
【感想】1つだけ転倒あるが他は素晴らしかった。それだけに3FTh(fall)がもったいない。力強さ十分
【得点】技術点67.34、演技構成点65.27、減点1.00、フリー得点131.61、SPとの合計206.53

・ Aleksandra BOIKOVA / Dmitrii KOZLOVSKII RUS
【衣装】グレー/ 黒
【曲】The Writing On The Wall
【構成】3S, 3T+2T+2T, 3Tw3, 4Li4, 3FTh, BoDs3, ChSq1(+1.71), 3LoTh, 5Ali4, 5RLi4, PCoSp4
【感想】グランプリファイナルから格段に向上していた。力強さとスピード感がものすごい。圧倒的強さ！
【得点】技術点78.16、演技構成点74.08、減点0.00、フリー得点152.24、SPとの合計234.58


と言うわけで、ロシア表彰台独占であります。真のフィギュアスケート大国というのは、このようにカップル系とシングルの両方が強いものです。
その中でもサーシャ＆ドミトリーは本当に強かった。グランプリファイナルで散見されたミスも今回は皆無。ツイストやリフトなどのレベルも考えると、完璧にかなり近い演技だったと言えるでしょう。
他の2組も、ジャンプの乱れがあったとは言え非常にレベルが高い。実はロシアには他にも世界で上位入賞が期待できるカップルがいます。女子同様そういった世界レベルのカップルが切磋琢磨しているわけですから、本当に層が厚い。
ですから他国が食い込むのは至難の業です。幸い（？）ユーロだとロシアといえども3組しか出てきませんから、その次の上位入賞であれば可能なわけで、事実各国のナショナルチャンピオンが順当に入ってきました。

しかしまあ、モルガンは何ということをしてくれたのか…。不祥事の内容がとても書けないようなものだけに…。