監督:フー・ボー
中国、とある地方都市。友人を救おうとして学校内でのさばる裏ボスに重傷を負わせてしまう少年ブー。母親との折り合いの悪さゆえ、教師と関係を持つ同級生の少女リン。親友を自殺に追い込んでしまい自責の念に苛まれる裏社会のドン・チェン。そして娘夫婦の厄介者として扱われる老人ジン。この4人の運命は、伝説の“座る象”への道で交錯する…
現代の中国の社会の陰で、やり場のない登場人物たちの想いを焦点に描いたヒューマンドラマ。しかも4時間という長丁場。1週間限定ということもあり、劇場へ。まず言っておくがこの映画、ストーリー展開の速さは最初から期待するべきではない。とにかく長い、だけど、ただ無駄に遠回しをしているわけではなく、そこからイヤと言うほど伝わってくるんですねエ。ドライな内容ではあるけど… 観る人を選ぶ映画であることは間違いないと思うが…
この映画の監督は、何と29歳で夭折、生きていればアジアの巨匠として君臨していたと思われるだけに残念…
☆☆☆☆ 全部観たという満足感はまんざらでもなかった。
(芸術性:4 娯楽性:1 ビジュアル:1 ドラマ:5)
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