早いもので25周年。当時、被災者を受け入れ、体育館で必死に頑張った年上の友人だった教師も5年前の春に死なれましたが、震災の記憶、東日本大震災で阪神大震災の事は薄れても受けた心の傷は残ったままの人も多い。私も、その一人ですが…
住み慣れた住居を失い、避難所生活を送ったり、見知らぬ土地へと疎開せざるを得ないのが被災した人の現実です。
神戸に大規模の災害がやってくるとは、誰も予想してなかっただけにショックの大きさは半端ないものがあり、町は復興しても心に傷を持っている人は神戸、淡路、阪神間に多くいます。
こうした心理に襲われたら身体を温めて下さい。身体が冷えると心も冷え込んできます。暖かいものを食べたり飲み、暖かい風呂やシャワーを利用して下さい。
揺れていないはずなのに、何だか揺れているような感じがして、なかには気分が悪くなる人も、まだおられると思います。これは、振動感覚あるいは体性感覚レベルのフラッシュバックで地震の記憶が体の記憶としてよみがえるものですから心配しないで下さい。多くの方は、じきに収まります。
気が張って眠れない。悪夢を見て飛び起きる。ショックだった場面を突然思い出ししばらく固まったようになる。怒りや恐怖や不安等、感情が不安定で、自分ではどうすることもできない。訳もなく突然涙があふれる。1・17近くになるとこうした現象を覚える人もいるでしょう。3・17ならかなり多いと思います。
トラウマは、それに背を向けるのではなく、向き合うことができるようになって初めて乗り越えることができるとも考えられています。時間がかかるかもしれませんが、辛い経験と正しく向き合えれば、後のPTSDの発症の防止になります。社会的孤立を避けて、周囲のサポートが得られやすい生活環境が大事です。仲間同士、特に震災のトラウマを体験を共有した人同士で、自分の気持ちを表出する機会を持つことが必要です。正直な思いを周りに話し、他の人と共有しあうことで、心の苦しみの圧力を抜く事が出来ます。
これから日本にまだまだ起こるであろう天災、また東日本、熊本で被災された方の参考にしていただければ幸いです。
ログインしてコメントを確認・投稿する