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2019年12月31日02:54

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年の瀬に、私をスキーに連れてって

チャンnecoでやってたから、「私をスキーに連れてって」をまた見た。
これと「荒野の七人」「ジョーズ」「ロッキー」あたりは、いままで何度見たかわかれへんくらいやけど、やっぱり何回見てもおもしろいし、そのたびに新しい発見がある。
今回の発見は知世ちゃんが大晦日に運転して走り出そうとしたスターレットのナンバーが5963=ごくろうさんだと言うこと。

それにしても、出演者の32年後を考えると感慨深いねえ。
商事会社の秘書室に勤務する原田知世と鳥越マリ。
知世ちゃんはいまも第一線で歌に芝居に活躍中やけど、鳥越マリはここ20年くらい姿を見ない。
その商事会社でなにやってるのかよくわからんけど、他部署であるスポーツ用品部門の、その中でも傍流でどうやらお荷物になっているらしいスキー用品の「サロット」に入り浸る若手社員が三上博史。
「あなたしか見えない」などのドラマで活躍したのち、舞台でドラッグクイーン役をやったりで、すっかり怪優に。
外科医の布施博は酒焼けしただらしないおっさんになってしまい、舞台中心で、それも演出が主な仕事になっている。
どうやら音楽担当のユーミンちゃんを反映しているらしい呉服屋のお嬢、原田貴和子はその後、出産と休業を経て、子育てが終わったということで、3年ほど前から女優復帰。
「ふぞろいの林檎たち」の風俗嬢で売り出した高橋ひとみの役はデザイナー、いまではすっかりおばさんキャラが売り物。
そして、単車屋の沖田浩之を見るたびに思う。
生きてたらどんなおっさんになって、どんな役を演じてたんやろと。

知世ちゃんを除く5人は中学の同級生であるらしく、車のナンバーがすべて品川になってるから、みんなそこそこ金持ちの家の子なんかもね。
サラリーマンの三上ですら、作業スペースのあるガレージつきの一戸建て、それも品川区、港区、渋谷区、中央区と、日本でも屈指の高地価エリアなんやから。

それにしても、携帯電話とインターネットが普及してからドラマの脚本って書きにくくなったんやろなってのをこれなんか見るとつくづく思うわ。
1987年、携帯はごく限られた人しか使ってなかったし、パソコンはNECのPC9800が業務用に使われ始めたばかりで、それも30万円くらいしたからリースで入れるとこが多く、ワープロが全盛期やったもんな。
ネットもインターネットなんて言い方はされておらず、パソコン通信と言うたもんや。
はっきり覚えてないけど、インターネットってのはアメリカ映画「ザ・インターネット」が公開されてからで、
そのへんは、ストーカーって言葉が広まったのと似てるね。

「私をスキーに連れてって」でいちばん印象的なのは、全体にあふれる疾走感。
日本社会全体がバブルに向けて全力で突っ走ってた時代の空気をそのまま凝縮させたかのような疾走感が爽快でね。
まさか見たことない人はおらんと思うけど、もし居れば、いますぐ見るべし。
バブル前夜の空気感ってのがとてもよくわかるから。

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