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2019年12月31日01:54

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2019年 映画まとめ(後編)

 後半戦スタート!

【7〜9月】鑑賞作品:11本

●ミュウツーの逆襲EVORUTION【アニメ・リメイク】
フルCGリメイクのミュウツーの逆襲。冒頭の集団シーンとかすごいんだけど、メイン舞台が暗い洋館なのがちょっともったいない。なお、世代だが映画は観ていなかったので思い出補正抜きで見ると、やっぱ涙で復活するの…なくない?

●守護教師【韓国・学園サスペンス】
とある学校で起きた生徒失踪と、その事件を追う教員を描くドラマ。韓国映画に大体出てくる政治不信やら警察不信がありありと描かれる作品。「新感染」でおなじみマ・ドンソク演ずる「不器用なんだけど心優しく正義感あふれるタフガイ」が本作でも光りまくる。シナリオは普通だが異国情緒溢れるのと、変に気をてらってない分シンプルに楽しめる王道ドラマといった塩梅。

●リュウソウジャー 仮面ライダージオウ【夏の特撮映画】
夏のニコイチ特撮。この時期だと戦隊は大体顔が知られているので一エピソードを、ライダーは終盤に差し掛かっているので最終回に先駆けて終章(アナザーエンディング)を描くという流れ。なのでリュウソウジャーは30分程度のTV版出張1話といった感じ。ジオウは初見だったが、内容がお祭り映画の完全なそれだったので超楽しめた。仮面ノリダーが「俺はライダーになれなかった…!」とか言い出して笑うに決まってるだろ!

●ドラゴンクエスト ユアストーリー【ユアストーリー】
今期問題作(ガチの)。散々言われているがラストシーンさえなければもっと評価されていたはず。ビジュアルやアクション、タレント声優陣の熱演など名作たりうる土台はあるのだが、いかせん思い付きのラストシーンがね…個人的には好きだったのだが、最近の訴訟問題でトドメ刺されちゃった感が。ダイ大引用(ギガストラッシュ)とか良かったけど、名前はローリスクに「えにくす」とかで良かったのにねえ。

●二ノ国【アニメ・ゲーム原作】
今期問題作(多いな)。ハッキリと「脚本がダメ」って思っちゃった作品。異世界転生ながら興味深い設定、そしてゲームから培われてきた魅力的な美術やジブリ風キャラなど見所が多いが、それらがどうでもよくなる凡庸な脚本。とにかく盛り上がらず、キャラの思想と言動がいまいち結びつかず、ネットのどこかで見た「日野さんは良くも悪くもゲームデザイナーで、イベントもゲームありきで考えちゃう」という意見がよく理解できた。これゲーム内のムービーとかイベントなら合間のシーンで丁度良いんだろうなって…。

●ライオンキング【ディズニー実写】
ダンボにつづくディズニー動物実写化。話は原作まんまなのでフルCGで描かれた動物や美しい自然が見もの…だが、ディズニーって「動物でも顔がコロコロ変わるマンガのような表情表現」がウリなのに、超リアルで全く表情が分からない動物にしたところで「これジオグラフィックとか動物奇想天外で、動物のシーンにアテレコしてるだけなんじゃ」と思ってしまった。これ実写化する必要あった?

●フリーソロ【洋画・ドキュメンタリー】
ロープも命綱も使わない、体一つで崖登りをする「フリーソロ」に挑む一人の人間の追うドキュメンタリー。玉ヒュン映像目白押しで、遠景カメラから見た崖登りシーンは絶句ものだが、それゆえに踏破するラストシーンは感動まっしぐら。和訳入りの主題歌も超カッコいいのなんのって。

●荒野の誓い【洋画・西部劇】
インディアン(ネイティブアメリカン)とずっと戦ってきた騎兵隊の男と、その宿敵のインディアン一家の奇妙な旅を描いた西部劇。任務により、収監していたインディアンの酋長を故郷へ帰す任務へついた男。互いに殺し合った仲で、その道中には夫と子をインディアンに皆殺しにされた未亡人が加わる…血と骨に塗れたアメリカ開拓史の一方で、旅を通じて和解する不思議なドラマが描かれる。長編の映画ながら演技の間を取り過ぎて冗長に感じるシーンもあったが、とにかくドライで殺伐とした道中や話の着地点などは好き。

●人間失格 太宰治と三人の女【邦画・偉人系ドラマ】
「走れメロス」「人間失格」などで知られる文豪・太宰治の破天荒な生き様を描いたドラマ。メイキングオブ人間失格という事で、脚色はあれどそれでも乱れた私生活を送っていた太宰治のはっちゃけた作家人生だが、色んな女生と付き合ってしょっちゅう入水自殺未遂してたのはなあ…個人的には何を思って「走れメロス」を書いたのかが知りたかった。

●僕のワンダフルジャーニー【洋画・動物ドラマ】
輪廻転生ワンちゃん「僕のワンダフルライフ」の続編。前作のラストからつながるので前作ファン必見だが、やる事は前作と一緒なので新要素はなし。相変わらずペットロス描写が見ててしんどいので人を選ぶなあと。

●宮本から君へ【邦画・マンガ原作】
90年代の熱血サラリーマンを描いたマンガが原作。とにかく男目線のドラマで、体当たりのラブシーンから衝撃の暴行シーン、血が生々しい社会人の喧嘩シーンとエロ&バイオレンスが光るが、とにかく役者全員の脂ぎるような熱演が眩い一作。エンディングの主題歌まで良い意味で暑苦しい。ピエール絡みで助成金カットだのいらん問題も起きてしまったが、もっと評価されて然るべき力作。


【10〜12月】鑑賞作品:12本

●ジョンウィック・パラベラム【洋画・アクション】
スーパー殺し屋無双ジョンウィック三作目。シリーズの起承転結の見事なまでに転で、とにかく予想外の展開「こうくるか!」のラッシュに目がパチパチ。アクションもキレッキレだが、スタイリッシュさやライバルの魅力では前作に軍配が上がるかな。

●サンダーボルトファンタジー西幽玹歌【台湾・人形劇】
サンファン劇場版。TVシリーズでは謎の助っ人キャラだった詩人(西川貴教)を主役にしたロックな一作。外伝だが単体でも十分楽しめる作品で、魅力的なヒロインも目白押し。1作目みたいな前日譚&後日談とちがって新規エピソードなのでシリーズの入門にちょうどいいかも。

●残された者【洋画・サバイバル】
大氷原に残された男が、自分を救助しにきた女性(ヘリ墜落)をつれて新たな救助地点を目指すサバイバルもの。地図を見てルートを決め、目標まで進むって工程が昨今流行のデススト風で新鮮。登場人物は二人だが一人は瀕死で、台詞がほぼ独白や励ます言葉ってのが生々しい。「ウトヤ島」と同じく動と静のメリハリで魅せる映画で、沈黙が長いけどまったく目が離せないぞ。

●すみっコぐらし【アニメ】
子ども向けと思いきや大人ギャン泣き→じゃあ見てみようじゃん。という歪な気持ちが祟ってかそんなに刺さらず。ただ終始子ども向け作品らしく、素朴なビジュアルとシナリオを完遂したのはエライ。

●フラグタイム【アニメ・マンガ原作】
時間静止能力×百合という変則ネタながら、多感な時期の学生による人間関係の悩みなどを描いた真摯な作品。「止まった時間の中で動ける人間=同じ時間を共有する」って発想に至った作者は天才だと思った。

●ゾンビランド ダブルタップ【洋画・ゾンビアクション】
コメディタッチのゾンビサバイバル2作目。生活に慣れてゾンビ退治すらマンネリ日々になったパーティの解散危機を描く。ギャグのテンポが良く、また豪華声優陣の吹き替えで大変楽しかったが、このノリで未見だった前作見たらもっとシックな内容でビックリしたもんよ。

●ラスト・クリスマス【洋画・ヒューマンドラマ】
ワムの名曲の数々に合わせた一人の女性に起きたクリスマスにまつわるドラマ。ラブロマンスを匂わせておいて、家庭不和・社会貧困・移民・LGBTなどあらゆる社会問題をつっこんだ意欲作。「普通なんて差別的な言葉だ」「自分を作るのは行動の積み重ね」など名言ラッシュや、サプライズ展開からの浄化されるようなクリスマスライブ。クリスマスを終えてほとんど上映が打ち切られてしまったが、もし近所でやっている映画館があればぜひ。

●妖怪学園Y【アニメ・妖怪ウォッチ】
新作アニメがケータくん復帰で「結局元通りか」とガッカリしてたが、ここにきてシャドウサイドみたく新シリーズを映画でお披露目というサプライズに。ジバコマの擬人化に始まり、人気妖怪を擬人化にしたレベルファイブの会心の一作で、中でも聖子ちゃんカットのふぶき姫、まさかの美少女化エンマ大王に大興奮。シリーズお約束のお涙頂戴家族ネタはご愛敬だが、とにかく一皮むけたなと思った一作。ゲームもアニメもご無沙汰だったが、これのアニメは見るかも。

●ジュマンジ ネクストレベル【洋画・アクション】
待望の続編。面子は前回と同じだが、うっかり紛れ込んだおじいちゃんがプレイヤーチョイスという捻りの効いた一作。今回のドゥエイン・ジョンソンじじくせーぞ! 同じテーマやネタでも工夫で続編が作れるうえ、同じ面子ならではのシリーズネタが着々と根付いてきてるなとワクワクが止まらなかった続編。これも吹き替えで見てるんだけど中の人で演技が変わるのが芸コマ。

●スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け【洋画・SF】
個人的には「外連味あって好きだけど、シナリオはどうでもいいなあ」な前作から、なんか整合性求めるあまり無難になっちゃった完結作。シリーズ通して思ったのは、キャラを数多く出す割には掘り下げが少なかったのと、賛否はあれどビックリシーンの多かった「8」と比べるとあまりパッとしなかったなという印象。カイロ・レンの着地点はまあまあ良いとしても、レイとW主人公で時間を割いちゃったせいか、フィンってなんだったの…とか思ったり。あとBBー8いるのに新しいマスコットキャラ(出番少ない)出そうとしたり。これがヒットするなら皆もっと他の映画観ろよとか思ったり。ラジバンダリ。

●カツベン【邦画・喜劇】
無声映画に独自のナレーションや台詞を付けて解説する「活動弁士」をテーマにしたコメディ作品。周防監督お得意のワンテーマ作品で、これ一本で「昔の映画ってこんなんだったんだー」と勉強になりつつ、あくまでテーマなので映画そのもののドタバタ劇も楽しめるニコイチな作品。クライマックスのしっちゃかめっちゃかが少々気になるが、映画としては各キャラも立ってるし、抜けがあるドラマも「フィクションだから」で笑って済ませられる範疇で良い。

●仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション【邦画・特撮】
恒例のライダー集合映画だが元号が変わったので、今回は平成最後のライダーと令和最初のライダーの共闘作品。というかこの内容なら「ゼロワンVSジオウ」でいいじゃんとか思うが、今後もこのラインを残すための元号タイトルなんだろうなと。ゼロワンのAI暴走シナリオとジオウの歴史改変が噛み合ったシナリオで、子ども向け作品ながらも「人類皆殺し」だの廃墟に潜伏するレジスタンスだのゾッとする描写(赤くないがまさかの流血も)が多かった。とはいえ話は面白いし、相変わらず必殺技シーンがカッコイイしで、初見でも十分楽しめるのはすごいなと思った。


【まとめ】

 合計59本。好きで2回以上見た映画もチラホラあるので回数はもっとだろうか。明らかに感想が追い付いてないが、映画を観た本数はなかなかだと思う。

 ベスト3を絞りたいが、さすがにジャンルが分かれているので大雑把に三つずつにすると…。

【邦画】
●がっこうぐらし!
●武蔵
●宮本から君へ

【洋画】
●アリータ・バトルエンジェル
●レプリカズ
●ラスト・クリスマス

【アニメ】
●ガールズ&パンツァー最終章 第2話
●フレーム・アームズ・ガール
●きみと、波にのれたら

 と、なるだろうか。こういうのって直近で観た作品の方が記憶に残るので偏りやすいのだが、今回思い出しながら書いてるだけでも、結構覚えてる作品が多かったなーと。

 来年もどんな映画が見られるか、とてもとても楽しみだ。
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