…休日。午前中、洗濯と買い物。
午後、DVDでマレーネ・イヨネスコ監督のフランスのドキュメンタリー映画「パリ・オペラ座 夢を継ぐ者たち」と、エリア・カザン監督の「紳士協定」を観ました。
☆「パリ・オペラ座 夢を継ぐ者たち」(2016)監督 マレーネ・イヨネスコ 出演 マチュー・ガニオ、アニエス・ルテステュ、ウリヤーナ・ロバートキナ、オニール八菜、バンジャマン・ペッシュ、ウィリアム・フォーサイス
『世界中にその名をとどろかす、パリ・オペラ座のバレエ団で1980年代に芸術監督を務めた伝説のダンサー、ルドルフ・ヌレエフは、現代作品を採用し若手の育成にも熱心だった。
彼の教えを受けた元エトワールのアニエス・ルテステュが後輩たちを指導する姿、それを見つめるオペラ座バレエ学校の生徒たちを追いながら、伝説が受け継がれていくさまを活写する。』
パリ・オペラ座バレエ団の舞台裏を追ったドキュメンタリーです。
原題はズバリ “ BACKSTAGE ” 、「舞台裏」ですな。
…なかなか興味深く観ましたけれども、本番のステージ場面が一切無かったのが少々不満かなぁ。
せっかくの名ダンサーがあれこれと舞台裏で苦労している姿を見せてくれているのだから、やっぱり華々しい本番シーンもちょいとは見たかったです。
☆「紳士協定」(1947)監督 エリア・カザン 出演 グレゴリー・ペック、ドロシー・マクガイア、アン・リヴェール、ジョン・ガーフィールド、セレステ・ホルム、ジューン・ハヴォック、アルバート・デッカー、ジェーン・ワイアット、ディーン・ストックウェル
人気ライターであるフィルは、ニューヨークの有名雑誌編集者ミニフィーからの記事の依頼で、持病を抱える母親と亡き妻の忘れ形見の息子トミーの3人でカリフォルニアから越して来る。
ミニフィーからの依頼は “ 反ユダヤ人主義 ” だったが、ありきたりの記事は必要ないと言われたフィル。
考えた末、引っ越したばかりで誰も自分のことを知らないニューヨークで自分はユダヤ人だと偽り差別の実態を探るという切り口で記事を書くことにしたが……。
ユダヤ人移民の娘としてNYに生まれたローラ・ホブソンの同名小説を原作に、「波止場」「エデンの東」「欲望という名の電車」などのエリア・カザン監督がアメリカの “ 反ユダヤ主義 ” を描き出した社会派ドラマです。
…製作されたのが1947年ということを考えると、エリア・カザン、凄いやね。
ユダヤ人によって盛り上げられたハリウッドとしては、どうしても描きたかったテーマなのだろう。
今の感覚で観ると少々 “ きれいゴト ” っぽい感じがしないでもないですが、やはり名作の名に恥じない作品であります。
アカデミー作品賞、監督賞、助演女優賞 ( セレステ・ホルム、好演!) を受賞しました。
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