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2019年12月25日23:46

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故郷にて(小説・途中まで)

時は華やかなクリスマスの生誕の祝い



長き旅を終えた旅人は 故郷の廃墟に只々涙するばかり

黒死病に戦争が故郷を廃墟 灰にした



夢を持ち 十字軍の参加者の一人として旅立った あの日

待ってるはずの幼馴染の少女 幼かった妹 家族 友たち


熱きエルサレム 巡礼者達の約束の地

少しばかりの軍功に 腕に完治しない怪我


腕の怪我ゆえに 剣を置き

軍功で得た金貨を元手に商売を始め 

幸運に恵まれ 少々富を得て


帰りの船旅での労苦 

それも愛する人達との再会と故郷への思慕ゆえに
どうにか乗り越え

だが・・


故郷近くの村で 恐るべき事実を知った 知ってしまった


大事な大事な・・故郷の喪失


持ち帰った財産 
自分は勿論 家族や愛する少女の為のもの・・

故郷での再出発の為のもの


呆けたように 立ち尽くす


そして また座り込み 涙を流すのみ・・


走馬灯のように思い起こすは


懐かしき日々


母が焼いたパンに 美味しいシチュー

頭を撫でてくれた 優しい父の手



春のイースターの祭り

ダンスで繋いだ手 少女や幼い妹との楽し気なダンス

花が咲き乱れて 

男達はビールやワインを片手に笑ってる

女たちも着飾り 美味しいお菓子や食事に舌づつみ

踊り お菓子をほおばり 笑う子供達

ダンスを楽しむ恋人達もいた


家畜の世話

牛の牛乳絞り チーズ作り  ニワトリの卵の採取

小さな学校での勉強

教会でのお説教 居眠りをする小さな子供



夏の祭り・・

秋の収穫祭

沢山の果実 様々な果実のタルト

リンゴの炭酸水 リンゴのお酒 葡萄酒


冬になれば アドベントが始まり

クリスマスマーケットが広場に設置され
沢山のお店が 華やかな飾りをつけて 人々が笑う


教会での慈善会の賑わい 聖歌が響く



・・少女や妹の楽しい相手 友達とのたわいもない出来事


ふと・・思い出す
祭りによく来ていた 不思議な少年の事

長い黒髪 遠いスラブ系を思わせる美しい整った顔立ち 青い瞳
異国の衣装 

リュートを奏で その不思議な曲 見事な音に

人々は沢山のコインを彼の為に投げて・・



・・そうだ

不思議な少年だった 


・・・誰も不思議に思わぬが 年を取ったように見えない

その事に気が付かない

毎年 大きな祭りに顔を見せていた


「一曲所望されますか・・ふふ」

ハッとして振り返る


そこには懐かしい あの少年の姿

大きな砕けた建物の破片の座って リュートを手にしてる


呆けたまま 小さく頷く

「・・では」少年は微笑して リュートを奏でだす

続き^^;

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または
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