あーあ

父が亡くなりました
なんで私置いて行かれてしまったのか
置いて行かれたってなんもないやん
これから先何の為に生きて行くのか
私の寿命を半分あげるから戻って来てよ
離れたくない
離れたくない
辛い

お骨が家に帰って来ました
お棺に生者の写真を入れると
連れて行ってくれると聞き
入れようと思ったけれど
自暴自棄になっては父が悲しむと思い
家族からの手紙を入れました
働き者で家族思いで二枚目な
自慢の父でした
娘にとって父親を超える男性は
結局現れないのかな

病室で父親が亡くなるシーンをテレビで見て
父を看取った時の事を思い出し
声を上げてわんわん泣きました
家に誰も居なくて良かった
思い出す度に涙が出て来るなぁ
なんで私を置いて行ってしまったのか
幼い頃　よく　父の膝の上で
テレビを観ていました
私が眠ってしまうと　抱き上げて
布団まで連れて行って　寝かせてくれました
あんなに力持ちだったのに
痩せ細った父の体が床擦れにならないように
ベッドの上で少しずつ動かしました
本人が苦しむ時間は短い方が良いけれど
私は　ずっと一緒に居たかった
私が向こうの世界へ行く時に
安心して行けるように
先に行って待っていてくれている
納得するには　そう思うしかないでしょ