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2019年12月18日17:16

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地動説が言うように、地球が不動のものではなくて太陽のまわりを回っているのなら、恒星の見かけの方向が1年ごとに変わってもよさそうなものだ。だが、そういう動きは知られていなかった。>?<コペルニクスの>>

>体系において、このことは弱点のひとつだった。その弱点を避けるには、恒星天までの距離が十分に遠いと考える必要がある。≪
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宇宙は、無限か有限か? 天動説と地動説の考えるそれぞれの「無限」


12/18(水) 11:00配信

本がすき。







宇宙は、無限か有限か? 天動説と地動説の考えるそれぞれの「無限」


最新の宇宙論から、私たちがいるのはどこなのか、根源的な問いに迫ります


私たちのまわりには空間が四方八方に広がっています。少なくとも、見た目にはどこまでも果てしなく続いているように思われます。果たしてこの空間は無限に続いているのでしょうか、それとも、十分に大きいだけで実際には有限に途切れているのでしょうか。現代科学が解明できない宇宙という謎めいた存在には、一体どれほどの可能性が秘められているのか? 最新の宇宙論から、私たちがいるのはどこなのか、根源的な問いに迫ります。

※本稿は、松原隆彦『宇宙は無限か有限か』(光文社新書)の一部を再編集したものです。
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宇宙は、無限か有限か? 天動説と地動説の考えるそれぞれの「無限」


図2−1


■エウドクソスの天動説

なぜ私たちは、宇宙が無限かもしれない、と思うのだろうか。

その理由のひとつには、私たちのいる場所が宇宙の中で特別な場所なのではない、という事実がある。もし、私たちのいる場所が宇宙の中心ならば、遠くへ行くほど私たちのいる場所とは違った様子をしていると期待される。

実際、大地が不動の存在だとする天動説では、天の世界は地球を中心にして動いていると考えられていた。紀元前4世紀ごろ、古代ギリシャのエウドクソスの唱えた天動説では、地球が宇宙の真ん中に静止していて、そのまわりに入れ子状になった宇宙を想定している(図2−1)。

エウドクソスの天動説では、地球を共通の中心として、半径の異なった27個の天球を考える。一番外側の恒星天球には多数の恒星が張り付いていて、1日に1回転している。

それより内側の天球は隣り合う球面と回転できる軸でつながっていて、惑星や太陽を動かす役割を果たしている。
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宇宙は、無限か有限か? 天動説と地動説の考えるそれぞれの「無限」


図2−2


■プトレマイオスの体系

その後天動説は、2世紀ごろに活躍した古代ローマのプトレマイオスによって、精緻な体系にまとめあげられ、とても正確な理論となった。下図2−2はその概念図である。

この体系では、周転円や従円、離心円やエカントといった複雑な機構を導入する。そして、円の組み合わせだけで惑星の運動を精密に表すことができたのだ。プトレマイオスの体系でも、宇宙の一番外側には恒星天という球面が想定された。

プトレマイオスの体系が複雑なのは、惑星の運動を正確に表す必要があったためだ。だが、一番外側にある恒星天に複雑なところは何もない。単に地球を中心にして1日に1周するだけのものだ。それより外側に何があるのかは知り得なかった。そこが私たちの住む宇宙の果てであり、その外側は神と天使の世界だと考えられたりした。
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次ページは:■地動説における恒星天


地球ではなく太陽が宇宙の中心であるとする地動説は、古代ギリシャ時代にもアリスタルコスによってすでに唱えられていた。だが、この説が広まることはなく、中世ヨーロッパ世界ではプトレマイオスの天動説が権威的な理論として受け入れられた。

だが、16世紀のヨーロッパで、ニコラウス・コペルニクスが地動説を唱えた。彼の死の年である1543年にその詳細が出版されたが、宗教的な理由によって当初は容易に受け入れられなかった。だが、徐々にその長所が認識されていった。

コペルニクスの体系も、惑星運動を説明するやり方が天動説と異なるだけで、恒星天については特に何も言っていない。地動説が言うように、地球が不動のものではなくて太陽のまわりを回っているのなら、恒星の見かけの方向が1年ごとに変わってもよさそうなものだ。だが、そういう動きは知られていなかった。

コペルニクスの体系において、このことは弱点のひとつだった。その弱点を避けるには、恒星天までの距離が十分に遠いと考える必要がある。
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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーーー
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191218-00010000-honsuki-sctch&p=2


エウドクソス


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


エウドクソス(Eudoxos)は、紀元前4世紀の古代ギリシアの数学者、天文学者。エジプトで長く暮らし、後にアテネに移住した。

彼は紀元前4世紀ごろに天動説を唱えた。円錐の体積は、同じ半径、同じ高さの円柱の体積の3分の1になることを証明した。これらの成果は、ユークリッドの著書に記載された。

天文学者としては、地球が中心にあり、他の天体がその周りを回る天動説を唱えたとされるが、著書は残っていない。ただし、この考え方は後にアリストテレスやプトレマイオスによって体系化された。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーー
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%A6%E3%83%89%E3%82%AF%E3%82%BD%E3%82%B9


天動説は単なる天文学上の計算方法ではない。それには当時の哲学や思想が盛り込まれている。神が地球を宇宙の中心に据えたのは、それが人間の住む特別の天体だからである。地球は宇宙の中心であると共に、全ての天体の主人でもある。全ての天体は地球のしもべであり、主人に従う形で運動する。中世ヨーロッパにおいては、当時アリストテレス哲学をその体系の枠組みとして受け入れていた中世キリスト教神学に合致するものとして、天動説が公式な宇宙観と見なされていた。14世紀に発表されたダンテの叙事詩『神曲』天国篇においても、地球の周りを月・太陽・木星などの各遊星天が同心円状に取り巻き、さらにその上に恒星天、原動天および至高天が構想されていた。

更に天動説は、当時においては観測事実との整合性においても地動説より優位に立っていた。すなわち、もし地動説が本当であれば、恒星には年周視差が観測されるはずである。しかし、恒星の視差は小さすぎて、肉眼ではとらえることができなかった。[1]当時の技術ではそのようなものは見当たらなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーー
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E5%8B%95%E8%AA%AC


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