床のなかでバイロイト，日記

　１２月１７日（火）
　午前中，仕掛の仕事に手をつけようとしていたら見積書の作成を頼まれる．それはよいのだが，その本，3月までに納品が必要なものでこれから入稿とのこと．ともかく急げ，と担当者を急かす．近年の3月，9月の集中は異常であり，またこれまでそれを捌いていた製本業界は，それだけ受け入れられる業者がなくなってきている．多分，我々が想像する以上に厳しい状態なのだと思う．1日の遅れが致命的になることを覚悟してほしいもの．
　午後，明日の会議に備え3月新刊の進行状況の確認を部内で．何か「飛び道具」を使わないと無理なものが何点か．さてどうするか．
　さらに計算仕事をいくつか．目，肩，腰が疲れた．
　なので5時半過ぎには退社．歩いて帰り，途中，ドラッグストアで歯ブラシを3本購入．レジのおねえさんが丁寧な対応をする人で，半額ぐらいをポイントで支払う．昨日の宝くじ売り場のおねえさんといい，丁寧な対応をしてくれる人と巡り合うと，それだけで癒されるほど，私の心はすさんでいるようだ．
　帰宅して夕食．「町中華」の録画観つつ．こちらは刺身と煮物でビールを．さらに焼酎を飲むが，割る前のものを生のままで一気飲みしてしまったり．ドラマの録画を観ていて，7時半から「ローエングリン」を放送することを思い出し，うわっと思ってラジオをつけるが，まだ解説者のおしゃべりの途中．第一幕の前奏曲から聴けた．
　が，焼酎が効いて眠くなる．床に入って聴くが，ローエングリンが登場する前に寝てしまった．しかし第2幕の後半で気がつく．10時に息子が声をかけてくれるが起きられず．しかし，第3幕の前奏曲，結婚行進曲を聴いて起きだして，ちょっと運動をして入浴．入浴しつつ聴いて，あがって白鳥が現われ，ローエングリンが去っていくのを聴き届ける．
　ワグナーの作品のなかでは，「ローエングリン」が聴いていて（観ていて?）一番楽しめるのではないか，と思うのだが．もちろん「指環」も「マイスタージンガー」もあるが，オケ，独唱，合唱，それらのバランスを考えると「ローエングリン」じゃないかと思う，私は．
　寝りゃいいのに「G線上の〜」の最終回，追っかけ再生で観てしまう．よくできたドラマだったと思う．波瑠ちゃんがかわいかったが，松下由樹の存在感（というか，なんというか）を感じる作品であった．
　さて，寝なおすか．

　・・・といいつつツイッターを眺めたり，バレンボイムがリスト編曲のワグナー作品をピアノで演奏したCDをネットで買ってしまったり．
　床に入るが眠れず．爆笑問題の話を1時間は聴いてしまった．2時を回ったあたりでいくらか寝入る．