反対。

西が終電の繰り上げを検討すると表明した事について、ネットニュースのアンケートで3人に1人が反対と回答したそうです。


まずこの件について、自分の立場は反対です。西の言い分としては現場の人間の負担軽減があるようですが、国鉄からネットワークを引き継ぎ、施設管理者として貨物の運行をも司るJRの一社である西において、終電を繰り上げさえすれば社員の労働環境が改善されるとはにわかに信じられません。
1時間やそこら終電を繰り上げたところでどっちみち乗務員や駅員の泊まり勤務は続くでしょうし、運行管理の中枢では徹夜の勤務も続くでしょう。
また保線事業にしたって終電の繰り上げ程度で大幅な労務環境の改善が図れるとは思えません。今だって、地方路線を中心に平然と保線のための日中運休を実施してるのが西なのですから(笑
本当に保線の都合を優先するのなら関西圏の都心でも日中運休するよとぶち上げればいいだけです。やれるもんならやってみろって話ではありますが。

正直、この件には、現業でも末端の人間、駅員辺りの勤務時間を減らす事で人件費を削減しようという西の自己都合しか自分には汲み取れないのですね。
で、その結果何が起きるのかといえば鉄道の社会インフラとしての価値の軽減です。鉄道が不便になったと感じれば自動車に移行する人も増えるでしょう。それが京阪神圏なら人数だって馬鹿になりません。それはモーダルシフトの動きを逆回転させる行為だと思います。
大体ちょっと前までは終電を繰り下げて都市への滞在時間を増やして景気底上げなんてのが鉄道業界を巡る風潮だったのに、それに一社の都合で冷や水を浴びせるのは歓迎出来ないです。

あと会社の就業時間を改善すればOKという意見もまま見られますが、それは終電の時刻の都合とは別に行動してもらいたいですね。年末の数回かそこらの忘年会ならまだしも、通年の就業環境について一々終電を持ち出すのはそれこそ自立心が欠如していると思われます。

■3人に1人が「終電の前倒しに反対」と回答、賛成派を上回る　「消費が低迷する」「タクシーで出費がかさむ」
(キャリコネ - 11月21日 17:20)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=210&from=diary&id=5873212