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2019年11月08日05:40

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題... 戦略論的に見てもその通り

■堤防決壊の8割、支流と本流の合流点に集中 台風19号
(朝日新聞デジタル - 11月07日 20:25)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5855844


◆ 私も、同感です。

〜〜< 以下 引用 >〜〜

■ 堤防決壊の8割、支流と本流の合流点に集中 台風19号 ⇒ http://bit.ly/2PVjbwE

 福島県内を流れる社川では、白河市など4市町にまたがる12カ所で堤防が決壊したが、このうち10カ所が支流との合流点付近だった。阿武隈川や久慈川、千曲川など国が管理する大規模な河川でも、合流近くで決壊が多かった。

 関根教授は「原因を調べるには個別に細かな状況を見る必要があるが、決壊の約8割が合流点付近だったというのは驚きだ。大雨で流量が増す合流点近くは、浸水の危険性が大きいことが今回の大雨で示された」と指摘。

 合流点近くの堤防を高くし、支流を平行に近い角度で合流させるなどの対策も限界があるため、「人口減少が進むことも考えると、自治体は長い目でみて合流点付近の危険性を踏まえた街づくりを検討した方がいい」と話している。

〜〜〜〜〜


◆ 要するに、人々は、宅地にしてはいけないところまで宅地にしてきたということ。

 私が以前に指摘したように、“堤防の外の河川敷のようなところにまで家を建ててしまっていた”ということにつきるのだと思います。(→ 注1)

 人口増加で、宅地が不足していたので、そういうことにしてしまったのだと思います。人々の英知を超えたことが起きれば、仕方ないとあきらめるしかありません。

 しかし、これからは、そんな人々の英知を超えたことも、比較的頻繁に起きると思います。何しろ、相手は自然なのですから、何が起きるかわかったものではない。

 ダムや堤防だけでは限界がある。それら“人工物”は、一定の想定を行ったうえで基本構造が設計されますが、自然が相手だとその想定そのものが信用できない。[ #人工物]


◆ 突然ですが、組織論のなかに“経営戦略論”という考え方があります。

 経営戦略論には、基本的に、ふたとおりのスタンスがあります。環境に対してどのような考え方で対応していくかの違いです。[ #経営戦略論]

 環境を優先するスタンスが“環境決定論”。環境は人々の力では変えられないので、環境に順応した内部プロセスを構築して対処していくというスタンスです。[ #環境決定論]

 一方、“環境創造論(または、戦略的選択論)”と言われているスタンスもあります。これは、むしろ環境そのものを積極的に変えていこうとする発想です。[ #環境創造論]

 詳細を議論していると大論文になってしまうので、ここでは省略します。

 組織論研究者の間では、“長期的には環境決定論だが、短期的なら環境創造論も有効”だということになっています。

 私は、相手が自然なら、人間は、環境決定論に従うしかないと思います。要するに、河川敷的なところに家を建ててはいけなかったのです。

〜〜〜〜〜

●(注1)
 河川敷云々については、2019.10.28のブログ『水を制するものは国を制す』をご覧ください。[→ http://bit.ly/34F5xSu

 なお、“人工物のデザイン”ということに関しては、ノーベル経済学賞のハーバート・A・サイモン氏の“システムの科学 1999年”も参照していただくと良く理解できると思います。

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