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2019年11月03日21:21

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丸森でボランティアしてきました。

 母方の親戚が丸森町上林に住んでいたのですが、あの水害で自宅に土砂が流入し、1.8m ほどの浸水が三日ほど続いたそうでした。詳しい状態を知らないまま、ベッドがもらえるということで、簡単なお手伝いになるかと思って、今日向かいました。

 正直、風景に絶句しました。まるで 3/11 の津波被害の跡地を見ているようでした。壁などに残っている浸水後は、地面から 1.8m、私の身長よりも高くまで水が来ていたそうです。親戚は、雨がひどくなってきて、万が一を考えて二階に避難したそうですが、一回の天井まであと1尺あったかどうか、という状態だったそうです。浸水が始まったら、30分程度で、水があがってきたそうです。本人曰く、これで俺死ぬかもしれない、 と思ったそうです。

 浸水は三日ほどで引き始めたそうですが、道路には土砂がたまり、家から出られなかったそうです。道路が使えるようになったのは、三日ほど前で、それも町で道路を通したわけではなく、近くの土建屋さんが重機で道を通れるようにしてくれたそうです。

 家の中は泥だらけ、皆さん土足で上がっていました。昨日から作業にかかっていたようで、茶の間はあらかた終わっていました。ただし、仲間から床の間にかけての部屋は、まだ手を付けたばかりだったようで、ついてすぐには、可燃物と不燃物をわけて袋に入れて、家から出す、という作業でした。正式なゴミ袋を使っていたのでは間に合わないので、使い終わった肥料袋を使って、ゴミを搬出しました。

 中間からから奥の間のふすまを外すのも一苦労でしたが、開けてみてびっくり、中身の入ったタンスが、中で倒れていて、その上に、本来床の上にあったはずの畳が乗っている状態でした。浸水により、畳ごともち上げられ、その中でタンスが倒され、水に浮いた畳が上に残ったようでした。

 多くの水を吸った畳は、重く、そして柔らかくなっていました。二人で持とうとしても、畳がたわんでしまい。四人がかりでもって、ようやく外に出せる状態でした。浮いたと思われる畳は、そのまま除去しましたが、タンスが乗ってしまっている畳はそうもいきません。水にぬれた箪笥はゆがんでおり、さらいはミスを吸って膨張して、そのままでは引き出しが出せませんでした。なので、どのみちナカミも廃棄することになる、ということで、タンスは強制的な解体をせざるを得ませんでした。中に入っていた衣服なども、泥水を多量に吸っており、乾かしても使える状態ではなく、持ち主に確認の上、ほぼほぼ廃棄となりました。

 廃棄物の搬出は、2tトラック1台と軽トラック3台によるピストン輸送でした。廃棄物を家から出して、トラックに載せて、廃棄物の仮置き場に運ぶというものでした。タンスだけでなく、押し入れにもたくさんの収納物が入っており、正直、いつ終わるのか、という気持ちさえ湧いてこないほど、とりあえず搬出しなければ、という思いだけでした。

 15名程度参加者がいたこともあり、搬出はどんどん進みました。ただ、濡れた畳の搬出やタンスの解体はなかなかに大変でした。なにせ重い、形が崩れている、ので、簡単には運び出せません。トラックの搬出班が戻ってきて、手伝ってもらいながら、運び出しました。もちろん、歩いている部屋の中には、流れ込んだ泥があり、踏ん張りがなかなか聞きません。正直3回ほど転んでしまいました。

 お昼を過ぎるころには、表座敷の荷物は大体搬出できたように思いました。しかし、そんなに世の中は簡単ではありません。各部屋の収納には、まだまだ荷物がたくさん隠れていました、さらには、裏座敷には、大物タンスおよび中の衣服がたくさんありました。これがなかなかの難物でした。水を吸ってタンスの引き出しは出ないが、中身はしっかり入っています。水を吸った衣服は、とてつもなく重く、ゴミ袋に詰めて搬出するのですが、何度往復しても、一向に減った感触がありませんでした。それでも、何度も何度も往復を繰り返していくと、中身はだんだんと片付きました。そして大物、タンスを分解して搬出しました。

 タンスが片付いて、終わりではありません、今度は下に敷いてある畳の搬出です。これがまだ大変でした、一番奥の部屋なので、浸水時間が長かったようで、畳のふやけ具合がひどかったです。硬さがないので、重さもあり、二人では動かせず、4人〜6人がかりでようやく搬出でした。部屋の出入り口は半軒間なので、そのまま出すことはでいません、サッシを外して外に出すことにしました。

 2時間ほど苦戦しながらも、ようやくすべて出せました。その後、建物は解体するため、2階の建具や荷物を運び出し、15:30 くらいには、ほぼすべての内容物の搬出を終えることができました。人で会かけられたので、かなり早く進めることができました。

 この時点では、まだ疲労感も少なかったのですが、中継ポイントに戻ってくると、両手の握力がなくなっていることに気づきました。帰りの運転大丈夫かな、とか思っていると、今度は腰が悲鳴を上げ始めました。

 今は自宅に戻っていますが、両手の握力、腰の痛みはあります。肉体の疲労はかなりありますが、頭がまだしっかりしているので、眠れないため、この日記をしたためています。今も、眠気はないですが、体の疲労は結構あります。22:00 くらいになったら、再度 CPAP を装着して、再度就寝を試みます。

 本来であれば、写真などがあれば、説明力が増すのですが、状況が状況なだけに、そんなことをするわけにはいきません。なので、文字ばかりで申し訳ないですが、少しでも状況を理解してもらえるとありがたいです。
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