では、わざわざ愛知県西尾市まで行って何しにいったのか。その全貌をご覧に入れよう。
結論から言えば、レトロメダルゲームを求めにいったのである。
都内だと、どうしても最新のメダルゲームでないと客離れする恐れがある。しかし地方は、最新機種を導入する資金を持ち合わせていないゲームセンターも少なくない。故に、90年代に製造されたメダルゲームが現役だったりするのだ。
その情報を掴んだので、行った。といったところだ。
ストリップポーカー。1990年製。早い話が「スロットでポーカーの役を完成させる」スロットマシンだ。自分が知る限り、この手のスロットはこの機種しか知らない。海外のカジノには、ビデオスロットで似たようなコンセプトのスロットはあるみたいだが。
驚いたのは、整備がしっかりされている事。全てのボタンは点灯するし、リールの明かりも全部点灯。リールが歪んでもいない。スロットのレバーもちゃんと引けば動作する。それに、筐体や配当パネルもとてもキレイで、とても販売から30年経っている機種とは思えない。
Q→9→K→10→J でストレート完成。20倍の配当。
5→2→2→5→2 でフルハウス完成。25倍の配当。
機種名は、まんま「2001」1990年製。機種名の由来は不明。「2001」という絵柄が左リールだけにあり、それはJOKER代わりでかつ配当が2倍になる。やはり、これも状態が相当良い。
SIGMA 3 WAYS SPECIAL 製造年は不明だが、90年代前半だと思われる。この時代にしては、非常にややこしい作りと配当になっている。
ペイラインは3個揃いの場合、左から1,2,3番目のリール 2,3,4番目のリール 3,4,5番目のリールで配当を判定する。これは、まあ、まだわかる。ちなみに同じ絵柄が4個揃いの場合は単純に配当が2倍になり、5個揃いとなると配当3倍+特殊配当が貰える。
JOKER絵柄が第1リールと第4リールに存在する。
配当で「3 FACES」というのがあるが、要するに3つ連続でJQKのどれかが並べば1倍の配当となる。4並びなら2倍、5並びなら3倍。
ここで、ややこしくしているのが「K Q J IN ANY ORDER」という2倍の役。要するに、JとQとKが1個ずつの3 FACESの時は2倍の配当になります。ということなのだが、JOKER絵柄もあるせいで、「何故こんな配当になる?」という面が多々存在する。
例えば
K Q J J J という並びになった場合、5BETで
「K Q J」の並び→10枚
「Q J J」の並び→5枚
「J J J」の並び→20枚
トータル35枚の配当になる
Q Q K J K という並びになると
「Q Q K」の並び→5枚
「Q K J」の並び→10枚
「K J K」の並び→5枚
トータル20枚の配当になる
これでJOKER絵柄まであるのだから、ますます混乱をする。
コイン3並びは100倍。4BETしてたので400枚の配当。1番左はJOKER絵柄。
いずれも1992-1993年に製造された機種なのだが、驚いた。配当パネルの保存状態が素晴らしいどころか、そのパネルの上に、メーカーが作った台の概要説明のパネルまで設置されている。これは本当に、超超レアだ。何故なら、この機種らが主力だった1993年〜90年代後半にかけて、それをしっかりと設置されているゲーセンは少なかったから。
いや、これは本当にこの店に来てよかったよ。愛知まで足を運ぶ価値は十二分にあった。
当時の面白い現象として、ベルよりスイカが強いという関係。今のスロットは、ベルの方がスイカより強い。という認識だが、この機種は何故かベルとスイカの強弱が逆転している。
当時は、惜しい演出を意図的に発生させるというプログラムは仕組まれていない。なので、この負け画面は本当に偶然の賜物。でも、こんな露骨な負け方しなくてもいいじゃん…。
非常に珍しい、9ディファレントシンボルズ。要するに、9種類の絵柄が1つずつ全て出現したときにだけ貰える特別な配当。ベット数×50倍。これを動画で撮ってるときに取れたので感動。
いやあ、本当に楽しかった。
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