花を召しませ

植物好きです。

今の私の住まいではセントポーリアという一世を風靡した
蛍光灯で年がら年中咲いてる花の他は
花を付ける可能性が期待できないグリーンがほとんどです。

それでも遠い昔　浅草に住み始めた頃　何も生き物の気配が感じられなくて
夜の渋谷に　田舎のオノボリゆえ　精一杯すごい色のフューシャピンクのコートを着て
何か、何かを連れてこなければ。と。
ハンズで一般的なポトスを一鉢、小さなヤシ一鉢買ったのを懐かしく思い出せます。

勤め帰り　近所の飲食店の店先のたらい、にいれてあるドジョウ、の
小さい子が欲しくていたのも笑えるけれど懐かしい（当然　どぜう料理用です）

今月　友人の４９日だなあ、と　自身では切り花よりも鉢花を買う方が圧倒的に多いのですが
亡くなった方も多分この方が好きだろう、と菊よりも艶やかな花を買ってみました。

いいですね、生花。切られた時点で花は美しい生贄である、と
いとうせいこう氏が言ってましたが　本当にそう。

ただ私には自分で買う、よりも家族以外から、花束を頂きたい夢、というか
あけすけに言えば欲があります。下心があっても無くてもいい、
けれどその夢は多分かなわない気がとうとう、してきました(笑)

ドライフラワーというものがありますが　あれにする気は正直毛頭無い。

残らないから　実用性が無いから　一時夢をくれるから
切り花は素敵なんじゃないかと思うのです。


※　花の一持ちを良くするには　テレビや本にある切ってそのまま挿すではなく
切り口の茎を　まあ、本当に可愛らしい、だからこうよ！とガンガン包丁の背やハサミで叩きまくりましょう！　一番長持ちします・・・(笑)