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2019年10月21日00:14

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トミノさんの世界

どうもかいけーさんです。
今週末はゆったりとした週末を送らせていただいております。
皆様いかがお過ごしだったでしょうか?

私はというと、黙々と"やりたいこと"を遂行していました。
土曜日はようやくジムにいく時間ができまして、玉のような汗をガッツリかいてきました。
通院+実家に帰る頻度をやや増やしていたり(体調も万全でないことの自覚も含め、短いスパンでの報告と相談で対応する意図の下)、どちらかに予定があったり、どうにもカラダが動かない日もあったので…大分間が空いてしまいました。平日夜も行けなくないのですが、夜にやる事がとかく遅くなりがち、でもできる限り確実に遂行したい自分には割ける時間が本当に少ないのです(それでも手を抜いたりしているのですが…)

ルームランナーとサイクリング、ともに約30分ずつ。合間にダンベル持ったり。
「鍛えたい」という意識でなく、とりあえず「走りたい」んですよね。
なら、外ランでいいやん…ともなるんですけどね。どっかでは考えてるんです。
ランナー時代よろしくシューズ買って、小銭等入れられるポケットケースorポシェットを持つことは常々考えてるんです。
ただインナーシューズが既にあるし、回数を通うほどは行かないから…ね。
それこそマラソン(その中の短距離ラン)に再挑戦をすることになったら、そこら辺の装備は考えないといけなくなりますが。今のところ予定もないんで。

「何も考えず、ただ闇雲に走る」
そういう時間が欲しくなるんですよ。

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今日は久々に神戸県立美術館まで遠出してきました。
見事に寝すぎて出遅れ(本当はSHT始まる前に出たかった…)、JR乗り換えアリの一本道で行ってきましたよ…

富野由悠季の世界
https://www.tomino-exhibition.com/

私自身、富野監督作品が好きかと問われると、返答に困るところはあります。
全盛期の頃は生まれてないし、一応間に合った『機動戦士Vガンダム』は少年だったので理解は及ばず(トラウマは残ったけど)、第一線を張らなくなって済むようになって以降の作品群は成長していて、結構好きではあります。
でもどこか、富野監督作品を好きと言っていいのは、アニメーションの最先端を担う旗手としていた時代を好んでこそという気持ちはあり、そのあたりは既に先立達によって、解析され語り尽くされている気がして、そこまで惹かれないのは感情としてあります。

だから転じて、最先端の旗手たるべく動き続けた頭の中を覗いてみたいという"好奇心”で鑑賞させていただきました(なので、同会場で開催された大河原邦男展よりはテンションは高くないです)。

開催に寄せて富野さんからは「コンテや演出メモが中心になるので、そこまで面白いものはないですよ」という挨拶が記載され、らしさ全開からスタートするのですが、幼少〜少年期の「宇宙少年」や学生時代の学生運動に関わることでの「人間・組織の関わり合い」から作風の原石を触れることができ、とても感心させていただきました。そこだけで時間が食われてしまいます。
その後、なりゆきでアニメ業界に入り、演出や絵コンテを担うようになって、その中で出会った高畑勲さん、宮崎駿さんとの邂逅が富野さんの進む道を推し進めたのかもしれませんね(時折、羨望にも似た対抗心を見せていらっしゃいましたし)。

先に書いた通り、基本的には絵コンテや企画書の一端が中心で、その他自分が点作り切れんい部分を埋めてくれるスタッフ陣によるキャラ・メカ・美術設定が隙間を埋め、絵コンテから完成した画が上映されている…そういう展示形式になっていました。

絵コンテや企画書、特に企画書になる前段階の企画案が自筆で埋められ(途中からワープロ打ちにはなりますが)、"総監督"という役職を与えられるからこその作品の企画意図、そして舞台となる世界観の前史、登場人物・組織の設定案も書かれており、これを追うだけでも読みごたえがあり、結果相当の時間を使います。

そうなんです。
この展覧会、のめり込むほど「時間が足りない」のです(笑)
体感的にはそれほどでもないのに、いつの間にか長時間経過しているんです…正直、開館時間から閉館時間までいても堪能できるほどに。
それだけ、一般の美術展に比べても情報量が多いものになっています。

なので、途中から自筆企画書をあきらめました。時間が足りないからです。
それでも必要最低限の部分は読み、展覧会の企画者による注釈を読む事をメインに進んでいくことにしました。

また、ガンダムやイデオンにはよく聞く「トミノメモ」の登場メカ原案を見ることができるのが先の大河原展の補填になり、とても興味深かったです。それなりのイメージソースは描ける方ではあるのですが、自分が描く"最先端"を担う新たな世界観を表現するには若い才能を登用した方がいいという判断もあったんだろうと見終えた後だと、自分が持っていた解釈が深まることになりました。

また富野さんの青年期においても、現在においても、現代社会を織りなす体制への憂いを常に持ち合わせている点に注目しました。敗戦から十数年での高度成長で、戦争の記憶を忘れていく社会を憂い、戦うことの苦しみを伝えて残していくことの大切さを謳うことをよく書かれていました。そういう苦しみを自身が監督を務める作品で内包したかったんだろうなと思わされました。
これまで労働姿勢・環境からの転換を問われている昨今、その姿勢が発展を生んだことは称賛しつつも、それを続けるうちに形骸化・腐敗化して早々改善できない状態になってしまっていることへの憤りを感じている自分にはその部分が強く心に残りました。

最後は、『ガンダム Gのレコンギスタ』で締められ、年齢を重ねても姿勢は崩さぬものの、どこか陽性な空気を醸し出していました。元気のGははじまりのG

そして、11月末より開始される「再編集劇場版5部作」
このテのものには触れぬようにしていたのですが、学生時代の『電王トリロジー』以来、久々に連作に挑んでみようと思います。富野さんのメッセージを受け止める度量が自分が持ち合わせているかを試すために…

先述の通り、しっかりと見るためには、とても時間がかかります。
時間に余裕をもって臨んでいただきたいです。自筆企画書も読みづらい部分もありますので、万全の態勢で。
しかし、そこから発せられる熱量と情報量は、そのテの物好きにはたまらないものになると思います。
12月末まで開催されますので、お時間あるときに是非。
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