背景がリアルが実写に寄りすぎていて、これなら実写でやったほうがよかったんじゃない?と思った。でも、よくよく考えてみると、男子高校生と三十路のおっさんが同一人物、という設定や、空飛ぶシーンが重要だったりするんで、アニメ向きといえばアニメ向きなんだよね。
背景がリアルにいっちゃったのは新海アニメの影響かもしれない・・、特にエンドクレジットに川村元気の名前見つけたから、よけいにそう思ってしまった。
新海誠の背景のリアルさってのは、リアルなようで、リアルを超えて美しいのが魅力だと私は思ってる。一方、このアニメのリアル系背景はただ写真的なだけなんだよね。地元としてはよりリアルに表現してくれると嬉しい、というのはあるかもしれないけど、リアルなのとその場面が魅力的にみえるというのは別ものだと思う。町を出て行きたがってるアオイの気持ちを反映して、あえてつまらない風景に見せているというわけでもなさそうなんだよね。あんまり考えずにただ、丁寧に写真的に描いてる。とってもがんばってるのはよくわかるけど、がんばりが逆にアニメとしての魅力を損なってる、としか思えない。背景のピントをぼかすとか、本当にがんばってはいるんだけどね〜。アニメ風背景で同じ技法を使った「響けユーフォニウム」にくらべると、パッとしない使い方だった。実写風に見える様に使ってるようにしか見えなかった。そういうシーンの積み重ねが「実写で撮れば・・」感になったんじゃないかな。
とはいえ、吉沢亮は最高によかった!!!男子高校生は男子高校生のキャラとして魅力的で、三十路おじさんの時はやさぐれ感がちゃんと表現されてる。しかも両方ともきちんと吉沢亮だった。これはさすがに実写だと厳しかったとおもう。
音まわりは結構よかった。
たぶん、背景が全体を台無しにしたんじゃないかな・・・。
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