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2019年10月17日00:58

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一泊3万5千円也

昨日から今日にかけて、親の都合で岩手の温泉宿に行ってました。
事の発端は父に癌が見つかったことからで、治療をするという大前提に基づき、治療に専念するため長年続けてきた自営業を廃業することにし、これによって不要となった所有機材や資材を同業の後輩君にくれてやったら、そのお礼だと言って招待されたのだけれど、当事者である父と母の2人ならまだしも何故か無関係の筈の私まで一緒に招待されてしまったのだ。

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で、招待状が届いた時点で母に頼まれネットで調べてみたら旅行代理店経由でも3万2千円〜(ドゥフッ!)という値段だったのに、チェックインの際に母が恥のかき捨てついでと訊いてみたらお一人様3万5千円(ズクシュ!)。
遠出は基本車中泊orテント、たまに泊まっても6千円台のビジホか民宿がせいぜいで、バブルの滓が残ってた平成ヒトケタの頃の忘年会で行った地元温泉旅館でも1万2千円が最高額の私たちにとって「つ、通常の3倍の(以下略)」!
もうね、お定まりっちゃぁそうだけど「着ていく服が無い」から始まりましたよ。まぁ私は問答無用で通常運転でしたけど。

で、父の「高齢者ドライバーに有りがち」である以前にドライバーとしての資質を疑う迷走運転でどうにか到着したのがこれ。

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因みにこの画像は翌朝撮影したものだが、そもそも岩手県の温泉なんて繋(つなぎ)以外に知らなかったので、その近傍とは言え鶯宿(おうしゅく)なんて聞いたことも無い訳で。母所有のエルグランド搭載のナビの「大体この辺だよー」的な私道までは案内してくれない仕様と父の迷運転のお陰で、20分くらい周辺を散策(笑)する羽目に。

で、ようやく到着すると、玄関にこんな看板が。

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どうやら台湾からの団体客のようだが、「たいきん」て何?どんな富裕層が来てんの?と思ったら、実はあの空調機器メーカーのダイキン工業の台湾支社の慰安旅行だったみたいで、よく見たら下に小さく「DAIKIN」とロゴが入ってた。

エントランスに入るといきなり豪奢なシャンデリアとふかふかのカーペットがお出迎え。ここまでで充分やられているのに、今回の招待プランは「離れの特別室」。
「ここから先は離れのお客様専用の通路です」って朱書きされた自動ドア(NIBCO製)を通って離れへ…と思ったら、想像してた1棟1室形式じゃなく「離れ」棟にまとめて数部屋がある形だった。

しかし通路上に陳列されてる美術品の数々やらエントランス(?)のおもてなしぶりは流石というか、少なくともビジホじゃ体験できない代物で。
部屋も2つと専用風呂(露天風呂付)があって、最初は道に迷う感覚さえあった。

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そして仲居さんが「ただいまウェルカムプリンをお持ちします」って一旦退室。
え?お決まりのお土産勧誘用お茶受けはもうテーブルの上にありますが?…と思っていたら本当にそれとは別にプリンを持ってきた。

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何でも厨房で一つづつ手作りしているものだそうで、食感はプリンというよりレアチーズケーキ。添付の蜂蜜も気のせいか味も香りも濃い。

夕食は普段の生活リズムに則って18時に。これも離れの仕様で食堂などではなく個別に部屋食、それも和式に有りがちな全部一遍に出てくるのではなく、仲居さんが頃合いを見計らって順番に上げ下げするという洋式。
しかもそのタイミングが監視カメラで見張ってるの?というくらいに絶妙なのだ。

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料理の写真、全部撮ったけど一つ一つ載せる気力が無いのでお品書きで想像してください。ていうかこれだけじゃどれが何かさっぱり判らないのでその都度仲居さんに訊いてました。

因みに今回、生まれて初めて松茸というものを頂きました。
もともと茸類が嫌いだったのもあるけど、ウチの家計事情で買えるような代物じゃないので、正直なとこ実物を見たのも初めてな訳で。
でもシイタケを始めシメジ、ナメコ、マイタケ等のような(私にとっては)不快な臭みも歯応えも無く、これなら食べられるかな?という感触だった。好きなものリストには入れないけど。

ところで今回招待客に含まれていない私の子供のももやんは、以前ペットホテルに預けたら散々な結果だったので今回は一緒に連れて行き車中泊させることにしたんだけど、これはこれでいろいろとやらかしてくれた。まぁ以前ウチにいた3匹目のわんこみたいに車内を破壊するとこまではしなかったけど、初めて乗った車で独りでお留守番させられたので、ゴハン載せた皿をひっくり返して車内にぶちまけてくれた。しかもご丁寧に皿はベッドの下に隠して。
で、それら回収して勧めても首を横に振って見向きもしないのに、手を握ってやったら食べ始めて、結局完食するまで傍について手を握ってやらねばならなかった。
シルヴィアで育ったももやんにとってアクアでさえ座面が高いのに、エルグランドの座面は最早断崖絶壁らしく、乗り降りするのも私に抱き着いて「独りじゃ無理〜」アピール。
まぁ、こういうトコが可愛いっていえば可愛いんだけど、それなら他の面でも可愛くしてて欲しいよな、と思う。

閑話休題、部屋は流石というか、暑くも寒くもない絶妙な温度と湿度を保っていて、布団も実に快適だった。
特に私の場合は腰痛(腰椎椎間板ヘルニア)持ちなのでこれみよがしにフワフワの布団は逆効果なのだけど、まるで医療用か?ってくらい絶妙な硬さで安眠できた。


翌朝(つまり今朝)いつも通りの目覚まし(あまちゃんのテーマ)で起きてももやんの散歩に出た。
辺りは一面の霧だが、これはその後の晴天の予兆だ。
敷地内をあちこち歩いていると、ウチの近所の自然公園みたいな散策路の先に「イワナのつかみ取り体験コーナー」という沢があり、このくらいの水には慣れているももやんは嬉々として入った。

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体験施設というだけあってその都度必要数だけ放流されるのだろう。イワナは見当たらなかったが、犬はいました(笑)

で、駐車場には何ともレアな名車、いすゞビークロスがいました。

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ナンバーからして中古で買ったんかな?それにしてもなかなか良い趣味しとる。

一方でV35型GT-Rの最新モデル(ヘッドライトがLED)もいて、これはボンネット・フェンダー・バーフェン・マフラーにブレーキセットと、まぁ総額2千万は行ってるかな?という感じだったけど、卸したてで慣らしもできてないのかカッコだけなのか、ブレーキローターもビカビカだしタイヤもショルダーもバリピカだし(毛生えたまんまだし)高性能車と高級車を勘違いした見本みたいな感じだったので、こちらはスルーした。

そして朝食。
こちらは昨晩のでぃなーと違って1膳でどんと出てきたんだけど、これも贅を尽くした感満載な上にボリュームもあって、朝から食い過ぎ状態に。

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お金持ちは質だけじゃなく量もこなすのか?

そして食後にはホットコーヒーが別途出てきて、これも通常の3倍の仕様の格差なのか?と思ったり。
余談だがSF小説「銀河英雄伝説」の主要人物の一人である紅茶派のヤン・ウェンリーは「何故食後にはコーヒーと決まっているのか」と憤っていたが、私にしてみれば出るだけマシというもの。

そんなこんなで超絶ド庶民には場違いな高級な一夜を頂いた訳だが、その空気に当てられたのか、父も母もお土産コーナーで普段やらないような高額な買い物するし、お昼はあっさりラーメンにでも…とか言ってたらお目当ての名店が定休日だった上に「定番だけどしょうがない」と寄った幸楽苑が台風19号の影響で休業中。そしたら何故がいきなり焼肉屋に入って食えもしないのにてんこ盛り頼むし。案の定食えなくて半分私が片付ける羽目に。高級の威力ってすごいね。

そしてまたもや父の迷運転で紆余曲折を経て、夕刻ようやく帰宅。見かねて途中で「疲れてるようだから運転代わるか?」と聞いたら余計に意固地になって、いろいろ大変だった。

ともあれ、こんな経験はこの先2度とないだろう。私が何かの間違いで大金を手にしない限りは。
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