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2019年10月14日22:21

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避難所生活体験記 後半


目的地のコミュニティセンターに到着。
運良く駐車場スペースが1台分空いていた。
運とはこういう時に使い発揮するものだ。
ガリガリ君の当たりとかで使ってはいけない。
しかも、ファミマが隣接しており営業してた。
避難所とはいえ、食料は自分達で用意をしないと
いけないだろうから、ファミマで少し食料を
購入しようと寄ってみた。
これまた運良くオニギリも菓子パンも少しばかりだが
残っていたのだ。
飲み物とオニギリ、菓子パンを買って避難所に入る。
この時点で、結構な運を使った気がした。

ロビーには、そこそこ人が集まっていた。
ロビーの待合所らしき場所の椅子に座り荷物を置く。
とりあえず、ホッとした。
欲を言えばもう少し涼しくして欲しかった。
そこそこ蒸し暑かったのだ、外が。
この時点で16時15分。
彼はここで、一晩を明かすつもりだという。

しばらくすると職員らしい方が放送でこう話す。
「避難場所は二階の和室ですが、和室は満員で
ロビーはあくまでロビーですので、ロビーに待機はせず
近隣の空いている避難所に移動できる人は
移動してほしい」と。

まぁ、そうだよなぁ、と思ってたら
彼は「ここに居座りましょう。税金納めてるんだから」と
言い出す。チキンな割に図々しいところが、彼のいいところ。
だが、税金納めてるのであればこのロビーにいる
避難者全員もそうなのでは?と思った。

ロビーに滞在してる人達は誰一人と
移動する気配はなかった。
そりゃそうだろ。雨風が強くなってきてる中で
下手に動く危険な行為はしないだろ。
職員もアホな事を言うなぁ、と思ってたけど、
きっと皆さん同じ事を思ってたと思う。
しばらくすると、コミュニティセンター内の遊戯室?を
開放するとの放送があった。
ロビーにいた人達で何人、何家族か移動する。
僕らは、とにかく確保出来たこの場所から動く事はしなかった。

避難所の職員の方から、毛布を出したり
職員だけでは手が足らないので
手伝って貰える方はいないか?との
声がけがあった。
僕は率先して、手伝おうとした。
しかし、コントの彼は動こうとしない(笑)
こういう時に性格が出るのだ(笑)
行く?行かない?みたいなコントをここでも
2人で繰り広げてたら、どうやら人数が
足りた様で結果、行かなかった(笑)

夕方過ぎ。
避難所の職員の方からご飯の配給があると。
正直、びっくりした。しかも二回も。
一回目は、炊き込みご飯。
屋台で売ってるパックに入れてある様なものが
配布されたのである。
でも、一家族一つで数に限りがあるとの事。
僕はコンビニで少し菓子パンを買ってあったし
お子さんやお年寄りにもらって欲しいと
思ってたら。

彼がご飯の配給を貰いに行こうと言う(笑)
ここでも性格が出るのだ。
税金納めてるんだから、行きましょう!と(笑)
前半の最後に彼が言い放った
「生き延びる」ってこう言う事なのか、と
思った。

ご飯の配給は、それなりに数があって
避難者全員に行き渡ったようである。
彼は、その五目ご飯を真っ先に食べていた。
てか、おにぎり買ったやん(笑)

僕はこの後、避難で来た方で
お子さんやお年寄りがいたら
お裾分けしようと食べずにいたのだが
あまりに彼が美味いから食ってみろ、と
言うので、食べてしまった(笑)
少しお腹が空いてたのもあってか
とても、美味しく感じた。
おかずが欲しいね、なんて話してたら
彼がカバンから、焼き鳥の缶詰を出した。
彼のカバンは、ドラえもんのポケットか?

何やら、仕事でお酒類におまけでつける
缶詰が山ほど余ってて、持って来たと言うのだ。
図々しい割に気が効くのだ。
そして、その図々しい彼から
図々しく遠慮なく焼き鳥の缶詰をもらい
五目ご飯と共に食べたのでした。
多分、一生忘れない味になったと思う(笑)

そのあとも、ワカメご飯が配給された。
もちろん、図々しく貰ってすぐに食べた(笑)

避難所ロビーには、テレビがあるわけでもなく
情報を得るのはスマホのみ。
Twitterやらyahooで、小まめに情報を
収集していた。
気づけば時間も20時を過ぎていた。
外の雨風が更に強くなっていた。

そして、遂に21時頃には多摩川が氾濫した
様子をTwitterで見た。
二子玉辺りが氾濫したようだ。

22時過ぎ。雨風も少し弱くなって来た。
避難所の職員は、明るくなってから
帰宅された方がいいです、って
言ってたけどね。

ちょっと、このロビーで一晩明かすのは
辛いなぁ、って二人で思ってて。
住まい近辺は停電もしてなかったようだし
帰宅してみるか?って事で避難所を後にした。
滞在時間概ね6時間。
それにしても、何日間かいた感覚。

幸いにも家は停電もしてなくて
無事でした。

翌日の朝、ニュースを見てたら
高津区の多摩川沿いのお宅は
一階が浸水してた様で。
それより、千曲川とか茨城の水戸とか
こっちとは比べものにならないくらいの
被災状況でしたね。
東日本大震災の津波の時みたいな。

今回の避難所生活をしたのは
いい経験になりました。
避難所に避難をしたのは正解だったと思う。
彼の選択は間違ってなかった。
何があるか分からないし、何よりこういう時に
誰かと一緒にいる、というのは心強い。
避難所にお一人で来てる方も多かった。
一人だと、荷物を置いたままに出来ないし
(こういう時を狙ってスリとかに合う
危険性もあると思う)精神的に辛い。
きっと、僕も一人だったら結構しんどいなぁと
思った。

それと、最低2日間くらいの着替え等、
常に避難出来る準備をしておくのがいいのと
避難所の場所は確認してルートを調べて
置いた方がいいと思いました。

本当は避難所にお世話にならないのが
1番いいんですけどね。

そんなコントの彼と、今度焼肉きんぐに
行って、たらふく肉を食い尽くそう!と
話をしてました。

終わり
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