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2019年10月14日21:36

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避難所生活体験記 前半

皆さん、台風19号の被害にあわれていませんか?
ご無事でしょうか?

今回の台風で、避難所生活を体験する事なりました。
避難所生活に至るまでの出来事を物語風に
してみたので
よかったら読んでみてください。
(長いので前半と後半に分けます)

時は2019年10月12日の土曜日。
この日は、シフトだと遅番出勤となっていた。
しかし、前日になんと!前代未聞の臨時休業の通達が
会社から出たために、休みとなった。
あの東日本大震災の時は、「落ち着いてお客様対応を
続けて下さい!」とバカでかい声で叫んでたアホ会社が
事前に臨時休業にするなんて、正直時期外れの
雪でも降るんじゃないのか?と思ったくらい。

そんなわけで、前日から夜更かしをしてたのですが
12日早朝、強い雨で目が覚めてしまったので
雨戸を閉め、テレビをつけてみる。
都内や静岡、千葉の様子が中継で映し出される。
どうせ、休みだし出掛ける事も出来ないから
スマホをいじりながらゴロゴロしてた。

10時過ぎに近所の友達から着信。
なんでも、多摩川が氾濫するかもしれないが
大丈夫なんだろうか?と不安な様子。

正直、僕は大丈夫だと思っていた。
多摩川が溢れ返って氾濫したら
もう人生終わったと諦めるしかない。
と、腹を括っていたのもあるし
そもそも、多摩川が氾濫するって
どんだけぇ〜まぼろしぃ〜、なのである。

彼は無駄にネットでアレコレ調べたらしく
多摩川氾濫シュミレーションみたいな動画を
閲覧と言う。とにかく不安だと。
ちなみに彼の住まいは四階建ての三階。
大丈夫だろ、家に居なさいな。なんて話すも
人間の作った住居は信用ならない、とか
耐久性に対しても疑問を持ってるようである。
なかなか面白い奴なのである。

半ばコントみたいな話を30分くらいして
とにかく、ヤバそうならまた連絡取ろうと言い
一旦電話を切った。
少し寝たかったのもある。
が、やはりニュースを見てると状況が気になり
寝るに寝れない。
とりあえず前日に炊いておいたご飯で腹を満たす事にした。
(仕事帰りにスーパーに寄るも、パンも飲み物も
何もなく、ジャガイモや大根といった災害には
適さないであろうものしか残ってなかったので
ご飯は炊いておこうと思って用意しておいた)

とにかく暇なのだ。
なので、色んな友達にLINEを送ってみる。
なんだかんだで、みんなも暇をしてるようだ。
やる事もなくゴロゴロしてお昼を過ぎた頃だった。

あの、コントの様な彼と連絡を取る事になったのだ。

つまり、ヤバくなってきたのだ。
緊急避難速報らしき、所謂エリアメールが
何度かスマホに届いた。
始めはレベル3という、年寄りや体の不自由な人は
避難準備してください、といった内容。
すると、レベル4にレベルアップした内容が届いたのだ。
避難勧告という内容。直ちに安全な場所に避難しろ!と
いった内容だった。
多摩川が氾濫する恐れがあると載っている。
ドラクエ的にレベル4って、まだ序盤だし
ホイミとメラの覚えたてって感じだし。

Twitterで、検索するとリアルタイムで色んな状況を
載せてる人がいる。テレビなんかよりも早い。
本当に便利な世の中になったと感心。
各地の多摩川の状況がリアルタイムで見れて
明らかに水位が増してるのが分かる。

コントの彼は、家に居てはヤバいと悟った様子。
多摩川が氾濫したら、東日本大震災の津波の様に
川の水が押し寄せて来て一気に家が崩壊すると
シュミレーションで見た!と言うのだ。
政府が制作したという、シュミレーション動画なんぞ
盛って作成してるので、大丈夫だと言っても聞かない。

コントの様なやりとりをしてる間にも
緊急避難速報が何度かスマホに届いた。
彼がその度に熱弁する。
人間って不思議だよね。熱く語られるとなんか
こっちも、その気になってくる。
まぁ、万が一に備えて避難する?と、僕の心が
揺らいで来たのだ。
避難計画としては彼の住まいも、俺の住まいも
多摩川から歩いて10分もしないところにある。
ので、高台方面へ行こうとなった。
幸いにも彼は車を持っていたので車を出して
くれると言うのだ。
が、最大風速65mだと車ごと吹っ飛ばされるから
車も危険じゃないのか?と言い出す。
結局、彼はどうしたいのか?僕は少し苛立ちを感じる。
アレコレやりとりしてて、結果として僕が彼の家まで
大雨の中行ってから考えよう、となった。
まだ部屋着のままだったし、腹も減ったから
飯食って支度してから向かうと言って電話を切る。
小一時間後くらいに行くね、と伝えた。

冷蔵庫の中にもあまり食料がなく
キムチをおかずに腹を満たす。
ちょうど飯を食べ終えて、タオルだTシャツを
荷詰めしてた時に着信がある。
「今から山さんの家の前まで車で行くから
すぐに出れる支度をしておいてください!」と。

僕は急かされるのが嫌いだ。
典型的なA型なのでマイペースで行動したい。
が、この大雨の中わざわざ車を出してくれるのだから
半ば仕方なく、急いで支度をしたのだった。

彼から家の前についたとの連絡。
最低限の荷物を持って彼の車に乗り込む。
外は結構な雨風となっていた。
彼はとにかく多摩川から離れないと、と思ってたらしい。
が、我々はこの車でどこに向かい台風が過ぎ去るまで
どこで待機するのか?
計画性もないまま雨風の中を車で移動する。

とりあえず近隣の避難所を検索。
すると、高台方面にある第一中学校が避難所になってて
こまめにTwitterで情報を流してる人がいた。
その中学校に向かおう!って事でカーナビで検索。
しかし、着いたのは高台ではない。
ここはどこだ?

すると、彼は第一中学校ではなく第一小学校で
ナビを検索していたようだ(笑)
いや、笑えない。
落ち着けってホント(笑)
でも、間違って到着した小学校も避難所になってるようだ。
が、多摩川が氾濫したら平地にあるこの小学校も
やばくないか?避難所になってる意味あんのか?と
思い、再度高台方面の避難所を調べると
市のコミュニティセンターが、避難所になってるのを
発見した。ここを目指す。いざ出陣!!
が、俺は一つ不安な事があった。
駐車場があるのか?ということ。
まぁ、最悪は高台のどこかに駐車して一晩彼と
車中で過ごす事も覚悟していた。
仕事の事、結婚の事、話すネタを考え始めた(笑)

高台方面に着いたら、彼は安心していた。
ここまでくれば多摩川が氾濫しても大丈夫だろうと。
そりゃそうだ。逆にここまで被害が及んだら
東京全域が壊滅だと思われる。
車の移動中、俺は死んだら死んだで運命だよね、って
話をしてた。そしたら、彼はこう言うのだ。

『希望を捨ててはいけません!生き延びるんです!』と。

後半へ続く。
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