７２７.3.3 �６平紊了蹇�渤海国・騎射相撲
○『是年 三月三日 天皇、鳥池の塘に御し、文人を召して曲水の詩を賦せしめ賜ふ。』
＜続日本記 宇治谷孟 上 ｐ．２８６＞
＜天皇は鳥池(近くに幾つかの池が有った)の堤に出御し、五位以上の官人宴に招き身分に応じて物を賜った。また文人を招して、曲水の宴を催し詩を作らせた。各人に絁十疋・麻布十端を賜った。内親王以下、百官の使部以上の者に、身分に応じて禄が与えられた。
文人を集めて曲水の詩を歌う。★万葉集をしらべること★
音はつくのだろか。
○『是年 三月二十八日 勅して内外五位の等級を定め、且つ資人の考選につき定め賜ふ。』
○『是日、京師の文武の官人に馬料を給ふ。』
＜三月二十八日 勅して内外五位の位にともなう禄と、蔭位の位階の等級について定めた。また付きのように勅した。事業と位階に応じて賜る資人の任命については、養老三年十二月七日の格によって行い、少しも改める所はない。ただし資人の位階の昇進の査定は、八年間の成績すべてを勘案して、はじめて相当した位階につけることを許す。外位の位をもつ資人は十年間の成績を勘案して、査定せよ。内外いずれの場合も本主の請願によって散位・勲位者・位子・庶民から選び、試験した後に資人とすることを申請せよ。申請後罪を犯した時は所司に申し出、尋問して事実であるならば杖で百回打つ罰とし、位記を剥奪してもとの身分に戻せ。
三関の国(伊賀・美濃・越前)・筑紫(九州の諸国)・飛騨・陸奥・出羽の国の人を官人に採用してはならぬ(訳注・これらの重要な国々とつながりが生じ、根を地方に伸ばすことを警戒したか)。その他は令の条文に従え。
中央の官人で文武の官に任じている五位以上の者は防閤(護衛の従者・ぼうこう) 防閤に任ぜられた人は、出京の旅に疲れ、一方その身は課役を免ぜられている。これでは公私ともに損害を受けることになる。今後はこの制度は廃止する。しかし官職のある人は名誉を重んずるので、代わりに特に馬料(飼育料)を賜うこととする。支給の仕方は身分に応じて等差があり、詳細は格式にのべてある。＞
＜続日本記 宇治谷孟 上 ｐ．２８８〜２８９＞
尊皇討奸・葦原風太郎
尊皇討奸・葦原風太郎2010年03月28日 11:13削除
＜四月十一日 陸奥国が新たに白川の軍団を設けた。また丹取軍団を玉造軍団と改称することを申請した。何れもこれを許した。＞
○『是年 四月十六日 渤海国司に国書を賜ひ、舊好を復し、國使の帰路平安を望み給ふ。』
＜四月十六日 斉徳ら八人にそれぞれ色どりのある絹布や綾・真綿を身分に応じて賜った。そして渤海郡王に書状を賜わって、次のように述べられた。
天皇はつつしんで渤海郡王にたずねる。王の書状を読んで、王が旧高麗の領土を回復し、日本との昔の修好を求めていることを具に知った。朕はこれを喜ぶものである。王はよろしく仁義の心で国内を監督撫育し、両国は遠く海を隔てていても、今後も往来を絶たぬようにしよう。(略)＞
＜続日本記 宇治谷孟 上 ｐ．２９０＞
このことが後の新羅との関係を悪化させる一因となる。
○『是年 四月二十五日 諸国に勅して、詔あらば騎射・相撲・膂力の者を即時貢進せしめん事を定め給ふ。』
＜四月二十五日 次のように勅した。
聞くところによると、諸国の国司・郡司たちは、管内に騎射や相撲に優れた者または力自慢の者があると、彼らを王族や公卿・宰相(参議以上の者)の宅に送りこんでしまう。このため詔があって探し求めても推薦すべきものがない。今後このようなことがあってはならぬ。もし違反者があれば国司は位記を剥奪し現職を解任し、郡司は先ず罰を与えた上で、勅に準拠して現職を解任せよ。
そのような有能者を誘い集める者は、違勅の罪をもって罰せよ。ただしすでにこのよえな有能者は国司・郡司が予め知って心に留めておき、勅があった時には速やかに貢進するようにせよ。このことを内外に告げてことごとく承知させるようにせよ。＞
＜続日本記 宇治谷孟 上 ｐ．２８９〜２９０＞
親衛隊の創設かエキスパートを集めておられる
以降の内政の変化に注意
○『是年 五月十六日 平城左右京百姓七百餘烟に布・穀等を賜ふ。』
＜五月十六日 左右の京内の百姓で、長雨による損害を受けた者七百戸に、麻布・籾・塩を、損害の程度や戸口の数に応じて与えた。＞
＜この日初めて外五位の位を授けた。そして天皇は次のように勅した。
いま外五位に叙せられた人は、いつまでもこの位階に滯まってはいけない。今後それぞれの勤務の状態によって、内位に叙するつもりであるから、みな努力して怠らないようにせよ。＞
＜続日本記 宇治谷孟 上 ｐ．２９１〜２９２＞
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