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2019年10月05日20:15

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「公正より損得」を優先して来たツケが、この場面にある。

この件について、反応を眺めていると殆どが「単一的な発想」ばかりで、
そこにこそ、この問題の“根深さ”がどっかりとある・・と思うんだな。

パッと見、表面的な要因には、

●そもそも、こんな複雑なシステム(軽減税率)にした国に問題がある
 (抜け道に対する予防措置策の欠如含む)

●チクる者の人間性

主にこんな所か・・。

おそらく、第一義に直感する人の多くは、やはり前者の要因だろうと思う所。
確かにこれは相当程度の妥当性はある。

但し。これは更に細分化してみると、増税を肯定した上で「一律性にしなかったこと」を
理由の背景に置く人と、そもそも、増税を否定・批判する背景を置いて糾弾する人との
「2つの極性」が混在して構成されているのね。

つまり、チクった人に対する批判めいたものは、2面的な要因によって
“立体構造化”されている・・と。
なので、たとえその人に直接的な批判を向ける場合でも、理由を何れかの一方にしないと
論拠はボヤケてしまい、説得力自体はかえって薄弱化してしまう。

がしかし。その際、ではもう一方の理由は理由として意味を成さないかと言えば
全くそうじゃなく、何れも正当化にあたる論拠をちゃんと持っているわけで。

よって、
“どっちにしても、正当化されるべき論拠があるんだから、批判されても仕方ない”は、
言われる側にとって、その通りには受容出来い、納得いかなくても必然だからして、
“どっちにせよ”論は不適切だろうと思うわけで。

で、問題は後者の「人間性」。

反応の中には「たかだか数円ぐらいで・・」「本人に直接言えばいいだろう」等など
色んなものがあるけれど・・。
しかしどうであれ、告げた本人の行為は「正当な理由から来る、正当行為」であることに
違いないわけで、本来的には批判される何物でもないのね。

にもかかわらず批判するってことは、批判する人の心理に
「それぐらい目を瞑れor自分の場合でも目を瞑ってくれ」というものが
存在しているからに他ならず。

そうした心理要素をひた隠しながらの批判は、間接的に「子供への社会教育」面に
必ずや波及する。子供は、おそらく親や大人社会から「正しく正直に生きなさい」と
教えられながら、大人への階段を登っていくのであって。

しかしてその親や大人達が、同じ属性にある大人に対して
「公正さを批判・糾弾」する有り様に。それは子供の目に一体どう映るだろうか・・
そんなことを考えている者なんぞ、およそ一切に渡り居ないだろうね。

そういう大人社会の矛盾や傲慢さを、ネット空間を通じて無責任にこうして能動的に、
鮮やかに映し出す数々は、子供達にとって「大人への不信感」を
益々抱きながら日々を送ることとなる・・。

挙げ句「近頃のガキは」「親の顔を観たいもんだ」なる、これまた無責任な言説に
包まれるわけだ。そりゃ子供も堪ったもんじゃないですわね。
そりゃあ、時に何らかの格好で暴発ぐらいするだろう。

本件のケース、子を持つ親は自分の子にどう説く?
「正義マンのこの人は、人格的にも良くない人だ・・」等と正面切って言えるか!?
誰一人言えんだろうね。それぐらい、実は「公正さ」を思い切り毀損してるってこと。

他方・・。

こういう歪んだ社会状況の根本は一体何だ!?と考えた時・・。
社会を構成するための、重要な立場にある「国や政治」・・それ自体が前段階で
既に歪んでいるからこそ、“下界に”まんま波及しているってことを、
いい加減言及していかないと。

脱税その他、金銭不正に始まって、公文書や統計数字を改竄・捏造し、
道義的責任を取らず、挙句の果てに下っ端を切って、長たる者は引き続き
深々とした椅子にふんぞり返る者たちがこの国を、社会を司っている現状を観る時・・。

「たかだか数円のために、どういう格好であれ公正さを行使した者の行為」を批判、
毀損するということは、司る人間たちを基点にしながら
「公正なんてもう要らない」と自己申告してるようなもの。

本件のケースは、単に「正義マンと不正義マン」との個人二者間にある
狭い領域での問題なんてものじゃなく、どちらがいいか悪いかの単純問題じゃなく、
こういう税制を敷いた行政政府のそのまた向こうの、政治・社会倫理の大いなる腐敗と、
それを放任し続けた我々日本人の根底にある「血」を、適時“洗浄して来なかった”から。

たかだか数円の損得に固執、優先せざるを得ない社会システムにした・・
消費税制度の奥底にあった「不純さ」を見ず考えず、言いなりになった挙げ句の
顛末であり、あるいはそれを操って来た者たちを糾弾して来なかったツケ・・。

その結果『公正さよりも損得勘定』を取る国と、損得勘定に染まりきった大衆風情が、
「些細で素朴な正しさ」さえも葬り去っている・・
という構図として観なきゃいかんでしょうよ。。

■コンビニ等の“イートイン脱税”客と、チクる“正義マン”。店側の対応策を聞いてみた
(日刊SPA! - 10月05日 09:12)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=81&from=diary&id=5814593
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