工学博士が拓く『建築』。@ニュース日記【北海道庁旧本庁舎】

札幌「赤れんが」3年間休館へ
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日本の近代建築としては、平井晴二郎は工学博士なんでちょっと分類違うかも…な建築。

マンサードルーフはバロックなんだけど、赤煉瓦の佇まいはアーリーアメリカンの薫り。内装は明治の、文明開化の匂い立つしつらえ。
色々折衷なんだけれども見事に折り合っている様子は、とても日本らしいなあと思います。

札幌で工学博士の建築で、っていうと札幌ドームかも。
原広司博士、梅田スカイビルとか京都駅ビルとかに携わった方。


日本人てついつい真新しいもの再開発が最優先で、古い建築を最小限手直しをしながら大事に使い繋ぐことはあまりしないけど。日本の近代建築は、日本が近代国家として進む過程において帝冠様式に象徴されるような独自のスタイルを産んだとても稀少な文化。
黒川紀章、丹下健三、坂茂、SANAAなど現代建築で有名な人は多いけど。同じように、辰野金吾だけでなく、村野藤吾や谷口吉郎といった近代建築に大きな足跡を残した建築家にもスポットがあたりますように。