の芸術の秋は、先月に引き続き、またもやブラス・アンサンブルのコンサート。個人的には、どちらかというとニガテとしてきた独墺系のヒト達ですが、たまにはいいかな?なんんてちょっと魔が差しての(意味不明)参戦です。もちろん、こんな時にはというか、結局いつものzさんがご同道いただけるとのコト。しかも、今回はチケットの手配まで。しかも、フォースを駆使して、なかなか素敵な席をご手配いただきました。ありがとうございます。
会場に着いてまず気づいたのは、先月との客層のあまりの違い様。こないだは、年寄り(�猜兮岫瓩変�は含まず)ばっかの中に、未就学児童なヒトもいたりして、おいおいダイジョブかよ?意味わかって来てますか~??なんて心配ひとしおでした。一方、昨日のは、現役中高生管楽器経験者がかなりの割合で詰めかけてきてけつかる。おお、今日はダイジョブだね。なんて胸をなでおろしたのも束の間。コレはコレで、かなり心配な展開となってしまいました。
なにがそんなに心配かっていうと、まずは下のプログラムをご覧ください。
J.S. バッハ：プレリュードとフーガ 第16番 ト短調 BWV 885 平均律クラヴィーア曲集 第2巻より
ハイドン：オラトリオ「天地創造」より
ブルックナー：前奏曲 ニ短調 WAB 130
ドビュッシー：4つのプレリュード 前奏曲集より とだえたセレナード／亜麻色の髪の乙女／雪の上の足跡／ミンストレル
エヴァルド：金管五重奏曲 第2番Op.6
~休憩~
ガンシュ：5つの艦隊
ピアソラ：天使のミロンガ
ホロヴィッツ：ミュージック・ホール組曲
クーツィール：子どものサーカス Op.79
って、わかんないと思いますけど、コレって事前にある程度の予備知識がないと、実はなかなかとりつく島のない選曲だったりするのです。
最近のヒトは、バッハの”トッカータとフーガ”でさえ、冒頭しか知らんないのでは。しかも歌詞付き。あっ、コレさえもすでに古いのか。ハイドンとブルックナーも言わずもがなでしょ。で、ようやくドビュッシーが救いの手を差し伸べるかと、さにあらずなんです。この中ですんなり聴けるのは、おそらく”亜麻色”のみ。”セレナード”と”足跡”については、よくもまあよりにもよって選んだねって作品だと思います。だって、”セレナード”は主に運動能力を、”足跡”については雰囲気を、いかにp.で表現するかって曲ですから。なので、”セレナード”なんて一人の人間がp.で弾くだけでもかなりムズかしいのに、5人で割り振ってしかも金管楽器で平然と演奏しちゃうなんて、もう信じられないってオハナシなんですけど、なにしろそれが伝わりにくい楽曲ですので・・・。前半最後のエヴァルドも、一番マイナーと思われる2番って選択がね。こりゃもうワザとやってんじゃないかって気もしちゃいました。Zさんとふたり、あれ?こんなん曲だっけなんて顔見合わせたりしながら、カットかな版違いかななんて言ってたんですけど、帰りのクルマで音源確認したらあはは耳が節穴だったみたい。でも、それなりの�猜兮岫瓩佞燭蠅�かりでもかなり難儀な内容でしたので、会場にあふれるうぶなお子達には、つらい時間だったかもしれません。
前半のプログラムがこんなんだった場合、後半はかなり軟化するのがフツーだと思っていましたが・・・。どうやらこのヒト達、儂からするとシャレっ気や遊びが少ないように思えました。その代わりというのは変ですが、音色・テクニック・パワーなどなどすべて高レベル。危なっかしかったり、疲れてきたり、なんてのは微塵もカンジさせるコトなく、アンコールの2曲まで、ずっと同じクオリティで吹きまくってくれました。続けて、も一回アタマからケツまで繰り返しても平気そうでしたし。そういう、ある意味超人的な演奏に接する機会ってのは、なかなかないと思います。そういう意味では、昨日のマリナートのヒトはラッキー!!!もちろん儂等も。なんですけど、一般的にオモシロかったかというと、それはまた別のオハナシ。ワタシの周りの学生さん達は、かなりの確率でうつらうつらこっくりこっくりしてましたから。なんでそんなにハッキリ言いきれるかというと、フォースを駆使していただいた結果、学生券の席をご用意いただけたから。こんなハゲしい学生がいるハゲがねえって、入場断られなくてホントにヨカッタです。
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