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2019年09月16日00:19

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「氷川きよし デビュー20周年記念コンサート〜あなたがいるから〜」(大阪城ホール)9/6

20周年記念コンサート、大阪はきよしくんのお誕生日の9月6日。昼夜ときよしくんのお祝いに行ってきました。
武道館はスタンドばっかりだったので、今度は一度くらいアリーナで見たいなとか思ってたら、とんでもない席がやってきました。昼アリーナ一桁!!!(笑)「アリーナ右」って何!?って思ってたら、ステージに一番近いブロックは席が横向きになっていて、そこが右列でした。だからステージ真横なあたりで、近くまで来てくれたときには肉眼で表情が見えるくらいな距離でしたが、基本的にはほぼ横顔か、突端まで行っちゃうと完全に後ろ姿。まあ、これはこれでとてもレアな眺め。そうして後ろ姿を見つめているうちに、このひとはこの背中にどれだけのものを背負ってきたんだろう、とか思って、なんだかとてもいとおしくてならなかったです。顔を見るなら上の画面見たらいいんですけど、生身のきよしくんがいるのに反対側見る気にはなかなかならなかったです。夜はアリーナの後半の列。今度は前から見えたので、結果的には前と後ろとまんべんなく。

セトリは、武道館と一部変えると言っていたとおり、曲が入れ替わっているところがちょこちょこ。どこかのコーナーを変えるのかと思いきや意外とちょっとずつ入れ替わっている感じ。
嬉しかったのは、女性シリーズメドレー。秋子!は言うに及ばず、さらに純子!雪子!初期のシリーズ好きー。雪子とか久しぶりすぎてイントロでテンション上がるし。しかもクルクルがクリティカルヒット(笑)してクラクラしましたわ。って、私その曲の女じゃないけどね(笑)。そんな流れで「今日は秋子さんいらっしゃいますかー?」あっちこっちからめっちゃいっぱい返事!「えー!?じゃ、純子さんは?」さらにいっぱいいた(笑)「雪子さんは!?」以下同じ(笑)。そんな中、私、!本物!本物!!とジタバタしてました(笑)。探してくれたのはとっても嬉しかったです。しかもすっごい近いところで。もうそれだけでいいわ。
そして、大阪だから西日本の曲を色々歌うって言ってたとおりの「瀬戸内ブルース」思いっきりうなってたのがちょっと面白かった。でも、予告してた「恋の瀬戸内」どこいった!?(笑)入れようと思ったけど入らなかったのかしら。いきなり「東京恋始発」はじまったから、イントロでめっちゃ混乱(笑)。えっ西じゃないし!?と心の中で思いっきりつっこみました。大好きな曲のひとつなので聴けたのはとても嬉しいし、東京から出発して西へ行くとかそんなストーリーかな?
大阪だからやっぱり「面影の都」と「大阪とんぼ」は外せないってことで。大好きな大阪で!ってMCでも何回も言ってたきよしくん。ときどき大阪弁も使ってみたりしながら、この大阪城ホールも事務所のみなさんと一緒には立ったことあるけど、いつかは単独で!とずっと思っていたとか言っていました。

「大丈夫」から3曲かけて、ステージ上手からトロッコに乗って、スタンド席のすぐ前を回っていったのは、大阪城ホールならではの演出。後ろまでぐるっと回ってくれるから後方も嬉しいですよね。スタンド最前、すっごい近くでうらやましいな。って思ってたら、その最前に友達いたし!なんかめっちゃきよしくんからサービスもらってたし!!って見ててこっちまで興奮(笑)こうして客席の中に入ってきてくれるってなんだかとっても楽しいし盛り上がりますね。

そこからメインステージへ戻ったところで、ケーキが登場してお誕生日お祝いコーナー。Happy Birthday Dear きーちゃん♪ケーキはたこ焼きがぎっしり敷き詰められて・・・ってシュークリームっぽかったけど、「これ、タコ入ってる?」ってしきりに気にするきーちゃん可愛い。「あとで全部食べます!ひとりで!」って言うきよしくんに、西寄さんが「ちょっとくらい分けてくださいよー」ロウソクの火を消すときに「これ、一度で全部消えたらみなさんから10円ずつもらっていいですか!?」とか言い出すきよしくんに「チケット代に含まれております」って西ちゃんのフォローも絶妙。
「24歳になりました!」と冗談飛ばすきよしくんでしたが、昔は体が弱かったのでこんなに生きられると思わなかった、なんて言い出すし、近頃はちょっとずつ昔のことを匂わせるようなことも言ったりして、特に高校で演歌に出会う前のきよしくんは色々とあったんだろうな、と思わせるようなことが言葉の端々から。自分が何のために生きているのか、なんでここにいるのか、とか考えていた少年時代のきよしくん。そんなのがちょっとずつ見えてきたように思える今年は「素敵なバースデイ」の歌詞の「生まれてきてくれてありがとう」が、今までとはまったく違った意味と重みで迫ってくるようでした。そして、それを歌うきよしくんの後ろの映像では、生まれてからデビューしたばかりの頃までの写真が次々と映し出されて、そのなかにはきっときよしくんが苦しかったであろう頃の写真も含まれているんだろうなあ。自分で自分の誕生日を祝うことになっちゃうのもなんだか・・・って笑いながらも、後半で歌詞を「Happy Happy Birthday to me 今日は私の特別な日」にして歌ったところ、なんだかすごく感慨深いものがあって、本当に、心から「生まれてきてくれてありがとう」と思いました。生まれてきてくれて、歌手になってくれて、歌い続けてくれて、本当にありがとう。
お祝いしてもらいながら、1年分のみなさんのお祝いを返してくれるきよしくん。なにが嬉しいって、自分のその日がすぐだから、いつもお祝いにいったつもりがお祝いしてもらって帰るような気持ちになってしまうのです(笑)。同じ月生まれで良かった!

袴のパートは、ポニーテールみたいな長い付け毛をしていましたが、きよしくんの今の髪色にあわせた明るい茶色で、個人的にはそこは黒髪希望なんですけど!(笑)とはいえ、美剣士の風情。最初の上に一枚薄いのを羽織っている姿は、剣士というよりは儒教かなにかの先生?って思っちゃった(笑)。それを脱ぎ捨てたら美剣士に早替わりって感じで随分と雰囲気が変わりました。ここに「春嵐」がなくなっちゃったのは個人的にはとっても残念。「時代を駆ける男」は懐かしかったです。こういう人になりたい、ってすごく熱心に語ってくれたのが印象的。

リズム歌謡シリーズはクラブ風のアレンジ、武道館でみたときはびっくりが先に立ってけど、さすがに今回はちょっと慣れたというか楽しめた気がします。衣装も、こうなってたんだ!とかいろいろ見えて楽しかった。リズム歌謡終わりにステージ下へ消えたので、なにかあると思ったら、クレーンに乗って登場してきたきよしくん、先日のアニサマで披露した黒のシースルーの衣装で、さらに背中に黒い羽根!もうそのビジュアルだけで私の語彙崩壊(笑)うわーっ羽根!羽根!羽根ーっっ!!!・・・すいません、羽根モチーフめっちゃ好きなんです。さらに「限界突破×サバイバー」歌いながら、クレーンに片足掛けて挑発的なポーズでガンガン煽ってくださるもんですから、もうどうしたら!?って感じです。きよしくんも随分と振り切れてたけど、こっちのテンションもだいぶ振り切れました。きよしさん、それはちょっとやばいです・・・。ええ、大変素敵なものを見せていただきました。めっちゃ楽しい。ありがとうございます。

その次のパートが、Tシャツにジーパンというシンプルないでたちに変わるところのギャップが、間違いなくそのどちらもきよしくんっていうのは分かっているんだけど、本当にいろんな顔を持つ人だなあとしみじみ。ここからは人間氷川きよしとして語るところ。ポップスコンで披露した「hug」を歌いましたが、世界中の人たちと分かり合えるという気持ちを語ってくれました。きっと誰もが分かり合って手をとりあえるというきよしくん。でも、正直言うとそこだけは私うんと思えないんですよね。だって、あなたがそんな風に心を尽くして話しているところに、話の内容ガン無視してこっちみてとか言ってくる人とか、あれ、わかりあえるとはとても思えない。この空間の中ですら、伝わってない人、いるよね・・・と思っちゃう時点で、自分には分かり合う気がそもそもないのかもしれませんが。とはいえ、きよしくんの理想とか思いはちゃんと理解はしてるつもりだし、みんながそんな風に思えたら、世の中もっと素敵になるんだろうなあ。
誰かと比較したくない、戦う相手は自分自身。といつも言い切るきよしくんの姿はとても潔いと思います。でも、その裏にあるのは、この人今までにどれだけ比較されたり差別されたり、そんな苦しい想いをたくさんしてきたんだろう、と思わずにはいられません。最近少しずつ昔のことを話すようになったきよしくん、たぶん思っている以上に深い闇を抱えてきたに違いない人がそれを口に出して誰かに言えるようになったということは、何かを振り切って乗り越えてこられたってことなんでしょうが、そういういろんなこと乗り越えて今ここに立っているきよしくんだからこそ、自分の想いを語る言葉のひとつひとつの重みが怖いくらいに刺さってくるのが、正直ちょっとしんどくなるときもあります。でも、そういうの全部ひっくるめて、今のきよしくんの伝えたいこと、まるごと受け止めたいな。
「冬のペガサス」で苦しいことがあっても希望がある、希望がないならつくるんです、と強く言ったきよしくんには、コンサートツアーでは背負ってる真っ白な羽根、今日は背負ってなくても見えない翼が見えるような気がしました。「メトロノーム」で今の子供たちに伝えたい言葉と言いながら、ほとんど号泣するように歌うきよしくんのまなざしの先には、自分が何でここにいるのか、何のために生きてるのか、って悩んでたきよし少年の姿が見えるようで苦しくなるくらい。そこからの「碧し」も、全身で魂削るくらいに心の底から絞り出すように思いをぶつけてくるので、ただ圧倒されるばかりです。

アンコール。さきほどの地上から天空へのこの流れまでがひとつなぎに思えて、なんだか象徴的。ブランコで空中で歌う「あなたがいるから」今回コンサートのタイトルにしたこの曲。これもきよしくんの今の気持ちそのままのようで、同時に私たちのきよしくんへの気持ちのようで。あなたがいるから。シンプルだけど、深い言葉で心に響いてきます。真っ白な衣装の裾が風に翻るのが神々しいくらいに美しくて、祈りたいような気持ちになります。マイクなしで叫ぶように歌う声が、ダイレクトに胸に響いてきました。
とか思ってても、この曲の終わりと同時に銀テープが飛ぶので、アリーナにいると一瞬で空気が殺気立つのがめっちゃ怖い・・・。私、落ちてきたものは拾うけど、それ以上無理・・・。

ダブルアンコール。「あれっ皆さん帰らないんですか?」なんて笑顔で出てくるきよしくんが可愛いのなんのって。そして最後にもう一度「大丈夫」歌いながら広いステージ駆けまわって、息切れしてるのも可愛い。3時間半歌いきって、疲れ切ってるでしょうに、でも、すごくすっきりした顔に見えました。最後に「みなさん!きれいな心で!健康で!!」って言ってましたけど、近頃のきよしくん見てると、私もちゃんと生きなきゃな、と思ったりなんかもして。

きよしくんは自分では詩は書かないけれど、こういうことを歌いたいということは作詩家の先生に伝えてつくってもらって、歌うときにはいつも何を伝えるべきなのか必ず考える。氷川きよしにしか歌えないものを歌いたい。誰でもいいんだったら氷川きよしが歌う意味がない。と歌に向き合う気持ちをたくさん語ってくれたのがとても印象的で、それが今の氷川きよしの歌うスタンス。「ようやく歌手になれた気がする」と言っていたきよしくんは、20年たってやっと自分のやりたいことができるようになって、歌いたい歌を歌えるようになってきたってことなんでしょうね。そして「演歌歌手というカテゴライズを外していただきたい」ときっぱり言っていたのもちょっと驚きましたが、もはや枠にこだわるのもばかばかしいくらいに我が道を行くように見えます。まだ誰もやってないことをやりたい。誰も踏み込まなかったところに敢えて踏み込みたい、と言う言葉に、それが苦難に満ちた茨の道とわかっていて突き進む覚悟のようなものが見えました。同時に、もうきよしくんの中ではこれからやりたいことも明確に見えているようで、考えていることもたくさんあるような感じ。今ある何かを変えていきたいという気持ちが強いのはひしひしと伝わってきて、もう何が出てきても驚きはしないと思いながらも、きっと私たちの想像をこえたものがまた飛び出してくるんだろうなあ。この先、どんな世界を見せてくれるのか、どこに連れていってくれるのか。楽しみでしょうがないです。どうぞ、これからも、まっすぐに、あなたの信じる歌の道を。



♪龍翔鳳舞
♪それぞれの花のように

♪勝負の花道
♪星空の秋子
♪純子の港町
♪雪子の城下町
♪櫻
♪出発
♪東京恋始発
♪瀬戸内ブルース
♪面影の都
♪大阪とんぼ


♪大丈夫
♪きよしの令和音頭
♪きよしのズンドコ節

♪素敵なバースデイ

♪最上の船頭

♪箱根八里の半次郎
♪近江の鯉太郎
♪月太郎笠
♪大井追っかけ音次郎
♪人情取手宿
♪三味線旅がらす
♪花の渡り鳥
♪ちょいときまぐれ渡り鳥
♪番場の忠太郎

♪男花
♪時代(とき)を駆ける男
♪一剣
♪男の絶唱
♪白雲の城

♪咲いてロマンティカ
♪ときめきのルンバ
♪愛しのテキーロ
♪虹色のバイヨン
♪酔わせてオルホ
♪情熱のマリアッチ

♪限界突破×サバイバー

♪hug
♪冬のペガサス
♪メトロノーム
♪碧し

アンコール
♪あなたがいるから

ダブルアンコール
♪大丈夫
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