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2019年09月11日02:43

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ミサ・コラリス

フランツ・リスト作曲
ミサ・コラリス
フランシス・ジャクソン(オルガン)
ゴードン・スローネ指揮
BBCノーザン・シンガーズ


かんち自身の解説

リストはピアノのヴィルトォーソとしてのみ、我が国では知られているような気がしてならないんです。私はずっとそんな受け入れられ方にアンチを唱えてきました。

その一環で今回取り上げる作品が、合唱コーナーのミサ・コラリスです。そもそもリストは後年聖職者になっており、宗教的な作品も管弦楽やピアノ曲でも残しています。第4回と前回第39回で取り上げた「伝説」がその典型例です。

その宗教曲ど真ん中の作品こそ、このミサ・コラリスです。管弦楽が付いておらずオルガンと合唱だけですが、リストのロマンチストとしての側面が存分に楽しめる作品だと思います。

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混声合唱とオルガンのために書かれた曲。リストが聖職者の資格を与えられた54才のときに作曲された。ここにはグレゴリオ聖歌を源とする旋律のロマン的な扱い、無理なく、しかも新味を含ませた和声法、巧みな転調などが、大家の筆遣いをもって繰り広げられている。

信徒たちが心を合わせる様子を表すために「クレド」の始まりをユニゾンにしたり、アダージョ部分のソプラノを下降音階にするなど、随所にシンボリックな音階を活用しているのが目立つ。リストはこの曲をシスティーナ礼拝堂で演奏したいと考えていたが、初演はヴァティカンでは行われず、リヴォフ(現ウクライナ領内)で初めて歌われた。

寝たくても眠れないときに聴くととても効果的な音楽。
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