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2019年09月06日17:18

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直ちに停めよう

■衝突のトラック、3分以上切り返し続ける 遮断機手前で
(朝日新聞デジタル - 09月06日 12:07)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5777917

時速120km、京浜急行の快速特急は並行しているJR東海道本線の特急[スーパービュー踊り子]や[サンライズ瀬戸・出雲]よりも速い(JR特急は確か時速110km)。しかしそのこと自体は違法でも危険でもない。安全率を取った速度だ。地上信号の現示は600m手前なら目視で確認できる。その時点で赤信号であればそこから非常制動手配で停まれる距離が600mと定められていてその距離で停まれる最大速度が時速120km(一部の列車は時速130km)である(但し踏切のない区間、長大トンネル内など例外的にそれ以上の速度で走ることが認められている場所もあるが本筋とは外れるので割愛する)。

ただ、時速120kmとは秒速で約33.3333…m、600m進むのに20秒弱である。
警報機は列車が1km手前まで接近したら鳴動するとのこと。そして踏切障害検知装置はその鳴動が始まったら作動するとのこと。警報機が鳴り出して列車が通過するまでは30秒あまりの計算だね。

この事故の第一責任は確かに踏切で立ち往生した大型貨物自動車の運転手にある。何故あんな狭い道に迷い込んだのか?肝心の当事者が最早質問に答えることの出来ないところに逝ってしまったので当人の口から回答を得ることは不可能となってしまったが、単純に道を間違えるってことは誰でもあることであり、[輪っぱ握って]おまんま食べてるプロと雖もそこはお互い生身の人間、たまにはそんなこともあろう。ただ、その結果取り返しのつかない事態になってしまい自身も落命してしまった。

ただでさえ小回りのきかない大型貨物自動車、狭い道、切り返しを繰り返す内に踏切内で警報機が鳴動し遮断機が下りてきた。さぞかし焦っただろうが、事故回避の簡単かつ有効な手立てを何故思い出せなかったのだろう?

それは非常ボタン。このクラスの踏切なら必ず設置されている筈だ。もしもこれが押されていたら、警報機の鳴る前だったら確実に列車は停められる。また緊急避難としてこれを押して列車を停めたとしてもそのことで罰金も行政処分もまして損害賠償も発生しない(悪戯で押した場合は当然刑事民事両責任を問われる)。

1日を通して数える程しか列車の来ないような閑散路線と違って京急本線はひっきりなしに列車が高速で通る。5分も立ち往生させたら大混乱になる。だからそれを避けたいってのは心情的には理解できる。しかし本件では悪手であった。

事故現場は神奈川新町駅至近の場所とのこと。ホーム上に駅員達はいなかったのだろうか?もしも彼らが緊急停止手配をとれていたら?或いは非常信号発令とともにそれと連動して列車を停めることが出来ていれば?もしかしたら最悪の事態は避けられたのでは?

今回鉄道事業者側には落ち度らしい落ち度はなかった様だが、それでも不幸にして事故は起こってしまった。もしかしたら緊急時の対応に改善の余地があるのではなかろうか?

末筆になったが不幸にして落命された方には謹んで哀悼の意を表す。また被災して負傷された方々にはお見舞い申し上げるとともに一日も早いご快癒を祈る。

そして被災者救援と事故復旧に当たられる関係各位には謝意を伝えたい。
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