「若さ」第５０２号
※ 四方山話 ※
◎ 九州北部の水害 ◎
過去の記録は参考にならない。地球規模の気象環境の変動があると言われています。
世界各地で大規模な風水害の報道を目にしますが、九州北部の水害は身近に感じる被災情況です。
８月２７日夜から線状降水帯が停滞して大水害となりました。
気象庁は２８日朝、佐賀県全域、福岡県・筑後地方の大半、長崎県北部と五島列島の一部に、警戒レベル「５」（最大）の「大雨特別警報」を出して「命を守る行動」を呼び掛けました。
特別警報は約９時間後に解除されましたが、雨は２９日まで降り続き、２６日からの総雨量は、長崎県平戸市で６２５．５ﾐﾘ、佐賀県唐津市で５３１．５ﾐﾘを記録しました。
度重なる風水害に地域での避難態勢も整っていると考えられる九州地方でも、想定外の情況・事案が発生しています。
その一つが、佐賀県大町町の順天堂病院の孤立です。
立地条件に不備があったとは思えませんが、２９日午後６時の時点で入院患者ら１７９人が孤立状態が続き、ゴムボート等で食料品などを届けました。
国土交通省九州地方整備局では、病院周辺に１０台ほどの排水ポンプ車を投入して、孤立状態の解消を図りました。
想定外・その二は、病院の西約１�舛砲△觝寛貪換�所に貯蔵されていた油の流出でした。
油は、鉄製ボルトの冷却用約８万�箸如⊃賛紊�速くて流出防止が出来なかったという。
順天堂病院や住宅にも流れ、六角川の河口から有明海まで油膜が確認され、産物への影響が心配されています。
油の除去には吸着マットが使用され、下流には２か所にオイルフェンスを設置して流出・拡散防止を図っています。
２９日現在、 死者は佐賀県２人、 福岡県1人、計３人。 佐賀県で重体１人、 行方不明１人となっています。
読売新聞のまとめでは、２９日午後９時現在で、 福岡、佐賀、長崎の３県で計２万８０００世帯の約７万人に避難指示が出され、 山口、大分を含む５県の避難所に約７７０人が避難しており、床上・床下浸水は約６６０棟となっています。
３１日現在、順天堂病院の孤立は解消されましたが、油の流出・除去作業は未だ難航しています。
線状降水帯が停滞した福岡地方の気象情況は次のとおりでした。
８月２６日（月）気温：１８．７〜２３．９、雨。
２７日（火）気温：２３．４〜２５．６、雨・雷。
２８日（水）気温：２３．７〜２９．３、雨。
２９日（木）気温：２４．２〜２９．４、雨。
３０日（金）気温：２３．２〜２９．６、くもり。
熊本地震以来、九州での自然災害が断続していますが、今次の水害を含めて政府の対応が注目されます。
☆ 散歩中の土産 ☆
春先の“三寒四温”という言葉がありますが、最近の天候を“三暑四涼”？と名付けました。
高齢で対応が難しいのかとも思いますが、九州豪雨の頃の天気（乱高下！？）は次のようでした。
２８日（水）気温：２２．８〜２８．１、雨。
２９日（木）気温：２４．７〜３４．６、晴れ。
３０日（金）気温：２４．６〜２８．０、雨。
それでも日課の散歩だけはと２８日の夕刻に傘を持って出掛けました。
途中で雨が止んだので「もう少し稼ごうか」と坂道を登ったところで、軽自動車が止まりました。
車の調子でも悪いのかと思って見ていたら、散髪屋の奥さんでした（御主人とは地元の歴史を学ぼう会で活動した）。
奥さんが急いで（対向車が来ない間に）茄子と瓜を２袋も渡して呉ました。
有難い散歩の土産でしたが、後半は最短コースで筋トレとなりました。
※ 今日は何の日 ※
３１日 平成９年（1997） 英国の元皇太子妃ダイアナ（当時３６歳）が、交通事故死。運転手が飲酒の上で法定の２倍の高速走行。暗殺説もある。
９月 誕生石：�．汽侫．ぅ◆弊超漫法� �▲▲ぅ�ライト（董青石）。
誕生花：リンドウ（花言葉・誠実）。
1日 防災の日・大正１２年（1923） 関東大震災 震源地・相模湾、Ｍ７．９。震度６。死者行方不明・１０万５千余人。避難民・１９０万人。建物焼失・２１万２千余。全壊・１０万９千。半壊・１０万２千。
１日 平成２０年（2008） 福田康夫総理辞意表明。安倍内閣に続いて１年で退陣。9/22 自民総裁選、麻生太郎351、与謝野66、小池46、石原37、石破25。9/24麻生内閣発足。中山成彬国交大臣、日教組発言等で辞任。 9/29国交大臣に金子一義就任。
２日 大正１２年（1923） ２２代目内閣総理大臣に山本権兵衛（第２次）。
２日 平成２３年（2011） 民主党・野田佳彦内閣発足（民主党２年で３代目、鳩山、菅）。８月２９日、民主党代表に野田。３０日、衆参院で首相の指名を受けて党役員人事。幹事長・輿石東、政調会長・前原誠司、国対委員長・平野博文。（派閥脱却・均衡）。
２日 平成２５年（2013）埼玉県・越谷市と千葉県・野田市で竜巻。重傷：７、軽傷：５７、全壊：２１、損壊：１１３４、停電：延べ６５，１００戸。９月４日には、栃木県・矢板市、鹿沼市でも竜巻。負傷：３、１２０棟が損壊した。
３日 平成２３年（2011） ８月２５日にマリアナ近海で発生した台風１２号は、強い勢力を保ちながら（９６５・３０ｍ/s 最大50m/s）ゆっくりと北上し、３日１０時ころ高知県東部に上陸し岡山県から島根県を横断し、４日午前１時ころ日本海に出て北東へ進み、５日午後３時に日本海（津軽海峡の西方）で熱低となった。発生から１２日、本州付近に３日間も永居して、特に進路の東
側に当たる紀伊半島で山津波、大水害をもたらした（死者、行方不明９４人など）。
４日 平成６年（1994） 関西国際空港開港。世界初の本格的海上空港、我が国初の２４時間運用の国際空港。大阪市主体、泉佐野市、泉南市に及ぶ。
４日 平成３０年（2018） 台風２１号により開港記念日の関西国際空港が全機能・一時喪失（漂流船により連絡橋損壊、最大風速５８ｍ）。５日、神戸へ高速船、泉佐野へバス運行。9月18日、鉄道再開、21日から驚異の迅速・完全復旧。
５日 明治３８年（1905） 戦勝・日露講和条約（米・ポーツマス条約）。（３７年２月１０日、日露戦争宣戦布告。３８年５月２７日、日本海海戦で勝利）。
６日 平成３０年（2018） 北海道南部・胆振地方で大地震・安平町で震度７、Ｍ６．７を記録。死者・４２人、家屋の全壊・４６２棟。全道で停電。
※ 季節の句 ※
くろがねの 秋の風鈴 鳴りにけり 飯田蛇笏
ひと集り こぼれ秋刀魚に 都鳥 村上紀夫
降水帯 被災地のこし 秋の海 若さ
以上・「若さ」第５０２号
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