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2019年08月29日22:19

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バルト・キングダム

映画『バルト・キングダム』(イギリス&ラトビア制作/2018年)
 原題:The Pagan King

希少なラトビアの映画です。
それもラトビアの歴史にまつわる英雄譚の模様です。

13世紀。バルト海沿岸の島サーレマー島(現在はエストニアの領土)が舞台。
当時、サーレマー島の一帯にはバイキングの流れを汲む勇猛な部族国家ゼムガレ(Semigallia)が周辺の国々と交易し栄えていました。異教徒の彼らを支配したいローマ教皇の意図を知るその落としだねマックス(ジェームズ・ブロアー)が乗り出します。彼は陰謀を謀り、ゼムガレの王とその幼い後継者を毒殺します。王は亡くなる前に姉の息子ナメイ(エドヴィン・エンドレ)を新王に指名します。ナメイは前王の仇を打つため立ち上がります。しかし、部族の中には彼が王座に着いたことをよく思わない者がいたり、戦いに悲観的な者がいたり……で、アクションあり恋あり裏切りありのエンタメ映画になっています。

といったふうによくありそうな話ですが、中世ヨーロッパの周辺部族の風習などが垣間見られて興味深いです。
また、数10対数10の小規模戦闘シーンが多く、それが意外にというか、むしろリアルで迫力を感じます。

ラトビアではある程度知られた歴史的事実が元になっているのでしょう。
なお、原題中の「Pagan」は多神教の異教徒を侮蔑的に呼ぶ用語のようです。

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