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2019年08月26日10:46

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特捜部Q/カルテ番号64

映画『特捜部Q/カルテ番号64』(デンマーク&ドイツ制作/2018年)

デンマークの作家ユッシ・エーズラ・オールスンの人気シリーズ「特捜部Q」の4作目の映画化。
前3作も映画化されていますが、この4作目はデンマーク史上最高の興業成績だったとか。確かめるのは面倒なので本当かどうかわかりませんが。

「特捜部Q」という名前も正確な訳語なのかわかりません。翻訳本が出ているのでそれを見ればわかるかな?
とにかく、昔の未解決事件を追う窓際部署「特捜部Q」の活躍を描くシリーズです。

部員3名がなかなかユニーク。偏屈で人付き合いが苦手なカールがリーダー。その部下の捜査員が人懐こく前向きなアラブ系移民のアサド。そして、皮肉屋でややヲタク気質な女調査員ローセです。
カールは一人で空回りしがちで関わりたくない奴ですが、アサドとローセは好感が持てます。
この3人がぶつかり合ったりすれ違ったりしながらも、最後は助け合うことになって事件を解決するのがお決まりのパターンのようです。

出演者
カール(ニコライ・リー・コス)
アサド(ファレス・ファレス)
ローセ(ヨハンネ・ルイズ・シュミット)

さて、今回の事件は、古い建物の壁を壊すと中からミイラ化した3人の遺体が発見されたことから始まります。話はそこから50年以上前の1960年代の出来事と現在がクロスして進んでいき、ミイラ遺体事件の犯人と動機についてはわりと早めに推測ができてしまいます。
でも、物語の主眼はそこではないのでしょう。
デンマークではかつて劣性(と考えていた)遺伝を阻止するため不妊手術が行われていた、とどこかの国でもあったようなひどい事実が語られます。そして、それは現在でもひそかに続いている、というのがこのミステリーの肝なのです。

終盤、カールはある意図を持って一人だけでミイラ遺体事件の犯人に迫ります。
その間にカールと喧嘩別れしたアサドが不妊手術の闇を追って危機に陥ってしまいます。
独りよがりに行動して自己満足にふけっていたカールは、時遅くアサドの窮状を知って目を覚まします。はたして彼はアサドを救えるのか?このへんのサスペンス感がなかなかのものであります。

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