たいしたことはわかりませんが、写真から読み取れることを書いてみようと思います
まず、コンクリート片をよく見ると、茶色っぽいシマがたくさん入っているのがわかります。
このシマの部分が、剥がれ落ちたコンクリートが鉄筋と接していた部分です。
ちなみに、黄色っぽいシートみたいなのは、私もよくわかりませんが、恐らくは仕上げに貼られていた仕上げ材のようなものだと思います。
普通、鉄筋はコンクリートで完全に覆われていて、鉄筋自体が直接風雨にさらされることはないのですが、なんらかの原因でヒビが入ったりすると、そこから水が入って鉄筋を錆びさせることがあります。
鉄筋が錆びると、錆で鉄筋が膨らんできますから、余計に水の通り道が大きくなって、最終的には鉄筋の外側のコンクリートが剥がれ落ちてしまうわけです。
こういうことは、特別珍しいことではないのですが、普通はそうならないように、目視や打音検査で定期的に検査して防いでいます。
ただ、朝日の元記事で見ると、もう一枚の写真で高架底面(高架の下に立って見上げた時の一般的に言う天井にあたる部分)のコンクリートが剥がれた「元」がわかりますが・・
高さ5.6mの高架底面を打音検査しようと思うと、足場を組むか、少なくとも高所作業車が必要になってきますので、どこまで頻繁に検査していたのかという疑問が出てきますよね。
落下元の写真を見ると、なんらかのシートが貼られていたことは明らかですが、もし、仕上げ材等のシートが貼られていたのだとすると、目視では異常に気付かない可能性が高くなりますから、打音検査は必須だと思います。
鉄筋が錆びるといっても、そんなに急に錆びるものではありませんから、長い年月、目視だけの検査をして、打音検査を行っていなかった可能性もあるのではないでしょうか。
あと、剥がれた場所の鉄筋を見ると、鉄筋がちゃんと平行になっておらず、配筋がかなり雑な印象を受けますね。
ちゃんと工事したのか、というのが二つ目の疑問です。
朝日新聞は、こういう部分をちゃんと取材して記事にするべきだと思います。
この辺が、一番知りたい重要な部分ですからね。
■高架から1.3トンのコンクリ片落下、車が破損 JR西
(朝日新聞デジタル - 08月25日 00:47)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5761185
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