「若さ」第５００号
※ 四方山話 ※
◎ お盆に台風 ◎
暑いお盆はゆっくりと甲子園の高校野球を見ながらゆっくりとするのが例年の過ごし方でしたが、今年は気の揉める夏となりました。
先ずは超大型で強い台風１０号の北上・接近でした。
日本への影響が確実となった８月１３日、気象庁の発表で２１：００現在、中心気圧９６５hpa、最大風速３０ｍ/秒、風速１５ｍ以上の強風域が日本列島をほぼ覆う程の「超大型」。
今後、最大風速が３３ｍ以上、４４ｍ未満の「強い勢力」に発達して上陸する見通し。
１５日１８：００までの２４時間に予想される雨量は、最大で四国１０００ﾐﾘ、東海、近畿６００ﾐﾘ、九州北部４００ﾐﾘ、中国と九州南部で３００ﾐﾘ、関東甲信１５０ﾐﾘで、お盆の時期を直撃する予報でした。
政府は１４日、「関係閣僚会議」を開き、安倍首相は「・・・緊密に連携しながら先手、先手の対策を講じてほしい」と指示しています。
ＪＲ西日本は１５日の終日、山陽新幹線の新大阪〜小倉間を運休するなど交通機関への影響が必至となりました（甲子園、高校野球中止）。
西日本においては、お盆のＵターンの時期に当たり、旅行や帰省等の切り上げや中止が続出しました。
台風１０号の経過は、１４日（水）１８：００現在、高知県南方海上を北上中、９６５hpa。
１５日（木）、愛媛県宇和島市付近から豊後水道を北上して１５：００頃、広島県呉市付近に上陸。 ２０：４５現在、島根県松江市の北約５０ｋｍの海上を北上中、９７８hpa、時速３５ｋｍ、最大風速２５ｍ/秒。
１６日（金）１５：４５ 北海道北西、奥尻島の西南西約３４０ｋｍにあって、９８０hpa、時速３０ｋｍ、最大風速２３ｍ/秒で北北東へ進みました。
夏休み・お盆の中日で多大な交通障害がありましたが、昨年からの被災地などには大きな影響でませんでした。
８月１５日は、敗戦（終戦とも云う）記念日で恒例の「全国戦没者追悼式」が武道館で行われました。
戦後７４年、初めての令和天皇・皇后も戦後の生まれです。
６４９７人参列の中で戦争を知る８０歳以上が１１６６人（約１８％）となっています。
台風一過の１７日（土）には、高校野球準々決勝（８強）への４試合があり、珍しく日本海側と太平洋側の対戦でした（太平洋側の生活が長いのですが・・・）。
第１試合 履正社（大阪）９−４高岡商業（富山）。
第２試合 智弁和歌山（若山）１−４星稜（石川）延長１４回サヨナラ。
３試合 仙台育英（宮城）４−３敦賀気比（福井）。
第４試合 関東一（東東京）７−６鶴岡東（山形）延長１１回サヨナラ（ナイター２０時となる）。
今季は接戦、延長戦が多いようです。
◎ 「若さ」第５００号 ◎
平成２１年（２００９）１２月１９日から「若さ」を名乗って、１０年目となり５００号を迎えました。
パソコンはワープロ機能を専用にして使っていましたが、メカに強い友人の誘いで「ミクシー」なるものを知りました。
当初は仕事関連で「そうや」（南極観測船「宗谷」）のネーミングでしたが、船の科学館を離れて「マロン」とし、内容を多岐のジャンルに広めて「若さ」としました。
「若さ」は老人ボケしないようにの強がりと、ふるさと「若狭」を捩ったものです。
平成２１年１２月１９日の第１号を見ると、「宗谷」の話を継続して冒頭に書いています。
「若さ」第１号の抜粋
「宗谷」第一次南極観測への始動
前号（１０月２２日）では、我が国が第３回「国際地球観測年」（ＩＧＹ）に参加する方針を固め、海上保安庁灯台補給船「宗谷」が南極観測船として白羽の矢が立ったところまで記述したと思います。
本号からは、戦前生まれの船令１８年・ＳＬ三連成蒸気機関・１軸の「宗谷」が、僅か１年足らずで大工事を敢行し、生まれ変わっていく様子などを紹介します。
昭和３０年（1955）７月、ＩＧＹ特別委員会「南極会議」の第１回はパリで行われ、我が国は文書で南極観測参加の意思を表明し、９月８日、ブリュッセル（ベルギー）で始まった第２回「南極会議」には東京大学永田武教授らが参加しました。
会議では永田教授が、我が国では明治４４年（1911）に白瀬中尉の南極探検の実績もあり、今回の南極観測に参加する意思のあることを表明しました。（以下・割愛）。
次に現在の「今日は何の」の原型で、「若さ」海・船「今昔」として、１２月２０日、明治３８年（1905） 大日本帝国海軍 連合艦隊 解散式。
東郷平八郎 連合艦隊司令長官 連合艦隊解散ノ辞「告別の辞」（旗艦「三笠」参謀・海軍中佐 秋山真之の起草とされている）。
告別の辞は長文であったが、東西の戦史の例をひき、最後は次の一句で結んでいます。
「神明はただ平素の鍛錬に力め戦はずしてすでに勝てる者に勝利の栄冠を授くると同時に、一勝に満足して治平に安ずる者よりただちにこれをうばふ。古人曰く、勝って兜の緒を締めよ、と」。（司馬遼太郎著「坂の上の雲」（雨の坂）・文春文庫・八より抜粋）
※よもやま話※ として、
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今は昔、「美しい国へ」〜自信と誇りのもてる日本へ〜。
安倍晋三首相は、ゆとり教育の弊害。 国語、算数、理科の基礎学力の徹底。 全国的な学力調査の実施と公表を提案していました。
これに対して現政権では少なくとも縮減の方向にあるようです。
全てを変えることが新政権の目指す？国家かも知れませんが？、国際社会において国を支える自国民が優秀であることを望まない国家・政府は無いでしょう。
ここで、文科省が調査した児童の体力テストを見ると地高、都低（地方が良くて、都市部が悪い）の結果となっています。
下記に、小学５年生（男子・女子）と中学２年生（男子・女子）の例を抜粋しました（数字は全国での順位）。
小学生は、 福井（１、１）、秋田（２、２）、新潟（３、４）茨城（４，３）、千葉（５、５）、大阪（４５、４５）、北海道（４６、４６）、徳島（４７、４１）。
中学生は、 茨城（１、３）、秋田（２、７）、福井（３、１）千葉（４，２）、新潟（５、８）、和歌山（４５、４４）、東京（４６、４３）、奈良（４７、４４）。
この結果を文科省や教育関係機関がどう分析しているかは不明ですが、学力でも同様の傾向があるようです。児童の生活環境や私立学校への進学率の差など調査対象生徒の実態にも原因がありそうです。
最後に ※季節の句※ などと標題を付けずに近代歌人の句を記載しています（季節や海・船の関連を配慮）。
岸を撲つ 怒濤そのまま 氷り居り 三溝沙美
海峡に 髪逆立てて 釣るは河豚 西東三鬼
以上・若さ第１号（2009.12.19.）の抜粋。
※ 今日は何の日 ※
１７日 文化４年（1807） 初の蒸気船定期航路。米ハドソン川・２４０ｋｍを３２時間で航行（米技術者フルトンが蒸気船クラーモント号を完成）。
１７日 昭和２０年（1945） 第４３代目内閣総理大臣に東久邇稔彦王（前鈴木）。
１８日 昭和１７年（1942）ガダルカナル上陸作戦失敗。一木支隊（900余名）全滅。日本陸軍がほぼ完成していたルンガ飛行場（米名ヘンダーソン飛行場）へ、８月７日、米・英・豪連合軍の戦略兵団（海兵１個師団１万）が奇襲上陸し、続いて数個師団４万を配備した。これに対して波状攻撃（小規模・上陸）を仕掛ける日本軍に尽く反撃・占拠した。我が国海軍は、昭和１８年２月、３
回（３日）のガ島撤退作戦で駆逐艦２０隻により１万６百余人を撤退させたが、ガ島では４千余人が戦死し１万５千余人が餓死するという日本陸軍最大の敗北となった。
１８日 昭和２２年（194７） 第１６次引揚業務（8/18小樽〜8/24函館）ソ連・カラフト真岡から（第７回目）９２７人を収容・引揚げ帰国。
１８日 平成２２年（2010） 海保第６管区 ヘリ墜落。瀬戸内海・多度津町洋上の架線に接触。全員（海保職員５人）死亡。 本部長・同次長更迭。
１９日 平成２４年（2012） 尖閣諸島・魚釣島へ都議ら１０人が上陸。
２０日 昭和５１年（1976） 初の禁煙車・新幹線「こだま」に１両設置。昭和３９年新幹線開業以来初。平成１９年以降東北新幹線など喫煙車両全廃。
２０日 平成２６年（2014） 「平成２６年８月豪雨」広島市北部で豪雨・土石流で死者７４人、重傷８人、家屋全壊１３３、床上浸水１，３０４軒。
２１日 昭和２３年（194８） 第２３次引揚業務（8/21小樽〜8/27函館）ソ連・カラフト真岡から（第１２回目）８２８人を収容・引揚げ帰国。
２１日 平成２２年（2010） 沖縄・興南高校が甲子園で春夏連覇（史上６校目）。
２２日 昭和１８年（1943）島崎藤村没す（７１歳）。若菜集、夜明け前など。明治５年生。
２２日 昭和１９年（1944） 対馬丸・撃沈さる。沖縄の学童疎開船が長崎に向かう途中米潜の魚雷を受けた。乗客乗員１７８８人・２８０人救助。
２２日 平成１６年（2004） アテネ五輪女子マラソンで野口みずき選手が金メダル。シドニー五輪の高橋尚子に続いて女子マラソン２連覇。
２２日 平成２２年（2010） 米女子ゴルフで宮里藍が年間５勝目（通算６勝）、昭和６２年（1987）に４勝（通算１７勝）した岡本綾子を越えた。
２２日 平成２２年（2010） チリ北部サンホセ鉱山で落盤事故（８月５日）で、絶望視されていた遭難者３３人全員の生存が、地下から引き上げられた掘削ドリルに挟まれたメモで確認された。（この一枚のメモが唯一最大の功績。世界の期待と注目、国際的な救出作戦の結集が成果、１０月１４日に事故から７０日目に地下６００ｍから３３人全員無事に救出された。）
２３日 昭和１７年（1942） 幻の甲子園。公式記録にない甲子園大会があった。戦局の深まる中、全国１６地区の代表が戦い、徳島商業が優勝した。
※ 季節の句 ※
精霊舟 つづき流れて まはるなり 高野素十
鯨のそっと 知床の夏 輝けり 藤森そにあ
八月十五日 令和の武道館 若さ
以上「若さ」第５００号
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