パフューム って香水のことですが、殺人とどうつながるのか。サイコホラー的な要素があって、夏にぴったりかも？（笑） よくこんな話考えたな。
昔のパリの調香師の様子や、香水の原料となる花作りが今でも盛んな南仏のグラースという小さな村の様子が興味深い。花は美しいのですよ、花は。
が、全体には何かグロイというかやっぱりホラー的(^^;)
そういう意図の映画ではなく、なかなか深い人間ドラマです。多分、また見てしまうでしょう。
この時代のパリの貧民の様子もいい気分にはなりません。
冒頭はパリの魚市場がひどい悪臭のたちこめる場所として出て来ますが、日本人の自分からすると、魚市場がこんなに不衛生なんてありえない！文化の差か時代の差か。
そんなところで産み落とされる主人公・・・。のっけから嫌な予感しかしません。
主人公は非常に優れた嗅覚を持って生まれた男。特殊能力と言っていい。彼が持つものはそれだけ。
孤独で過酷な生い立ちにも負けずしぶとく生き抜き、やがてその嗅覚を生かして人を殺すようになる。殺人の理由は後半に分かってきます。
映画なのでこちらには匂いは届きませんが、彼が匂いで感じるものがこちらにも伝わってくるようにネチネチと（笑）描いています。普通の人なら目で見ないと分からないようなことも、彼は匂いで分かります。
劇場で見た時は訳が分からず、何か後味が悪い話でしたが、見返して、更に調べて（笑）やっと訳が分かりました。
この主人公の役者さんは、やせっぽちで貧相で陰気で（よく見ると顔立ちはきれい）この役にものすごくはまってます。
実はパディントンの声の人と分かってめっちゃびっくり。全然違う��(ﾟﾛﾟ〃)
アラン・リックマンやダンスティン・ホフマンも出てます。
ログインしてコメントを確認・投稿する