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2019年08月17日08:00

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本当のところ その対処カラダにいいの?

「羊水が少なくなる」
「胎児の動脈管が収縮してしまう」
「紫外線を浴びると、発疹、かゆみ、水ぶくれの症状が出る」

この3つのワードから、皆さんは何を思いつきますか?

答えは、「湿布」です。

妊娠中の人が湿布をすると、羊水減少症、胎児の動脈管収縮が起きる可能性が否定できないために、妊娠中は湿布の使用が禁止されています。
また、湿布を貼ったままで日光を浴びてしまうと湿疹などが起きる可能性があります。
湿布を剥がした後も薬剤成分が残っているため、1週間経った後からでも症状が出る場合があります。

私は子どもの頃「湿布」が大好きで、少し足が痛いだけで、祖母が病院でもらってくる湿布を何の疑いもなくペタペタと貼っていました。
副作用?
そんな事考えた事はありませんでした。むしろ体に良いことをしていると思っていました。

皆さんはどうですか?
家に湿布がたくさんあるという方もいると思います。
でも、冒頭に書いた副作用があるとしたら、そう簡単には貼らないほうがいいと思われたのではないでしょうか。

抜群のCM効果

湿布を貼るという事は、捻挫、寝違え、ぎっくり腰、肩や膝など、体のどこかが痛いという事だと思います。最近では足がだるいからふくらはぎに貼る、という方もいらっしゃいます。

ここで少し考えて下さい。

「痛い」の前段階には、「傷める」があります。
傷めたから、痛みが出ます。言葉が少し紛らわしいのですが、とても重要です。

「痛み」はすでに治癒反応の現れです。私たちのカラダは頑張ってくれています。体の免疫がフル動員で治そうと頑張ってくれているのです。

・傷める → 痛み → 湿布
・「腰が痛いよ〜」→「湿布でも貼っておいたら〜」
この流れは、世間一般ではよくあることだと思います。テレビCMの効果は抜群ですね。

しかし発想が安易です。

私の考えは・・・

傷める

「痛み=免疫が頑張ってくれている証拠」

免疫の働きをサポートしよう

アイシング(患部を氷のうなどで冷やすこと)をしよう

傷めた組織の材料になる栄養素をたくさん摂取しよう

時間をかけて免疫の応援をして、治るまで無理をしないようにしよう

と、こんな感じです。
「湿布」を貼るという選択肢は、私にはありません。


湿布薬について簡単に説明しておきます

湿布薬には痛み止め成分が含まれています。薬剤が皮膚から血液中に取り込まれ、全身に運ばれます。決められた使用回数、枚数を超えて使用すると、飲み薬と同じように全身への副作用がでることがあるため注意が必要です。
妊婦さんや、ぜんそく患者さんへの使用が禁止をされているものもあります。
ケトプロフェンという成分には光線過敏症を引き起こす副作用があります。
胃腸に炎症や潰瘍(かいよう)、腎機能への影響でむくみが出る場合もあります。

どうしても貼りたい方は長時間しないようにされたらどうでしょう。湿布を貼って寝る事も避けた方が良いと思います。
湿布とはいえ、歴とした薬です。重大な副作用が起こる場合がありますので、処方された本人以外は使用してはいけません。他人はもちろん、家族であっても共有してはいけません。市販品においても、取り扱いには十分注意してください。


手軽さゆえの危うさ

私のカイロプラクティック院で、最近特に感じる事があります。それは、「湿布を貼っても痛みが良くならない」という方が非常に多く来院されるということです。
私は内心、それはそうだ、と思うわけですが。
交感神経が緊張し続けると熟睡ができなくなります。血流が悪くなり、疲れが取れにくくなり、便通の状態も悪くなります。だんだん精神も不安定になってきます。あっという間にこのような悪循環ができてしまうのです。
ファーストコンタクトで、薬剤を安易に選択しない事の重要性を理解していただきたいと思います。

15秒のテレビCMの影響力は絶大です。しかしイメージだけで購買意欲を駆り立てられ、商品について十分理解しないまま医薬品や商品などを購入し、説明書や使用上の注意をよく読まないまま使用するのは、リスクをともなうことがあります。CMのキャッチコピーやイメージを過信して商品を選択するのではなく、よく調べよく考えて選択することが大切です。


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