結果マニアック

　「可愛ければ変態でも好きになってくれますか？」（略称「変好き」）６話冒頭。アナログレコードをかけるシーン。
　割と雑なのだが、ターンテーブルはDENON DP-3000風（なのにキャビネットは木目じゃない）。シェルはATのMG-10風（MG-10は指かけまで黒い）。そしてカートリッジはSONY VL-15のようだ。

　XL-15は単売されたシリーズ最安のモデルだがとても元気な音がして魅力的だった。VL-15はその時期、プレーヤ付属カートリッジとして［のみ］供給されたモデルで、針もXL-15と共通。単なる色違いと言われている。中身まで同じなのかは未確認であるが、少なくともSONY製プレーヤ付属専用カートリッジを、明らかにSONY製でないプレーヤで、そしてわざわざSONY製でないシェルにつけて使っているという極めてマニアックな状態になってしまっている。こんな変態ならお友達になりたいと思ってしまった。
　ちなみにXL-15はこんなん。
https://audio-heritage.jp/SONY-ESPRIT/etc/xl-15.html

早速訂正＞
　VL-15はボディがクロムメッキという記述を見て改めて検索してみた。
https://meshok.net/item/73902665_%D0%9A%D0%B0%D1%80%D1%82%D1%80%D0%B8%D0%B4%D0%B6_MM_Sony_VL_15_%D0%BE%D0%B1%D0%BC%D0%BE%D1%82%D0%BA%D0%B8_%D0%B7%D0%B2%D0%BE%D0%BD%D1%8F%D1%82%D1%81%D1%8F_%D0%B2%D1%81%D1%82%D0%B0%D0%B2%D0%BA%D0%B0_%D1%81%D0%BB%D0%BE%D0%BC%D0%B0%D0%BD%D0%B0
　これがVL-15か。だとするとXL-25の方が近いな。
http://www.owarano.jp/HP_5asobitai/HP_5%20cartridge1/cartridge%20sony/cartridge%20sony.htm
https://audio-heritage.jp/SONY-ESPRIT/etc/xl-25.html
　とすれば「SONYのプレーヤ付属品をわざわざ」というマニアック度は殺がれるものの、XL-25も結構マイナーな機種だ。XL-15はその元気で明るい音質でかなり人気だったが、その「改良版」であるXL-25は僅か２千円の上積みで楕円針とテーパード・カンチレヴァーで性能的には飛躍的に向上しているものの「１ランク上の音楽ファン」を志向したためか驚く程繊細な音になっていてXL-15を好んでいた人にはやたら物足りなく感じてしまった。そして実際に「１ランク上の音楽ファン」はもうちょっと出せばその上のXL-35やグレースF-8Lが買えたのだ。なのでこれはこれでとてもマニアックに感じられて古いオーディオマニアとしてはかなりウヒヒなのだった。
　ちなみにXL-25のプラ部分は黒ではなくダークグレーである。友人から譲り受けて所有していたりするんだなー実は。何故かXL-15もあったりして。