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2019年08月04日23:10

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うつ病とはどういうものか。

「うつ病とはどういうものか」

ここから先は、ちょっとリアルなことをヘビーに書いているので、
気持ちが落ち込みたくない人は読まないことをおすすめします。
皆さんも色々なことがありながらも、生きていると思いますし。
ただ、うつ病とはどんなものか、どんな経緯や生活でそのように
陥ってしまうのかを知りたい方は、一例として読んでいただいても
いいかも。

ネプチューンの名倉潤さんがうつ病のリハビリで
2ヶ月間の休養というニュースを見て、いてもたってもいられず、ここに書いておきたいという気持ちになりまして。
何を隠そう自分もうつ病を酷く患っていた時期があり、今もまだ完全寛解に至ってはおらず。ちなみにうつ病の場合、多くの場合「完治」とは言わず、大概、「寛解」という言葉を使います。精神科医によっても意見はわかれることもあるそうですが。全く前と同じように治るというよりは、以前とは違う環境に身を置いたり、考え方を変えることによって、症状が解けるような感じ?だからか。
僕の周りで、うつ病になった人で前と全くように完治した人は見たことも聞いたことも無い。症状が以前より出なくなって、症状が出ても対処法がわかっていて、そんなに気にしなくなったということはあるけど。

自分は、周りに少しでも悟られまいと一応するので、まわりからも「え?そうだったの?」
と言う人もいます。でも、なんか変だなと気付いてる人も中にはいると思う。

で、僕が初めてうつ病的な違和感に気づいたのは、小学校5年が始まりかもしれない。
その時は、「原因不明の頻脈」ということで救急車で運ばれ、3日間入院し、医者は「大体、3日くらいすれば心臓も疲れてきて、頻脈は治る」という診断だった(心臓が疲れるって何?とは思ったが)。他に機能の異常が見られなかったからだ。当時は、パニック障害とかそんな名称もなかったから、単に原因不明の頻脈ということで済まされた。
で、医者の言う通り3日で心臓の脈は通常通りに戻って、退院。医者はとにかく気にしないことと言い、その通りにした。
で、中学に入り、また異変を感じた。中学二年の時に度々、突発的な吐き気と頻脈を繰り返したが、数分で治まった。対処法は医者に教えてもらっていたので。
そして、次に感じたのは、運動神経。走るのが割と好きだった自分は、マラソン大会のために夜な夜な自主練をしていた。以前ならタイムは早くなっていくはずなのに、全く早くならず、それどころか、疲労が溜まっていく感覚。息が上がる。
バレーボールのサーブも得意だったのに、ある日突然、「あれ?今までどうやってこの手足動かしていたんだっけ?」と手足が連動しなくなり。
次に本を読もうとした時に「あれ?どうやって本を読んでいたっけ?目の動きが…たらーっ(汗)
とどんどん八方塞がりになる感じ。ついには、立ってる時に「あれ?呼吸の仕方がわからないたらーっ(汗)」と一瞬思い、それは深呼吸でリズムを取り戻せたけど、あの違和感は怖かった。全ての動きに違和感を覚える感覚。それは根性で突破できるだろうと思ったのがいけなかった。休養も取らず、睡眠も取らず、ブラックコーヒーや眠眠打破を飲み、徹夜で勉強してしまった。過緊張興奮状態が慢性化していたということだ。
すでに論理的な考えができなくなっていた自分は暗記という力技で乗り切ろうとした。ただ、欠点はそのまま問題が出ればいいが、応用問題が出されると対応できなくなるという。
その力技は高校受験では通用したので、滑り止めで何とか引っかかった。
そして、高校時代の日常は、常に動悸がしている状態。若年性更年期障害みたいな症状が
常に続いていた。当時の僕は、常に動悸を感じていることが日常だった。
そんな日常が続き、ついには目眩いで倒れる。入院する。
また医者には「問題ない、ただの過労だから、漢方を出しておく」と言われてた。
この時、まだ「うつ病」とは診断されていない。
特に当時は精神科も神経内科も敷居が高く、医者も精神的な何かという診断をしたくなかったようだ。それが根本的な治療が遅れた原因だ。
1人だけ医者で「高校生の成長期には神経内科、精神系の薬は出せないんだよね」と言っていた人がいたのを覚えている。どんな副作用が後から出てくるかわからないからだとか。
で、大学病院や災害医療センター、脳外科、循環器科と色々受診し、長期にわたり精密検査をしたが、結果、何も見つからず、ただ、脈と体温が若干正常値からはずれるくらいで。
で、19歳の時、神経内科しかもうないだろということで、受診。「抑うつ状態」と診断される。
そこで処方された薬は運良く覿面に効いた。気持ちが楽になった。睡眠も数年ぶりに熟睡できた。が、しかし、思考が深まらない感覚があった。何かを考えようとしてもパッとシャットダウンしてしまうような。だから、楽観的になれて楽になれるとは思う。しかし、薬が切れると微熱が出るくらい副作用が出た。
そんな状態で大学受験。それもまたよく受かったなと思ったが、これも暗記1点のみの力技。
薬が効いてる時のみ回答できる。切れてくると手が震えてくる。読解力もなくなる。
思い出すと地獄だが、今はそんなことはないので、普段は忘れている。
うつ病とはどんなものか。
まず、あらゆるものが刺激でストレスになる状態。テレビもラジオも音楽も漫画も全てストレス。無音状態でずっと寝ていたい状態。人と会うなんて、もってのほかたらーっ(汗)酷く疲れてしまう。そして、うつ病は、パニック障害などを併発してしまうことが多々ある。
うつ病で辛い常態が続くと色々な場面での無理が続く。そして、ついには、満員電車に乗っている時にある日突然、気分が悪くなり、この電車から降りたい!と思っても出られないという状況に出くわす。それに何回か出くわすと「電車に乗る=気分が悪くなるかも」という
予期不安が体にインプットされてしまう。それが、パニック状態の負のスパイラル。
ただのパニックは、パニック状態といい、それで生活に支障が出る程のレベルになると
パニック障害と呼ばれる。
心ここに在らずになってしまう。
そんなところかな。
歳を重ねると寛解していくという説もあります。現に僕は、信じられないくらい楽になった。時間が経過して、ある種の諦めも楽にさせる要因かと思う。
ここ最近になってやっと人と会うにもリラックスして会えるようになったという感じで。

そんな経験をしてきた自分だからこそ、ネプチューンの名倉さんのこの話は辛いなぁと思ったのである。経緯は違うけどね。
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