ジョジョ第5部、アニメ完結!
個人的に一番好きな部であったので期待していましたが、いや素晴らしかったですね。
まずアニオリによる暗殺チームの掘り下げが界隈を盛り上げてくれました。
元々人気のある敵役でしたが、さらに存在感と、散っていく哀愁が増していた。
第5部はこういった味方も敵もチームの魅力に富んでいる点が大好きなんですよ。
原作ではサルディニアで初登場だったリゾットも、この付加のおかげで重みが出来上がっていた。贅沢を言えば扉絵で纏められていた過去も描いてくれたら嬉しかったけど。
その名勝負と言われたリゾットvsドッピオは傑作の回。
メタリカのステルス迷彩、エピタフの効果の作画もクオリティ高かったし。
戦いの結果は知っていたけど、チームの魂を背負っているリゾットへの応援が止まなかった。
そしてアバッキオ、ナランチャ、ブチャラティ……
去っていく仲間たちのシーンは特に力入ってるのを感じた。
語られる名シーンのひとつであるアバッキオと同僚の場面は、余韻も含めて完璧だったと思います。
新しい出発を叶えられなかったナランチャ、飛び立つエアロスミス……そこにフーゴを差し込んできたアニオリはニクい。
ジョルノがかつてギャングを草で包んで守ったように、仲間の亡骸を花で弔うのも優美でした。
名画の如き神聖さで天に昇っていったブチャラティ。
終わりを悟りながらもとうとう逝ってしまったところは胸に来ましたね……ここまでの頼れる人物像が溢れていて寂しさもひとしお。
改めて、ブチャラティは本当にカッコいい人だった。
全体的にアニオリが良い仕事してくれていました。
ミスタ勧誘の回想に4を絡めたり、フーゴの別れ際の台詞などの味付けが嬉しい。
いやまぁ一部カットされて惜しかった部分や微妙な改変はあるにはあったのだけども。
ブチャラティの母親の心情は切らないでほしかったし、暗殺チーム戦が後半の尺少なくない?と思わんではなかったけど。
それはそれとしてプラスが目立ってたのでそこまで気にならなかったという感じ。
船でのダンスもどうするんだろと思ったらスタイリッシュなPV風味にしてくるとは予想の斜め上。
終盤のカオス展開もアニメで多少わかりやすくなってたな。カオスではあったが。
あと毎回言ってるけど声優さんの熱演が最高。
ブチャラティチームは全員ハマっていたし、ギアッチョのキレっぷりやリゾットの渋み、セッコのクレイジー加減もイかしていた。
事切れたアバッキオを前にしたナランチャの慟哭はこっちまで泣けてきた。
ポルナレフも第3部と同じ人なのに深みを持った声を出してるの凄いなぁ。
かましてくれたチョコラータへの原作7ページ分の無駄無駄ラッシュ!
第3部でのダンへのオラオラもそうだったけど、ここを派手に!ビシッと!締めてくれて気持ちいいですね。
とにかく“名シーンをバッチリ決めてくれた”という点においては、大満足のアニメ化でした。
スタッフの皆様、キャストの皆様、お疲れさまでした。
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