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2019年08月01日11:23

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お葬式

8月1日(木)晴れ
法事の話続きで恐縮です。

我が夫は親戚づきあいをたいそう重んじる。
自分たちも歳をとってきて、当然おじおばたちも歳をとってきて、亡くなられていく。
親戚づきあいを避ける傾向にある妻は心の中で色々思う。
仲良くするんならとことん仲良くすればいいのに。

というのも、今年の初めに伯父さんが亡くなった時、お葬式やら納骨やら四十九日やらの手配で不手際が目立ったらしく、話を聞きながら忍びない気持ちになった。
初めてのことだからそりゃ色々あるだろう。
それなら、少し知ってる者、先に親を送った者として従弟に教えてあげれば良い。
口出ししたくないなら、もうそれは目をつぶってやり過ごすしかない。
と、ワタクシは思う。
お葬式トラブルというのも最近話題にはなっているが、ワタクシが思うに、従弟は金銭的に諸々厳しかったのだと思う。
火葬場へ向かうお棺を乗せる車が霊柩車じゃなくて普通のバンだったと聞いた時、伯父さんには悪いが思わず失笑してしまった。
削れるところは削ったとしか思えない(いや、ここを削れると思ったとしたら相当だけど)
悪徳業者は別として、普通の葬儀屋さんはプロなんだから教えてくれるよ、普通、色々。
そういうことから判断して、ワタクシは、この従弟はもう今後これ以上法事に力を入れるとは思えない。
それでも君たちが「いや、伯父さんのためにも初盆の法事はちゃんとすべきだ!」と言うなら、嫌われるのを覚悟で
「いつやるんだ?大丈夫か?何か困ったことないか?」と従弟に聞けばいいのだ。
それはしないで、もし突然「初盆は◯日にしようと思ってます」と言われたら、バタバタ慌てて、陰で文句言うだろう。
これはワタクシ的にはちょっとやな感じぃ〜と思う。

こんなこともあり、自分の親を送る時のことを考える。
母はご近所コミュニティの中で頼られる存在であり、それが生きがいのようにもなっているから、もし母が亡くなった時には盛大に(・・・)近所の葬儀場でお葬式をとりおこなうつもりだ。
しかし、父の場合はどうだろう。
リタイアして早25年、もう職場関係の人との繋がりも無いに等しいだろう。
偏屈者ゆえ友人もいない。
となると、家族葬でいいだろう、と思う。
自宅でいいくらいだと思うが、老母が気疲れしそうだからとりあえずは斎場で行う。
九人兄弟とはいえ弟妹たちも年取ってるから、いったい何人来られるかどうか。
てな話をすると、夫が、呆れたような、少し軽蔑したような、「冷たい娘だなあ」というような眼差し。
それはシカトするが、ふっと思い出したのが、「お葬式は、残った家族のためにやるものだよ」と言った友人の言葉。
そうか、少々見栄っ張りな母の為にはもう少しきちんとしたお葬式にするべきなのか。
そもそも、ワタクシが、お葬式というものを重要視していない。
自分が死んだらお葬式あげないで欲しいくらいだ。
自分より長生きできる友人たちに嫉妬して成仏できなくなりそうだもの。

今ふと、55歳にしてワタクシ今までに何回お葬式に参列したか思いかえしてみる。
祖父母四人。皆80超えてたと思うからまあまあ長寿の家系よね。
若い頃、会社関係で一度、前夫の親戚関係で一度。従姉kemiちゃんちのおじちゃんの時。
東京に来て、娘の同級生のママが若くで亡くなられたお通夜に一度。夫の両親。
計10回。
この歳で10回って少ないよね。
いかにワタクシが、世間に対して不義理しているかわかる数字だよね。
でも、出たくない。
人前で泣くのが嫌だし、涙も出ないようなお葬式に義理で出るのもいや(どうしろっちゅーねん!)

涙といえば・・・
会社関係の、というのが、会社の上司の奥様のお葬式。
白血病で、40代で亡くなられた。
まだご子息達は中学生くらいで、学生服を着た子が二人ぐっと涙をこらえている。
でもこらえきれずに溢れる涙をぐーのこぶしでぬぐう。
それを見たワタクシと同僚しょうこさんは、周りが引くほど号泣。
奥様の事は一度お見舞いに行っただけのお付き合いだったのに・・・
そして、その後、三年くらいのちに上司は再婚した。
難しい年頃のご子息達は・・・と心配する必要もなく元気に「お母さん!」と呼んでると聞きなんというか・・・複雑な心境になった。
天国のお母さんは納得して、新しいおかあさんにありがとうよろしくねと息子達を託せるのかと、若いワタクシはモヤモヤした。

前夫の親戚関係のお葬式の時。
途中で義母を拾ってから行くことになってて、待ち合わせの場所にピンクの着物を着た義母を見た時、目が点になった。
絶句した。
お葬式にピンクの着物っっっ!!!???
卒倒しそうな嫁と、鬼の形相の息子に引きずられるように自宅に戻り、喪服に着替えさせられる義母。
「だって、これは寒いから・・」というのが理由らしいが、心の奥底には、自分を虐げてきた親戚に対する嫌味があったのかもしれない。
こんな人に送られたくないだろう、亡くなった人も。(今となっては誰の葬儀だったかも思い出せん)

父方の祖母が亡くなった時、大往生だし、自宅でしめやかに、でも穏やかに葬儀がいとなまれた。
が、最後お棺に花を入れる時になって、叔母が声高らかに「おかあさんっっ、妹弟仲良く助け合って頑張って生きていくからねっっ」と劇的なクサイ言い回しで叫び始めて、すごく興ざめした。
ばあちゃんはひ孫を何人も見られたし、叔母さん自身だって大きい孫がいるくらいだ。
その決意、今さら必要?

親戚づきあいは難しい。
冠婚葬祭も難しい。
田舎に行けば行くほどしきたりだなんだとやかましい人たちがいて、手も金も出さないが口は出す。
ワタクシは、手も金も出せないだろうから口も出さない。
その代わり、自分の中で「親戚づきあいをしている」と思っている人たちには、手も金も口も出すおつきあいをしたいと思っている。
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