最初に特攻隊が結成されたのはフィリピン。
なんとかフィリピンで戦争を終結させるために苦渋の策として
当時の大西中将が特攻隊を結成された。
彼は涙ながらに部下に何としてもこのフィリピンで戦争を終わらせなければ、本土決戦となってしまう。しかし、この戦争は負けるかもしれない。でも、ただ一つだけ残せる事がある。
それは、戦争に負けても若者が命かけて戦った事実だけは残せると。その事実が後世に伝えられことが出来れば戦争に負けても日本は決して亡国にはならないと部下に伝え、部下はなんの躊躇もなく敵母艦に突入して行ったという話です。
終戦となり、その夜に大西中将は介錯なしで自決され
その時に残された遺言。
遺書
特攻隊の英霊に日す、善く戦ひたり深謝す。
最後の勝利を信じつつ肉弾として散華せり、
然れ共其の信念は遂に達成し得ざるに到れり、
吾死を以て旧部下の英霊と其の遺族に謝せんとす。
次に一般青少年に告ぐ。
我が死にして軽挙は利敵行為なるを思ひ聖旨に副ひ、
奉り自重忍苦するの誡ともならば幸なり。
隠忍するとも日本人たるの矜持を失ふ勿れ。
諸子は国の宝なり。
平時に処し猶克く特攻精神を堅持し日本民族の福祉と、世界人類の為
最善を尽くせよ…
海軍中将 大西瀧治朗 命
(現代語訳)
特攻隊の立派な霊たちに告げる。
今までよく戦ってくれた…ありがとう…心から君たちに感謝する。
君たちは日本の最期の勝利を信じて、肉の玉として散って行った…
しかし…君たちの尊い信念は遂に達成することは叶わなかった…
私は自らの死をもって、君たちと君たちの遺族に謝罪する。
次にこれからを生きる戦後の日本青少年たちに告げる。
私の死は軽々しい行動を取り、利敵行為となってしまうから。
私の死は陛下の尊い決断に従ったものだ。
だから、これが自らへの戒めだと思ってくれれば嬉しい。
戦後を生きる日本人たちよ、これから苦しい時代を生きるだろう…
だが、どんなに苦しくても日本人としての誇りを決して失わないでほしい。
日本の子供たち!君たちは「日本」という国の宝だ。
どんな時も、「絶対くじけないんだ!」という特攻精神を持ち続け、日本全民族の福祉と、世界の平和の為に…最善を尽くしなさい。
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