mixiユーザー(id:63980445)

2019年07月24日22:23

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『自己覚知』←日本の臨床家に一番欠けている物です。

色々な臨床に関わる仕事が有ります。社会福祉士・精神保健福祉士・産業カウンセラー・臨床心理士等々は福祉・医療の分野では欠かせない臨床職です。しかしながら日本の資格制度で一番欠如している思われるのは「スパーバイズシステム」の構築が出来ていない事が挙げられます。生活保護のワーカーは「査察指導員」(課長クラス或いは係長クラスが多いです)が必ず記録や保護費等をチェックしながらワーカーを指導するシステムになっていますが。最近では殆ど機能出来ない位忙しい様子です。昨今、問題になっている児童相談所は昔は専門職採用の職員が自己研鑽しながら嘱託医に指導を仰いだり同じ県内の児相で出世して行くシステムの県が多かったです。 
 しかしながら最近は「福祉職」としての専門職として採用する所も減少していると聞かされて唖然としました。
 「人に関わる仕事」はあるある意味出会った人の人生に直接触れる事になります。勿論主役はクライエントですが、出会った「専門職」の人に依って人生が左右される位の自覚を持たないと出来ない仕事だと考えて働いて来ました。
 ある時期からケース―ワーカーの組織のトップになり「私にアドバイスをしてくれる人」が居なくなり不安に駆られました。そんな時に丁度臨床心理士の方と精神科医の勧めで出会ったのが「交流分析」と言う理論でした、数々のワークショップに参加したりレクチャーを受ける都度「自分を知る事」の大切さをひしひしと感じる様になりました。
 幸いにも「交流分析」の助教授クラスでサンフランシスコでカウンセラーとして働く日本人の方の通訳を受けて米国まで通うようになりました。通っていてある意味のカルチャーショックを受けました。日本では「何処かに問題がある人がカウンセリングを受ける」と言う認識ですが、米国の臨床家は必ず自分のスーパーバイザーを持ち度々指導を受けるのが当たり前です。日本では医療機関でも一人ワーカーだったりカウンセラーも一人。我流の援助の仕方がOKと言う訳です。
 正直、日本の大学(通信)で心理学を専攻していた時も「オカシイ人」が平気で教えています。これでまともな援助が出来るのか多々疑問を感じました。
「自分と向き合う」「自分を知る」と言う作業はとても苦しいです。しかしながら「自分の問題」「自分の弱さ」を知り、乗り越える事は一番大切な事だと思われます。
 形だけの「専門職」がどれだけクライエントを翻弄させているか真剣に考えるべき時。嫌遅すぎます。
 特に「先生」と呼ばれる「保育士」「幼稚園教諭」等も子供に関わる仕事なので「自分を知る」と言う作業が重要です。
 日本はこれが一番遅れています。だからペーパーライセンスと呼ばれてもいい訳は出来ません。
 「忙しい」「大変」も通用しない世界です。この様な仕事に就く希望ならそれなりの覚悟が必要です。 
 因みに私が講師をした大学では「コミュケーション」と「公的扶助」の講座を担当させて頂きましたが、あまりの酷さに怖くなり講師を辞退した経過もあります。
 「臨床家」を名乗る方々へ。是非「自己覚知」ときちんとして仕事に臨んで下さい。
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