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2019年07月23日15:59

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渡邊雄太のNBA15試合全記録 2018-2019シーズン


◆15試合目

レギュラーシーズン最終戦。渡邊は計15試合に出場した。

4月11日(現地時間10日)、ゴールデンステイト・ウォリアーズとメンフィス・グリズリーズの一戦が、メンフィスのホームコートであるフェデックス・フォーラムで行われた。

 試合はケビン・デュラントのアシストからジョーダン・ベルのダンクでウォリアーズが最初の得点を決めるが、ジャスティン・ホリデイが3ポイントを皮切りに立て続けにシュートを沈め、グリズリーズが主導権を握る。第1クォーター残り4分40秒、31−23とリードする中で渡邊雄太が交代でコートへ入り、同3分21秒に3ポイントシュート放つも外れた。

 渡邊はそのまま第2クォーターを出場するも、シュートが決まらず苦戦。しかし第4クォーター残り2分53秒に左スロットポジションから味方のハンドオフを受け取って左ドライブ、ロールターンをして右手のフィンガーロールで華麗にシュートを沈め、同1分1秒にステップバックジャンパーを決めた。

 グリズリーズは前半終了時点で86−68とウォリアーズを圧倒し、132−117でレギュラーシーズン最終戦を白星で飾った。ブルーノ・カボクロが21得点、ジャスティン・ホリデイが22得点、デロン・ライトが“トリプルダブル”となる13得点11リバウンド11アシストを記録し、ベンチから出場したジェボン・カーターは32得点をマーク。渡邊は19分の出場時間の中、フィールドゴール8本(3ポイントは3本をアテンプト)を放ち、2本を成功の4得点とオフェンスリバウンド2本を含む4リバウンドを記録した。


◆出番なし

4月8日(現地時間7日)、メンフィス・グリズリーズがフェデックス・フォーラムでダラス・マーベリックスと対戦した。

 第1クォーターから僅差で試合が進む中、グリズリーズは56−52と4点リードで前半終了。続く第3クォーターは序盤にジャスティン・ホリデーやブルーノ・カボクロの3ポイントなどで相手を突き放したものの、残り約1分間で連続7失点を喫した。最後の12分間も拮抗した展開が続き、2点リードで迎えた試合終了間際に同点弾を献上。延長戦は開始約2分間で無得点とオフェンスが停滞し、終盤の猛攻も及ばず127−129で敗戦を喫した。

 なお、1日(同3月31日)のロサンゼルス・クリッパーズ戦から3試合連続でコートに立っていた渡邊雄太は、ベンチ入りしたものの出番はなかった。


◆14試合目

4月6日(現地時間5日)、メンフィス・グリズリーズがダラス・マーベリックスと対戦し、渡邊雄太が今季14試合目の出場を果たした。

 第2クォーター序盤に出番が訪れた渡邊は、開始2分54秒にディフェンスリバウンドを奪うと、同5分16秒にはスティールからそのままアシストをマーク。残り6分34秒にはドライブから豪快なダンクシュートを叩きこんだ。

 第3クォーターは出場しなかったが、グリズリーズは99−84で最終クォーターを迎えた。渡邊は第4クォーター中盤に再びコートへ立つと、試合終了残り5分54秒にこの日2つ目となるディフェンスリバウンドを記録した。同4分20秒に交代となるも、チームは最終スコア122−112で勝利。渡邊は計6分24秒と限られた出場時間の中で、2得点2リバウンド1アシスト1スティールをマークした。


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◆13試合目

4月4日(現地時間3日)、メンフィス・グリズリーズがポートランド・トレイルブレイザーズと対戦。渡邊雄太が今季13試合目の出場を果たした。

 渡邊は第1クォーター残り4分3秒にベンチから出場し、第2クォーター開始55秒にドライブからレイアップを成功。その後、第4クォーター残り3分4秒にこの日4得点目を決め、同23秒に初のリバウンドを挙げた。試合をとおして20分48秒プレーし、4得点1リバウンド1アシストを記録。フィールドゴールは8本中2本の成功にとどまった。

 なお、チームはデイミアン・リラードに20得点を許すなど89−116で敗戦を喫した。

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◆12試合目

4月1日(現地時間3月31日)、メンフィス・グリズリーズがロサンゼルス・クリッパーズと対戦。渡邊雄太が今季12試合目の出場を果たした。

 渡邊は9−14で迎えた第1クォーター残り4分15秒からコートに立ち、同1分49秒にジャンプショットを失敗。第2クォーターは開始早々にも3ポイントをミスし、2つのファウルを犯した。

 後半もプレータイムが与えられたものの無得点に終わり、約21分間の出場で4本のフィールドゴールをすべて失敗し、4リバウンド2アシスト2スティール。チームも96−113で敗戦を喫した。

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◆11試合目

23日に地元メンフィス(テネシー州)で行われたティンバーウルブス戦の第4Qからコートに登場。16点差を追う状況の中で9分のプレータイムを与えられたが、放った2本のシュート(うち1本は3点シュート)は入らず、NBA11試合目は無得点、1リバウンドに終わった。

渡辺のNBAでの出場は10得点をマークした2月7日のサンダー戦以来、44日ぶり。試合は99―112(前半50―49)で敗れてグリズリーズは29勝44敗、ホームでは19勝18敗となった。

 グリズリーズと同じくすでにプレーオフ進出の可能性がなくなっているティンバーウルブスは33勝44敗。球宴に出場したセンター、カールアンソニー・タウンズ(23)が33得点と23リバウンドを稼いでチームの連敗を5でくい止めた。

 渡辺はNBA傘下のマイナー、メンフィス・ハッスルとの「2―WAY契約」を締結しており、グリズリーズでの帯同可能期間は最長で45日間。レギュラーシーズンの全日程を終えたハッスルではプレーオフ進出を決めているが、グリズリーズでの帯同期間は残り4日となっている。

 今季の個人成績はハッスル(33試合)で平均14・1得点。NBA(11試合)では2・6得点となった。

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◆ゲーム10

2月8日(現地時間7日)、メンフィス・グリズリーズが敵地のチェサピーク・エナジー・アリーナでオクラホマシティ・サンダーと対戦。渡邊雄太が6日(同5日)のミネソタ・ティンバーウルブズ戦に続き2試合連続、今季10試合目の出場を果たした。

 出番が訪れたのは、14−16で迎えた第1クォーター残り5分22秒。イバン・ラブに代わってコートに立つと、同4分45秒にディフェンスリバウンドを奪い、同3分58秒に自陣からドリブルで駆けあがり同点レイアップを沈めた。同17秒にはポール・ジョージのファウルを誘発。獲得した2本のフリースローを決め、チームは32−27で最初の12分間を終えた。

 開始1分1秒に3ポイントを失敗した第2クォーターは、同1分19秒にダンクで今季最多となる6得点目。同4分36秒に3個目のリバウンドを奪い、38−42の残り4分58秒にベンチへ下がった。渡邊は前半、12分24秒の出場で5本中2本のフィールドゴールを成功させるなど6得点に加えて3リバウンド。グリズリーズは53−51と2点リードで試合を折り返した。
 立ちあがり0−16のランを許した第3クォーター、渡邊は開始4分54秒から出場。残り5分39秒にディフェンスリバウンドを記録したものの、直後のジャンプショットは失敗に終わった。第4クォーターは開始40秒にターンオーバーを犯し、同1分6秒にジャレン・ジャクソンJr.と交代。残り6分10秒から再びコートに立つと、同5分11秒に2本のフリースローを成功し、同3分3秒にジャンプショットで日本人初の2ケタ得点を達成した。

 渡邊は試合をとおして今季最多となる26分46秒のプレータイムでキャリアハイの10得点。5リバウンド1アシスト1スティールをマークし、フィールドゴールは8本中3本成功の37.5パーセントだった。
 なお、チームは95−117で大敗を喫した




◆ゲーム9

メンフィス・グリズリーズの渡邊雄太がミネソタ・ティンバーウルブズ戦に途中出場し、NBA公式戦9試合目にして自己最多となる18分45秒プレイ。アリウープと3ポイントショットで自己最多に並ぶ5得点、自己最多となる4リバウンドを記録した。

2月5日(日本時間6日)にテネシー州メンフィスのフェデックス・フォーラムで行なわれたミネソタ・ティンバーウルブズ戦にメンフィス・グリズリーズの渡邊雄太が出場し、自己最多に並ぶ5得点(フィールドゴール5本中2本成功、3ポイントショット2本中1本成功)、自己最多となる4リバウンド(オフェンシブリバウンド1)を記録した。NBA公式戦で18分45秒の出場は、渡邊にとってキャリアハイの出場時間となった(これまでのNBA自己最多出場時間は1月19日のトロント・ラプターズ戦の17分27秒、自己最多得点もその試合で記録した5得点、自己最多リバウンドは1月16日のミルウォーキー・バックス戦で記録した3)


日本から両親が観戦に訪れていたこの試合で、渡邊は25-6とグリズリーズがスタートダッシュに成功した第1クォーター残り4分14秒に、この日フォワードとして初めて先発したジュリアン・ウォッシュバーンに代わってベンチから出場。渡邊のNBA公式戦出場は、1月21日に6分出場したニューオーリンズ・ペリカンズ戦以来、8試合ぶりとなった。

第1Q終盤にパーソナルファウルとディフェンシブリバウンドを記録すると、第2Q残り7分49秒に一旦ベンチへ。同クォーター残り2分34秒には再びウォッシュバーンに代わって出場し、オフェンシブリバウンドからシュートを放つもこれを失敗。後半に入ると、第3Q残り3分51秒に再びウォッシュバーンに代わって出場。ディフェンシブリバウンドを奪い、終盤にはフローターショットと3ポイントショットを1本ずつ放ったものの、どちらも決めることはできなかった。

第4Qもそのまま出場し続けた渡邊は、グリズリーズ2点リード(85-83)の残り10分57秒にマイク・コンリーのパスを空中でキャッチし、そのままレイアップでこの日初得点を記録。残り9分22秒には、右コーナーでウォッシュバーンのアシストを受け、92-83と9点差にリードを広げる貴重な3Pを沈め、残り8分5秒までプレイしてこの日の出番を終えた。


試合は残り0.1秒のジャスティン・ホリデーのフリースロー2本で108-106と2点のリードを奪ったグリズリーズが終盤の接戦を制し、4試合ぶりの白星を勝ち取った。チーム最多得点はマイク・コンリーの25得点、トレードの噂が加熱しているマルク・ガソルは休養のため出場しなかった。

NBA公式戦9試合目の出場となった渡邊はここまで通算70分出場、19得点、14リバウンド、3アシスト、1スティール、1ブロックを記録している。

◆ゲーム8


1月22日(現地時間21日)、メンフィス・グリズリーズがホームのフェデックス・フォーラムでニューオーリンズ・ペリカンズと対戦した。

 オムリ・カスピとカイル・アンダーソンが欠場したグリズリーズは、22−17で迎えた第1クォーター残り2分に渡邊雄太を投入。しかし渡邊は同45秒と第2クォーター開始12秒にファウルを犯すと、同29秒に3ポイントを放つも失敗に終わった。同2分24秒にベンチに下がり、次の出番は16点ビハインドの第4クォーター残り1分29秒。スタッツに残る数字を残せず、NBAでの8試合目は5分53秒の出場だった。
なお、チームは85−105で大敗を喫した。


渡辺は第2Qの開始2分24秒でブルズから移籍してきたガード、ジャスティン・ホリデー(29)と交代。このあと85―100で迎えた第4Qの残り1分29秒まで出番はなく、残り23秒で正面から放ったジャンプシュートも失敗してこの日は出場6分で無得点に終わった。

 グリズリーズは85―100(前半50―54)で敗れて19勝28敗。センターのマーク・ガソル(33)が22得点、ガードのマイク・コンリー(31)が20得点と8アシストをマークしたが今季2度目の6連敗を喫した。ここ13戦では12敗目。この日は控えフォワードのオムリ・キャスピ(30)も体調不良で出場できず、さらに離脱者が増えての一戦だった。

 ペリカンズは今季29・3得点、13・3リバウンド(ともにリーグ3位)を挙げていたアンソニー・デービス(25)が左手人差し指を痛めて全治1〜2週間と診断されて戦列を離脱。しかし代役となったジャーリル・オカフォー(23)が今季自己最多の20得点と10リバウンドを稼げば、ドリュー・ホリデー(28)とニコラ・ミロティッチ(27)がともに21得点、ジュリアス・ランドル(24)も20得点と12リバウンドを記録するなど、層の厚さでグリズリーズを圧倒した。

 なお故障者続出で不振に陥っているグリズリーズはNBAのマイナー、Gリーグのリオグランデバレー・バイパーズ(ロケッツ傘下)に所属しているブラジル出身のフォワードで、今季平均16・4得点をマークしているブルーノ・カボクロ(23=2メートル6)と10日間契約を締結する見込み。カボクロがグリズリーズでベンチ入りした場合、渡辺はGリーグのメンフィス・ハッスルに戻る可能性が出てきている。


◆ゲーム7
NBAグリズリーズのフォワード、渡辺雄太(24)が19日にカナダ・トロントで行われたラプターズ戦で出場7試合目にして初めて3点シュートを成功させた。
25点ビハインドで迎えた第3クォーター開始4分33秒から出場。すると、第4クォーター開始早々に放ったこの日最初のシュートで3ポイントをマークした。次の攻撃で打った3ポイントは外れたものの、開始2分11秒にはアシストを記録。試合終了残り40秒にはジャンプショットを沈めた。
 チームは90−119で大敗したが、渡邊はNBAで今季最長の約17分間プレー。自身初の3ポイントを含む計5得点1リバウンド1アシストを挙げた。

◆ゲーム6

1月17日(現地時間16日)、フェデックス・フォーラムにてメンフィス・グリズリーズvsミルウォーキー・バックスが行われ、グリズリーズと2way契約を結ぶ渡邊雄太が6試合目のNBA出場を果たした。
試合は前半を5点ビハインドで終えたが、第3クォーターに28−41と離され、73−91で第4クォーターへ。渡邊に出番が回ってきたのは79−108で迎えた同クォーター開始3分54秒。同4分39秒にフリースローのチャンスを得ると、2投目を沈めこの試合唯一の得点を記録した。試合終了残り1分6秒に再び2本のフリースローを獲得したが、これは決めることができず。それでも、2つアシストと3リバウンド1スティールをマークしてアピール。NBA6試合目は約6分間の出場し、1得点3リバウンド2アシスト1スティールで終えた。なお、試合は101−111でグリズリーズが敗れ、今季25敗目を喫した。

◆ゲーム5

 1月15日(現地時間14日)、メンフィス・グリズリーズがトヨタ・センターでヒューストン・ロケッツと対戦。グリズリーズと2way契約を結ぶ渡邊雄太が5試合目のNBA出場を果たした。

 渡邊は85−105で迎えた試合終了残り3分36秒から出場。直後の攻撃でジャンプショットを放ったが、得点にはならず。それでも、同2分59秒にディフェンスリバウンドを記録すると、同14秒にシェルビン・マックのアシストからレイアップを沈めて得点をマーク。限られたプレータイムの中で2得点1リバウンドを挙げたが、1つのターンオーバーを犯した。

 なお、チームは94−112で敗戦。この試合で渡邊は、2004年にフェニックス・サンズの一員としてプレーした田臥勇太(栃木ブレックス)の出場試合数「4」を超えた。


◆ゲーム4

1月8日(現地時間7日)、メンフィス・グリズリーズがスムージー・キング・センターでニューオーリンズ・ペリカンズと対戦。グリズリーズと2way契約を結ぶ渡邊雄太が4試合目のNBA出場を果たした。

 渡邊は85−107と大量ビハインドで迎えた試合終了残り3分6秒から出場。コートに入った直後、ジャスティン・ホリデーからパスを受けると、ドリブルからジャンプショットを沈めた。同52秒には3ポイントを放ったものの決まらず、チームは95−114で敗れた。
約3分で2得点をマーク
なお、今回の出場で、田臥勇太(元フェニックス・サンズ/現栃木ブレックス)の出場試合数「4」に並んだ。

◆ゲーム3

12月18日(現地時間17日)にオラクル・アリーナでゴールデンステート・ウォリアーズvsメンフィス・グリズリーズが行われ、グリズリーズと2way契約を結ぶ渡邊雄太が約1カ月ぶり、3試合目のNBA出場を果たした。

 昨季王者との試合は前半で23点ビハインド。後半に入っても追う展開が続くと、渡邊は86−101で迎えた第4クォーター残り3分58秒からコートに立った。すると同1分49秒にジャンプショットでNBA初のフィールドゴールを決め、同1分31秒にディフェンスリバウンドを記録。同1分26秒のシュートは得点につながらず、試合をとおして2得点1リバウンドを挙げた。
なお、チームは93−110で敗れた。


◆ゲーム2

グリズリーズの2ウェイ契約選手である渡邊雄太が、11月14日にフィサーブ・フォーラムで行なわれたバックス戦に出場した。NBAでの2試合目となった渡邊は、ガベージタイム(勝敗が決した後の時間)にプレーした10月27日のデビュー戦とは異なり、第1クォーターに名前を呼ばれた。


第1クォーター残り3分51秒にギャレット・テンプルに代わって出場すると、NBAキャリア11年の大ベテラン、アーサン・イリヤソバのレイアップについていき、後方からブロック。
渡邊はクォーターまたぎで起用され続け、第2クォーター残り8分5秒にジャレン・ジャクソンJr.と交代するまでに2本のディフェンシブ・リバウンドも加えた。グリズリーズは、リードした状態のまま前半を折り返すと、第3クォーター終盤まで二桁のリードを保持したが、パット・カナトンの3ポイントシュートをきっかけに点差を一気に詰められて第4クォーターを迎えた。その勢いのままバックスに逆転されるも、グリズリーズは3ポイントシュートで対抗して再度リードを奪った。判定に抗議したバックス指揮官のマイク・ブーデンホルザーが、終盤に2回目のテクニカルファウルを受けて退場処分に。あきらめないバックスに追い詰められたが、グリズリーズがリードを守りきって勝利。バックスの開幕からのホーム連勝は6で止まった。
第2クォーター以降プレータイムを得られなかった渡邊は、試合後、反省点が多かったことをTwitterに投稿している。

Gリーグのハッスルで安定したスタッツを残し続けている渡邊に対する評価は、グリズリーズ首脳陣の間でも上がっている。試合のペースにかかわる序盤からコートに送り出したことがそれを証明している。今後もGリーグとNBAを行き来しながら、与えられた役割を忠実にこなし続け、指揮官JB・ビッカースタッフの信頼を勝ち取りたい。

◆ゲーム1


米プロバスケットボールNBA(27日=日本時間28日、米テネシー州メンフィスほか)歴史的快挙だ! グリズリーズの渡辺雄太(24)が本拠地でのサンズ戦に初めて出場選手登録され、終盤に途中出場。2004年にサンズでプレーした田臥勇太(38)=現栃木=以来、日本選手では14季ぶり2人目のNBA出場を果たした。フリースローによる2得点と2リバウンドを記録し、117−96の快勝に貢献。世界最高峰のリーグ定着へ、期待が高まる。
待ち焦がれた瞬間が、ついにやってきた。25点の大差がついた第4クオーター残り4分31秒。渡辺がコートに立った。

 「(ビッカースタッフ監督から)名前を呼ばれて緊張したが、コートに立ってからは落ち着いてやれた。短い時間で誰でもできる当たり前のことをやろうと思っていた」

 言葉通り、身長2メートル6と日本人離れした体を張ってリバウンドを取り、速攻では先頭を走った。残り1分36秒には体を回転させながら相手をかわしてジャンプシュート。ゴールは外れたが相手ファウルを誘い、フリースロー2本を確実に決めた。得点2、守備リバウンド2という数字をスタッツに残した。

 「4分間でしたが楽しめました」。夢舞台を振り返ると、「今日は日本のバスケット界が前進した日」と胸を張った。

 身長1メートル77で元日本代表の母、久美さん(旧姓久保田)が指導するチームに幼稚園の頃から参加。すぐに夢中になり、「NBA選手になりたい」と口にした。それを聞いた元日本リーグ選手で父の英幸さんが徹底指導を開始。中学時代には近所に設置したゴールで1日1000本成功が課せられ、4時間以上かけて達成していたという。

 香川・尽誠学園高時代に日本代表候補に選ばれ、高校卒業後は米ジョージワシントン大に留学。得意とする守備と、外国選手との埋めがたい身体能力を補うために3点シュートの精度を上げることに努めてきた。

 今年5月の卒業後にグリズリーズと、下部チームのハッスルに所属しながらNBAに45日間昇格が可能なツーウエー契約を締結。パーソンズやグリーンら主力に故障者が相次いだことでこの日、開幕5試合目で昇格してベンチ入りすると、チャンスをものにした。

 04年にサンズに所属した田臥は、デビュー戦を含む4試合、計17分間の出場に終わっている。NBAへの定着は、それほど難しい。昇格日数が限られているだけに次の出番がいつかは見通せないが、渡辺は珍しい左利きであること、守備力や得点能力の高さ、速さなどに評価が高く、本人も「強みを伸ばすことが一番大事。もっと長い時間プレーできるようになる」と自信を示す。

 「今日は仲間の活躍で立たせてもらっただけで、まだスタートライン。自分の目標はもっと高い所にあります」。目指してきたコートに一歩を踏み出し、さらに夢を追いかける。

約4分間の出場で、フリースローによる2得点、ディフェンシブリバウンド2本を記録した渡邊は試合後「幼い頃からの夢が叶ったので、とても意味のあることだと思っています」と語っている。

「素晴らしい機会を与えてもらい、楽しめました。4分でしたけれど、楽しかったです。田臥勇太さんがNBAでプレイしてから14年近く経っています。だいぶ経ちましたけれど、今日は日本のバスケットボール界が前進した日だと思います。日本の人たちに誇りに感じてもらいたいですし、子供たち、若い選手にもNBAでのプレイを目標にしてもらいたいです」。
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