第1章
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魔力とはすなわちお金である。資金力である。
魔法は誰にでも使える。一回きりの魔法プログラムを購入すれば多くの魔法は誰にでも使える。
35世紀の現在、ナノマシン技術が確立されると科学は魔法に置き換わった。
誰もが腕に装着している腕輪は契約の腕輪だ。
遺伝子情報で登録されているため他人が装着することは出来ず、腕輪から増えたナノマシンは契約者の資金力だけの力をもたらしてくれ、つまり、金の続く限り魔法は使えるのだ。基本OSはあるものの魔法を個人が作ることもできるがそれには需要に適したセンスが必要である。
教育は確かに新たな魔法を作る技術には必要だ。
しかし、実際の生活をすることで何処に隠れた需要が潜んでいるかは経験しかわからない。
時にホームレスで生活を立てていった若造が億万長者に成り上がることはよくあることで人々は何処に困っているか?つまり隠れた需要があるかは結局は経験とセンス次第になる。
近頃は富裕層が貧困層に教育援助して需要の掘り出しを始めたが・・・
貧困層も教育だけは受けてアイデアが確立した後自分でナノマシンプログラムをしていると言うことがしばしばある。
とはいえ貧富の差が大きくいなったのは問題だ。
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